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ちょっとずつ

生き急げば急ぐほど、不思議と進まなくなる。生き急いでいる時は、「早く何者かにならなければならない」と自分を急かしているからだと思う。自分を焦らせると、せっかく触れたものも吸収できずに消化不良になるし、周りと自分を比べ始めてしまう。

そんなことより、ゆっくりとちょっとずつ重ねていくのがいい。

いまやっていることだって、生きることだって、自分自身の毎日をつくることだって。

いきなり進まなくちゃいけないことなんてなくて、自分の速度でゆっくりと練習しながら重ねて行けばいい。そのほうが確実だ。「あれからここまでよく来たな」とか「生きやすくなったな」とか、そんな感覚を確かめながら生きていたほうが自分だ。

ちょっとずつ進む中で覚えたことは自分の一部になるまで時間をかけて消化する。自分にとって本当に必要なものだけを選んで、そのひとつひとつを手をかけて自分のものにしていく。

そうやって、ちょっとずつ自分の毎日をつくっていくと生きた心地が戻ってくる。他の誰でもなく自分が今日1日を生きるのだし、自分のたどり着きたい場所へ、ただ自分の速度で休んだり歩いたりしながら生きていけばいい。

ちょっとずつできればいい。

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