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セラピストがやっている『乾燥かゆみ肌』対策

▶原因は様々だけど、バリア機能が関わっている

乾燥といっても、原因は様々。空気の乾燥でかゆい!という方もいれば、アトピーや乾燥性皮膚炎、乾燥からの炎症で痒い方も。原因は様々だけれど、そこにはバリア機能が関わっている。

しかし、肌のバリア機能の低下と、一言で言ってもわかりにくい。かといって、難しく言ってもわかりにくい。なので、私なりに噛み砕いてみます。

※私も、極度のアレルギーと乾燥性皮膚炎の子供を持っていたので、どれがホントか、どれがウソかわからないまま、たくさん試した過去がある。結果、肌の仕組みに合わせたケアをしないと、良くはならなかった。

▶理解は簡単2つだけ・肌の仕組み

図を使って説明するのは判りやすいのだけれども、判った気分になるだけなので、あえて言葉だけで説明したい。

■ここでの定義>肌はお家。

あなたは4階建ての屋根のついたお家を持っています。ここで覚える事は2つ。屋根と4階の角質層だけ。

  • 屋根(皮脂膜):外的刺激から守ってくれます。

  • 4階(表皮・角質層):バリアと保湿を行います。

  • 3階(表皮・顆粒層)

  • 2階(表皮・有棘層)

  • 1階(表皮・基底層)お母さん細胞が赤ちゃん細胞を育てています。

  • 地下(真皮層)お家を支える土台。コラーゲンやエラスチン等で支えられています。

《皮脂膜》強い屋根はお家を守る

強い屋根があれば、外敵が入りにくい。

  • 健やかなお肌…汗と皮脂が混ざり合い、天然の皮脂膜を作りだし、天然の屋根を作り上げます。

  • バリア機能の崩れたお肌…うまく汗がかけない、うまく皮脂が出ない等の理由によって、天然の屋根がうまく作れない。

■屋根(皮脂膜)が減ってしまう原因

  • 洗い過ぎ(一度洗い流すと、再形成されるのに約4時間)

  • 洗浄力の高いものを使用している

  • 高い温度で皮脂を洗い流している

  • ストレスや紫外線、加齢や体質によって上手く汗や皮脂が出ない

■屋根が作れない場合は、屋根を作る手伝いをしてあげる

水分(化粧水)+皮脂(ホホバオイル等、皮脂に似た成分の植物性オイル)+乳液(水と脂を混ぜ合わせる)=皮脂膜の様なものを人工的に作る

<浴室で完了する乾燥対策その1>
入浴で水分がたっぷりの状態にする➡インシャワーボディオイルジェルを塗る➡シャワーで流す➡完了

“植物油(パーム油)”と“糖”を栄養にして、“天然酵母”が発酵する過程で産生される「ソホロ」が使用されており、ソホロで水とオイルが仲良くなる為、塗って洗い流すだけのべた付かない全身保湿が可能に。 ※「ソホロ」は100%自然素材由来。

<浴室で完了する乾燥対策その2>
入浴で水分がたっぷりの状態にする➡濡れた状態でオイル1プッシュ➡タオルでポンポンと拭く➡ボディミルク(乳化させる)➡完了

《角質層》4階を健康な状態に

  • 外からの刺激から肌や体を守る「バリア機能」

  • 肌内部の水分を保つ「保湿機能」

この2つの機能をもつ角質層を健康にする事で内外からくるトラブルを減らす。顔(平均で約0.02ミリ)と、食品用ラップ程度の非常に薄い膜です。

■角質層にすきまができると?

刺激や菌が入り込みやすくなり、水分が蒸発しやすい状態➡隙間が出来ない様にしたい!!

■隙間削減!細胞間脂質を補うには?

細胞間脂質とは、角層細胞と角層細胞を接着剤の様にくっつけ隙間を満たす➡主にセラミド、脂肪酸、コレステロールで構成される

▶実践!少ないアイテムで《皮脂膜》《角質層》のバリア機能を高める

①皮脂膜<水分+油分+乳化>のスキンケア
②細胞間脂質<セラミド>を補うスキンケア
③NMF(天然保湿因子)<アミノ酸>を補うスキンケア

3大保湿因子と呼ばれ「バリア機能」を高める存在です。では、どうやって実践していけばよいのか?

<①皮脂膜を丈夫にしたい>

水分(化粧水)+皮脂(ホホバオイルやコメヌカオイル等)+乳液(水と脂を混ぜ合わせる乳化)=皮脂膜の様なものを人工的に作る

「洗い過ぎ」をお休みして「たっぷりの水分」と「適度な油分」を「乳化」させるスキンケア。

コメヌカ油を贅沢に使った、とろりとしたテクスチャーのミルククレンジング。エモリエント+保湿成分が98%ですが、油膜感無くしっとりに。

・朝洗顔での皮脂の落とし過ぎを辞めたいけど、洗顔が辞められない時に
・パウダーだけ、ポイントメイクだけなど、軽いメイクを優しく浮き上がらせ、たっぷり泡立てた洗顔料でサッと洗う。

<②セラミドを高めたい>

セラミドは水を捕まえる➡植物性の場合(米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなど)➡コメヌカオイルに含まれる。オレイン酸やリノレン酸等の脂肪酸、抗酸化作用の強い「ガンマオリザノール」「トコトリエノール」も含む。

たっぷりの水分で潤した肌が「乾ききらないうちに」1プッシュ。水分で潤った肌に、スルスルと良く伸びます。コメヌカオイル50%:ホホバオイル50%の割合なので、酸化速度も遅いです。

・1ヵ月10mlの使用とすると、1年間使える大容量。
※定価6820円÷12カ月=1ヵ月約550円
・潤った肌に塗る事で、使用量を「適度な油分」に出来きテカテカを防ぐ。
・顔にもボディにも使用可能(精油濃度0.3%でほのかに香る)

<③NMFを高めたい>

NMF「天然保湿因子」は水分を引き付けて離さない➡NMFの40%がアミノ酸➡酵母エキス等でアミノ酸量を増やす。

アルコール生成能力が極めて低い=お酒を造れない酵母を研究開発者が調べていたら、一般的な日本酒酵母と比較して天然保湿因子(NMF)の主成分であるアミノ酸生成能力は3倍以上となったそうです。

・7種の必須アミノ酸を含むアミノ酸類や有機酸を多く含む。
・細胞生存率比較試験ではコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出す線維芽細胞の寿命を延ばす。
・分子量が小さいので、化粧水の前に使用する(導入美容液)として。
※アルコールを含みません。

▶乾燥かゆみ肌まとめ

◆3大保湿因子を味方にする事で、バリア機能が高まり、乾燥やかゆみの原因を減らすことが出来る。

①皮脂膜<水分+油分+乳化>のスキンケア
②細胞間脂質<セラミド>を補うスキンケア
③NMF(天然保湿因子)<アミノ酸>を補うスキンケア

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