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本棚:『生きるぼくら』

小学校6年生の時に両親が離婚し、母と二人暮らしとなった麻生人生。その後、いじめから引きこもりとなり、24歳の今に至る。しかし、母が出ていき、残された年賀状の中にあった父方の祖母のもとを訪れると…。

人生(←主人公の名前)が祖母のもとを訪れるのは、小学生の時以来ですから、だいぶ時間があいていて、しかもその間に成長していますから、すぐには分かってもらえないかな?という心配はふつうにあるでしょう。実際、おばあちゃんに分かってもらえないのですが、それは時間の隔たりではなく、認知症が原因です。
自分の親もいつかこういう風になるのだろうか…と思いながら読みました。人生と、もう一人の孫がおばあちゃんのお世話をするのですが、わたしにもできるだろうか…とか。もちろん、本書の孫2人も、はじめからしっかりできていたわけではなく、そこは周りのカッコいい大人たちのサポートがあってこそ。わたしもカッコいい大人になりたいものです。

本書では、田んぼを耕さない、肥料を施さない、農薬を撒かない、自然の田んぼによる米作りを行います。なかなか真似はできないけれど、米は難しくとも、ちょっと野菜を自分が食べる分だけでも育てられたらなぁと思うことは度々あります。いつかそういう暮らしにシフトできるかな、自分。

母が作ってくれる「おにぎり」が無性に食べたくなりました。


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