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ずっとこの時が続くように思えたカッパドキアの夜

運命的な出会いのある街でした

子は「音」には煩く、「生演奏でなければ意味が無い」と申しました

また、音に惹かれてやって来たお店の表で呼び込みをしていた男性は
ご家族が日本に住んでいるとのことで
「何かあればいつでも呼んでください」と
わたくしたちを温かく店内へ迎え入れてくださいました

お食事を済ませたばかりなことを
申し訳なく感じてしまいます

「食事してきたばかりだからさ
今夜は呑むだけでごめんなさい。
ついでにお手洗いはある?」

「もちろん!歓迎しますよ。
お手洗いはあります。
ただ、今日はお客さんが多いので
水がありません。大丈夫です。」

?????

しかしココはトルコ

店内では弾き語りのライブが行われ
食事を楽しむ人
ひたすらお酒を飲む人
雰囲気に酔いしれるカップル
家族連れ
水の無いトイレ
各々が同じ空間で同じ音楽の波に心地好く揺られております

そこは
何かのポジションに収まる必要のない空間にございました

わたくしは
ホットワインをオーダー致します

なんだこのワイングラス
…めちゃくちゃ良い

子はシェイクのような飲み物をオーダー

子「イスタンブールとトゥズに行けただけで充分かと思ってたけど
トルコ、本当にヤバいね」

弾き語られる曲のほとんどが
知っている曲、もしくは知らないけど曲名を知りたくなる曲ばかり
いくつかのトルコ音楽をGoogleでサーチ致しました

「水の無いトイレ」へ行ってみますと
本当に水が流れなくなっており
代わりに置いてあるペットボトルの水を流して
手も洗面台に置いてあるペットボトルのお水で洗えるようにしてありました

なんと言う斬新な…

ブランコのようになったテラス席も
ちょっと羨ましかったりします

子は
ブランコの席で母親とジュースを飲むことより
先程から店内でめちゃくちゃRAKIを飲みながら
盛り上がっている子供たちの方に興味をそそられております
子「同じ歳くらいだと思わない?」

わたくしからすると背後に位置するお席でしたので
チラリと振り返ってみましたが
確かに…幼い

でもトルコ人っぽい子たちです
海外旅行者ならまだ「若く見えるだけかも?」で済みますが
未成年のトルコ人があれだけお酒を飲んで
喫煙もしていたら
お店の方は許さないでしょうね

「18〜20歳くらいなのかな」

確かに若いのですが
お酒に酔ってバカ騒ぎしているという訳ではなく
とにかく弾き語られる曲にノッて盛り上げていらっしゃいましたから
アーティストさんも楽しそう
周りの人も全員 幸せそう

やがてアーティストさんも弾き語りを止めて
「好きな曲を流してあげるから踊りなよ」
と小さなステージから降りていきます

子「ちょっとだけ踊ってこようかな」
まるで初めてのお砂場遊びのようです

「楽しめなかったら戻って来れば良いから、行ってきなよ」

先程の彼らは
いとも容易く
子をダンスフロアに引き入れました

そして「こう踊るんだよ、回って、そう!もう1回だよ!」
何曲も何曲も一緒に踊ります

トルコのコーヒーをオーダーしてみました
エスプレッソみたいな感じですね

店内でのダンスはずっとずっと続いていて
皆も、踊っていないわたくしも
ずっとずっと笑っておりました

が、「何座ってんのよ!あんたも踊るのよ!」と
ロシアンマダムに連れて行かれ
わたくしも一緒に踊ることとなります

「ストレッチもしてないのに泣」

先程の子供のような彼が来ます
「僕と踊ろう、そうだよ!こうだよ」

この彼は本当に社交的で
見た目こそ16〜17に見えましたが
すっかり仲良くなった頃に、子が尋ねましたところ
一緒に来ている全員、20歳とのこと

トルコの子は若く見えるのかな?

その中におりました女の子は
イスラム圏では珍しくベリーショートで
お酒も飲むしタバコも吸うし
そしてボーイッシュに見えますが
かなり魅力的な子でした

フロアではロシアマダムも
彼らに「疲れてる場合じゃないよ!」と果てしなく踊らされておりましたが
やがてロシアンが帰る頃になると
彼は拙い英語で「失礼なことを言ってごめんね」と謝っておりました

マダムは「いや〜、楽しかったわ!
でも疲れたで〜まぁ無理やで✋」
とボロボロになって去っていきました

みんなが皆、
まるでまた明日 会うみたいに「またね」と別れました

本当にまたいつか会えたら良いのに!

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