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オーストラリアの早すぎる配送事情

2020年4月24日(金)

【Day 36】

冷蔵庫と洗濯機をポチったのは、昨夜、いや、もう日付が変わった0時過ぎのことだった。

新居への引越しを控えて、とりあえず最低限必要な家電を週末に届けてもらおうというわけだ。

洗濯機はグッド・ガイズ、冷蔵庫はハーヴィー・ノーマン、どちらもオーストラリアにおけるビックカメラとヨドバシカメラ的なポジションの大型家電量販店である。いや、ケーズデンキとコジマかな。いや、ヤマダ電気とノジマかもしれない。知らんけど。とにかくそんな感じの家電量販店だ。

グッド・ガイズ

ハーヴィー・ノーマン

そして驚愕したのは、ポチる際にお届け日を確認した時である。

なんとなく日本よりものんびりしてそうだし、せいぜい日曜日、最悪月曜日あたりだろうと予測していたのだが、両者ともに金曜日(つまり今日)届くという。

これは、中国で「眠らない百貨店」として話題となっているアリババ傘下のニューリテール、銀泰(INTIME)が提供する購買体験に勝るとも劣らないのではないか?

お届け時間の詳細については改めてアッコの電話に連絡が入るようだが、オーストラリアの小売も、時代に合わせてスピード感を重視していると言うわけか。感心感心——と、謎の上から目線を抱きつつ、最低限の家電を確保できたことに安心して眠りについた。


そして朝。アッコに叩き起こされる。

「大変大変!10時半には洗濯機きちゃう!冷蔵庫は12時半だって!」

イヒーーーーッ?

そんなに早く?両方ともポチってから12時間以内だよ?いくら最寄りの店舗でシッピングされるからって言っても、デリバリーシステムが相当効率化されていないと、こんなに素早い配送を手配することは難しいだろう。

しかも今は新型コロナウイルスの影響で、リソースも手薄になっているはずだと言うのに。

現に、ハーヴィー・ノーマンのデリバリーサービスについては、外部委託の配送業者も巻き込んで全力で配送にあたっているが、需要が高まってるから遅れる可能性が高いよ!とエクスキューズしているほどだ。

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「そんなの感心してる場合じゃないから!」

アッコに嗜められて時計を見るともう10時を回っている。

……おっと、確かにそろそろ出ないと間に合わないな。

そう思った矢先にアッコの電話が鳴った。仕事の電話かと思いきや、どうやら配送員のようだ。

「……ホントに?10時半って聞いてたから……オーケー、10分でそこに行くわ」

電話を切るや否や、アッコが「走るよ!洗濯機がもう待ってるって!」と言って家を飛び出していった。

イヒーーーーッ?

勝手なイメージでオーストラリアの配送が遅いと決めつけてごめんなさい。てか、まだ約束の30分前だぞ?逆の意味でテキトーだな!それはそれで顧客満足度が……

「どうでもいいから早く!」

は、はい……( ;´Д`)

ていうか、よく考えたら、家電の受け取りにみんなでゾロゾロ行く必要もないんだけど、まあ、(アッコ以外は)ヒマなのでいいか。

僕は娘三人を引率したので出遅れたが、アッコが先に駆けていき、新居に到着した時には、もう洗濯機が2階の所定の位置に収まっていた。まだ10時25分だ。

アッコ曰く、マッチョなお兄ちゃんが一人でヒョイっと洗濯機を持ち上げ、階段も難なく登ってあっという間に仕事を片付けたそうである。さすがオージー、いつも体を鍛えているだけある。

早かったのは洗濯機だけではない。12時半と聞いていたハーヴィー・ノーマンからの冷蔵庫も、やはりマッチョなオージーの若者によって12時前には届けられた。オーストラリアにおける配送は、30分前行動がデフォルトなのだろうか?

とにかく、今回の配送が特別ではないとするのなら、ポチってからのスピード感は半端じゃないことになる。これはもうアマゾンプライムなんかメじゃないね。

……と、思っていたら、アマゾン発表の「Best of prime 2019」によると、昨年のアマゾンプライムナウの最速配送記録は13分だそうな。

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やっぱアマゾン最強だな。

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