フェルンの杖は捨てても良かったのでは?~アニメ「葬送のフリーレン」27話
アニメ「葬送のフリーレン」の第27話
サブタイトルは「人間の時代」
第27話のド頭でフェルンがフリーレンにブチ切れています。
フェルンが大切にしていた杖が激しい闘いでボロボロに壊れてしまいした。
フリーレンは捨てることを勧めますが、これにフェルンはガチ切れ。
ハイダーからもらった大切な杖だったからフェルンには「捨てる」という発想がなかったのです。
フリーレンは感情が乏しいからフェルンの気持ちが分からなかった。
アニメではそのような流れのように感じます。
(フェルンの回想=ハイダーがフリーレンのことを語っている内容)
フリーレンはフェルンのガチ切れぶりを見て、ボロボロの杖を修理してもらっています。
私はもう45才のおじさんです。
おじさんなのであえてひねくれて考えてみます。
フリーレンの「杖を捨てちゃえ」は正しかったのではないか?
「思い出は心の中にしか存在しない」+「形あるものはいつか壊れる」
この2つを考えると「杖なんてモノにこだわらなくてもハイターとの思い出はなくならないよ」と師匠として言っているようにも見えます。
「心の中に思い出として記憶しておけば、それで良いではないか」とも考えられます。
「葬送のフリーレン」はどうも「記憶」がテーマの1つになっているように感じます。
たとえば「ヒンメルの銅像」。
ヒンメルの銅像はヒンメルが死んでから何十年経ってもあちこちに残っています。
しかしヒンメルのことはほとんどの人は分からなくなっています。
魔王を倒した勇者さまなのに。
いくらモノを残しても記憶は残りません。
記憶はその人にだけ残っています。
世代をまたがない。
逆に言えば「モノがなくても記憶があればいいじゃないか」とも言えます。
さらに言えば「モノがあるかどうかではなく記憶しておくことが大切なんだ」とも言えます。
だったら「杖なんてものにこだわるな」とも言えてしまいます。
ただフリーレンの方が私より人間の感情が理解できるらしく、最終的には杖を修理してあげてます。
フリーレンは優しいですね。
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