人物絵は自分の姿に影響を受けているのかもしれないと気がついた話
最近面白いことに気がついた。
自分が描いているキャラクターイラストは、自分の姿に影響を受けているかもしれないということ。
私はキャラクターを描いていると、なぜだかどうしても右側が上に歪む傾向にある。
それに気がついてからはできるだけ右側だけ下にずらすように意識して絵を描くようになったのだけど、癖というものはなかなか抜けない。
でもなんとなく意識して描いているうちにきれいにバランスよく描けるようになるだろうと特に深くは考えていなかった。
だけど最近、少しづつだけど人物をきれいにバランスよく描くことができるようになってきた。
自慢じゃないけど私は十数年間絵を描いてきた中で一度も人物をバランスよく描けたことはない。
どれだけ意識をしても、左右の目の大きさは違うし、肩の位置は違うし、全体的に右側が上に歪んでしまうのだ。
それがなぜだか最近になって急にバランスよくキャラクターを描くことができるようになってきた。
なんでだろう?
私なにかしたかな?
それとも十数年描いてやっとバランス感覚が掴めてきた??
そして色々考えた結果、これじゃないかなという答えにたどり着いた。
それは『自分の体の歪みが取れてきた』ということ。
多分これじゃないかなと思う。
理由としては最近始めた
・歯科矯正
・ヨガ
この2つを始めた時期と絵がなんだかバランスよく描ける様になった時期が大体同じであること。
そして自分が描くキャラクターの顔の印象や手の長さや大きさなど、自分に似ているという事実に気がついたこと。
これらがある。
正直初めは、歯科矯正やヨガは自分の生活や健康のために始めたことだからそれが人物絵に影響を及ぼしてるなんて全く思わなかった。
でもある時知り合いから私の描く絵に対して言われた言葉が、自分の外見がもしかして絵に影響してる??と考えるきっかけになった。
私はよく人に眠そうな目をしていると言われるのだが、その時知り合いに「お前が描くキャラは目が眠そうだから分かるようになった」と言われたのだ。
その時は、ふーんそうなんだ。くらいにしか思ってなかったけど、自分が苦手な手の描写があるシーンの絵を描いている時にふと思った。
「この手、自分の手に似てんな…」
なんとなく描いたキャラクターの手は指が短くてちょっと肉付きが良くて、先がほっそりしている。
自分の手を見ると、同じように指が短くて肉付きが良くて、先の細い感じの手。
正直びっくりした。全く同じだったから。
でもよく考えればそれもそのはずで、自分って自分が一番良く見ている人間だ。
その一番よく見ている自分の姿に、自分が描くキャラクターの絵が影響されるのは当然といえば当然だ。
自分の姿=100%キャラの絵に影響を及ぼしている、というわけではないだろうが
周囲からの指摘を受けることもなく、真面目に人体の学びや絵の練習もせず(これが大きい)
なんとなく感覚で絵を描いてきた私は特に自分の外見に影響されていたんだろう。
私は小さい頃から歯並びが悪くがたがたで顔も体も歪みに歪みまくっていたから、キャラクターの絵が歪んでいたことにも納得がいく。
ずっと改善できなかった絵の歪みが、矯正やヨガを始めた頃からバランスよく描けるようになってきたことも。
多分、歯科矯正やヨガによって自分の体の歪みがなくなってきたことで普段見る自分の姿が正されてきて、それに影響を受けて絵も自然と正されてきたんだと思う。
ただこれは私の場合なので、自分の姿や外見を良くしなければ一向にバランスの良い絵が描けないというわけでは決してないので誤解はしないでほしい。
私のように描く絵が歪んでいたとしても、そこをバランスよく意識して描いたり練習をしていれば絵の歪みはなくなってくるだろうし
その歪みも含めてめちゃくちゃ魅力的な絵を描く人はたくさんいる。
ただ自分の姿にキャラの絵が影響されていたんだなぁという気づきに驚いたので、この気付きが誰かの役に立つかもなぁという思いでこの記事を書いてみた。
この記事がなにかの参考になれば嬉しい。
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