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話題の定規に見る「ゆっくり」視点

タイパ(タイムパフォーマンス)が流行語になるくらい
今は「時短」がもてはやされているなかで
「ゆっくり」という価値が評価されている
話題の商品がありました。

それが「スローコンベックスメジャー」。

金属テープの巻き取り定規を使う時に
テープの戻る速度が早くて怖い!という
皆が思っていた課題を解決しました。

ゆっくり戻るメジャー

目盛り部分が薄い金属になっている巻き取り定規
「コンベックス」は、建築や工作などの現場で
プロからアマ問わず使われています。

打ち合わせの現場で寸法を測ることがあるので、
私も「スローコンベックスメジャー」と同じ
2m計測クラスのメジャーを持ち歩いていました。

「スローコンベックスメジャー」の特徴は、
名前の通り“スロー”にあります。

通常のコンベックスメジャーは、
メモリ部分を巻き戻す時にビュー!と一気に
戻るので慣れていても正直怖いものです。

その巻き取り速度を抑える工夫をしたのが
「スローコンベックスメジャー」。

小型ダンパーを利用した仕様で
戻る速度が遅過ぎず、早過ぎず、絶妙。

子供でも使いやすい製品のため、
第16回キッズデザイン賞特別賞 東京都知事賞
「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」、
さらに2022年度のグッドデザイン賞も受賞。

「ゆっくり」という価値

「スローコンベックスメジャー」は
本体の側面を押してテープの長さを固定できるなど
一般の家庭でも使い勝手の良い仕様となっており、
デザインも美しい製品です。

しかし私が感心した一番の価値は
「ゆっくり」にするという視点です。

素早く済ませることに価値があると考える
現代に「遅くする」ことで
利用価値が高められるという視点を
与えてくれたことがとても素敵です。

私も「ゆっくり」という価値があることを理解した
新たな視点を持っていきたいと思います。

(有馬)

出典:日経クロストレンド
ゆっくり戻るメジャーは“文具界の発明品” 子供も怖くない

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/02198/?n_cid=nbpnxr_mled_new


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