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映画「シン・エヴァンゲリオン」9週ぶりの首位奪還のヒミツ

~再びヒットさせるプロモーションの仕掛け~


このご時世ということもあり最近映画館に行ってないなーと思っていたら
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で奇跡の首位奪還という面白いことが
起こっていました

奇跡の1位ジャンプアップ

2021年3月8日に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が
公開14週目の6月12・13日の興行ランキングで9週ぶりの首位奪還。
それも前週11位から一気に1位に奇跡?のジャンプアップ!

このジャンプアップには
「観た人がもう一度観たくなる」仕掛けがありました。

もう一度見たくなる仕掛け

<仕掛け>その1 特典配布「限定小冊子」&新バージョン上映
一気にランキングアップした6月12日から全国100万部限定で
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』前日譚を含む公式描き下ろしの
小冊子が入場者にプレゼント配布。

さらに細かいカットの差し替えが行われたバージョンアップ版
「EVANGELION:3.0+1.01」での上映と
「すでに観た人ももう一度観たくなる」ダブルの仕掛け。

これで6月12・13日の週末観客動員で1位となったわけです。
でも「シン・エヴァンゲリオン」の仕掛けはこれだけではありません。

<仕掛け>その2 特典配布「限定ミニポスター」&連結上映
6月26日から入場者プレゼントとして全国合計100万名に
キャストサイン入り 「真希波・マリ・イラストリアス」または
「渚カヲル」ミニポスターの配布を実施。

さらに6月27日には
『Q:3.333』+『#シン・エヴァンゲリオン劇場版』の
連結上映&舞台挨拶と会場を満席にするだけでなく
メディアへの話題づくりも実施しています。

劇場公開から14週目、ファンの熱気にも陰りが出るタイミングで
ファンが再び来場せずにはいられない仕掛けをつくる。
素晴らしいプロモーションですね。

話題づくりの追加投入で売上アップ

初登場から期間がすぎて人気が落ちてきたところに
話題性づくりを仕掛けて再度売上をつくる
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は
販売促進を担当する者として
お手本としたいプロモーションでした。
(参考にします)

もちろん商品(作品)が優れていて購入者(ファン)の
心理を掴んだ内容であることが必要ですが・・

6月末の段階で「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の実績は
国内興収95億円突破、動員622万人を突破、
歴代興収49位とのことです。

今回ご紹介したプロモーションを受けて、
更に興行実績があがるのでしょうね。
何だか楽しみです。

人気の波が落ちる前に新しい波を起こす

「鬼滅の刃」でも公開後期間を開けて特典を付けることで
興行収入を増やすプロモーションを展開されていましたね。

アニメ系の映画ではもう定番になっている感のある
プロモーション手法ですが、
他の業界、商品のお手本にしたいものです。

出典:サンライズ社https://www.snr.co.jp/
【映画業界コラム】6月公開の映画で起きた面白い現象とは?(2021.06.30)


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