見出し画像

嫌な気持ちを紙に書きだすと楽になる コラム31


ありのままの自分を大切にするときの一つの峠が自分のネガティブさです。

あるクライエントの方が、時折、ネガティブになるということでをお話しくださいました。何かきっかけがあったからというわけではなさそうです。

カウンセリングがはじまったころは「死にたくなって辛い」と話していました。

涙ながらに強い口調で話されて「この気持ちを何とかしないと自分は本当に死んでしまうのであはないか」ととても怖がっていました。

今は「このまえまた、ネガティブになって夜中に死にたくなったんですよ」と平然と話されます。

恐らくこれは「死にたい気持ちがあっていい」と受け入れられた結果です。
たびたび襲われるネガティブな気持ちにきちんと向き合っているうちに「この気持ちも自分のものだな」と思えるようになったとのことです。

私自身も、このネガティブな気持ちに襲われて、まったくもってやる気がない日があります。

それを書き出してみました

面倒くさい
やる気がない
何もしたくない
消えてなくなりたい
弱い
逃げたい
甘えたい

というのが出てきました。

日によって違うとは思いますが、何か気持ちが重いなというときにその重さの中にあるネガティブな言葉を書き出してみる。

すると、なんだこれは自分じゃないかと気が付いて不思議と気持ちが楽になるのです。

認知療法もそうですが、紙に書くということで自分の外にだす(気持ちの外在化)ことができて、受け入れやすくなります。

ありのままの自分というときにこのネガティブさと向き合って受容していくことで、楽になれるのではないか、と考えております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?