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夫婦の会話がケンカになる言い方 その1

どうして会話がバトルになるのか?

それは相手に対して文句を言っているからです。

文句を言っているつもりはなくても、相手がそれをどう受け取るかは相手次第。コミュニケーションの難しさはどれだけ言葉を選んでも相手の受け取り方まではコントロールできないところにあります。

とはいえ言い方に気をつければ会話がバトルになることを避けることができます。

たとえばこんな言い回しです。夫が妻に
「お前はいつも待ち合わせ時間に遅れるよな」

相手に対して「いつも」と決めつけた断定的な言い方になります。受け取った方はすぐさま「いつもではない事例」を持ち出して反論してきます。

こういうのもありますね。例えば奥さんが旦那さんに

「なんで休みの日なのに、子どものことなにも面倒みてくれないの?」

言葉で書くと疑問文になりますが、実際は相手に対して文句を言っています。

この二つの言い方には共通点があります。それは主語が「あなた」なんです。

こちらは言いたいことを言っているつもりでも、言われた相手は責められたように感じる言い方、これを

「あなたメッセージ」とか「やっつけメッセージ」と言います。これを言うとどんな反論が返ってくるか。それは容易に想像できるわけです。

そして、このあとだんだんと話題はずれていき、相手の人格否定になったり、「この人に行っても伝わらないから」と黙りあう関係になります。

よく、言いたいことを言いあえる関係がよい

とされますが、実際、言いたいことを言葉の配慮なしに言い合うとケンカになります。

伝え方を気を付けるだけでも随分と違う言い方にします。

主語を「わたし」に変えるだけで責める言い方が少し違ってきます。

私は時間通りに物事をすすめたい、私はあなたに子どもの面倒を見てほしい。

となると、責める言い方という印象がなくなります。(声の大きさや語気などもありますが)

いつもケンカしてしまうというご夫婦は、言い方をチェックしてみると「なるほど」と思い当たる節が必ずあるはずです。


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