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私と吹奏楽(7)

高校を卒業後、入れるところが他になかったため特に興味も関心もない大学に入学した。体調的に無理だろうと思い、サークルに入るつもりはなかったが、思いの外時間割に余裕(授業の内容に余裕)を感じたため、サークルを探した。

最初に目に止まったのは、そう、吹奏楽だった。ただ、この身体で、しかもブランクが大きい中で吹奏楽は不安が大きく、比較的ゆるそうな軽音楽サークルに入ることにした。

音楽ができることは楽しかった。しかし、身体に支障をきたすほどの大きな音を聞くのは辛いものがあった。11月頃、ライブ会場で演奏したのを最後に、軽音楽サークルには顔を出さなかった。

それから少し経った3月、母校の定期演奏会に行くことにした。大きな決断のようで、案外特別何も感じなかった。知らない生徒ばかりだったからだ。私が過去に演奏していた曲もいくつかあったが、どれも大して私の心には響かなかった。ただ、その日、頭痛も、耳鳴りもなく演奏を聴くことができた。身体に支障をきたすことなく、吹奏楽の演奏を聴けたのは中学2年生以来だった。それから私は、吹奏楽をよく聴くようになった。

YouTubeで🔍吹奏楽 高校と調べ、いろんな演奏を聴いた。吹奏楽がやっぱり好きだな。そう強く実感した。


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