見出し画像

在宅介護の記録・認知症の不思議

4人の両親をお見送りさせていただき、介護は卒業したのですが、その時々のリアル記録を、あちこちに投げてありまして。
ここに少しまとめて、少し加筆修正して残しておこうと思っています。

認知症の不思議

(2016年3月31日(木)のブログより。)

三人の介護をしていて、両方の母が、軽い認知なのだけれど、どちらも、違う部分?の認知なので、1人1人、状況って違うのだろうなぁと思います。

でも、共通しているところは。

時々、突然に目が三角になって暴走する時がある事。

それが、まぁ、認知の発作みたいなものなのだろうな?と勝手に思っている訳なのですが。

この発作の出るタイミングというか、きっかけが何なのかと
考えてみたら。

何かのマイナス感情な時

プライドが傷ついた時

なような気がします。

相手は「大人」だから、認知症になっていて、すべて忘れてしまっていても、こちらの対応がちょっとゾンザイになってしまったり、そんな時。

義母の場合は、耳が遠いので、こちらの言った事が、そのままには聞こえてなくて。
被害妄想的な解釈をして聞こえちゃう事もあるようです。

そんな時に、目が三角になって
発作が起こる・・事を何度か経験しました。

それで
とにかくは、「そのまま、を受け入れる」事が必要なのだろうな、と学んだ訳です。

やりたい事、食べたい事・・今までの常識的には、それはどうか?って思うような事でも。

もう、本人のやりたいようにさせて、見守る。のがコツなのかな、と思っています。
バナナを一気に5本食べちゃうとか、数日分の菓子パンを食べたりしていても。
本人に注意しても、それはマイナス感情だけ、怒られたというイヤな気持ちだけが残り(これは何故か残ってる)本人は覚えの無い事なわけで。

どうしてもイヤなら、こちらが、一気に食べれないように、何か方策を講じれば良いわけで(なかなか、それが難しい事もあるけどね。

なのでそう思って、極力「受け入れる」ようになったら、こちらの気持ちも楽になり。
母たちも、穏やかになり、発作もほとんど出なくなりました。

しかも、ひ孫の登場で、同居に義母に至っては本当に、復活しています。

ディサービスでのお散歩なども、以前は、往復車いすだったりしたようですが、この頃は、往復杖ついて歩いているそうです☆

お墓参りにも、車椅子、借りて行かなくてよくなりましたもん。
ディから帰って、「ここが家なの?」って言うのに、ひ孫の名前はちゃんと分かって、名前で呼ぶんですよ☆

びっくりです~☆

※ひ孫パワーは、本当にすごくて、この後もっと認知が進んで、誰のこともわからなくなっていても、何故か下のひ孫の名前は、ちゃんと呼ぶのでした。(大きくなるとわからないみたい・・?!)

大変!だけど、やっぱりラッキー♪

〈2016年2月10日 (水)のブログより〉

今日は午後から韓国語レッスンの予定だったので
午前中に、実家のポータブルトイレやら、尿管の袋に溜まったものやらの片付けだけしちゃおう~と
気楽に、実家に娘と、Babyとで行ったのでした・・・

ところが。
「包帯探してるのよ~」と母。

寝たきりの父が手を切ったと言うのです。
かな~り出血してるのを止血しながら、何があったのか聞いてみると。

朝、母が部屋に入ろうとおもったら、部屋の中側の本が倒れて、引き戸が開かなくなったそうで。

部屋の中で、寝たきりの父が、中からなんとかしようとしたそうです。
ところが、ベッドから降りようとしたら、(ほんとは降りれないはず)尿管などがくっついているので動けないから切ろう(!!)と思ったらしく。
でも、誤って手を切ったそうです。(良かった、カテーテル切らなくて、笑)

で・・・


そうこうしているウチに、ブレーカーが落ちて停電に。

父は酸素吸入をやってるので、酸素の機械が入ってからか、何故か、ちょくちょくブレーカーが落ちるのです。
深夜とか、特に何か電気を使ったりしていないはずの時にも落ちる。

それも、漏電のブレーカーが落ちるので、東電に検査してもらうように電話してあったところでした。

ところが、この時はブレーカーを上げても上げても、またすぐ、バチン!って落ちるのです。
電気だからコワイし、どっかで漏電してるのかと(しかも、父は機械オタクなので、家中あちこちタコ足配線だらけ!)思いまして。
すぐ東電に電話したけど、午後何時になるかわからないし、修理なら、電気屋さんに頼まないとダメとの事。

で、娘がすかさず、すぐ来てくれる電気屋さんを検索してくれて。
けれど、最短で12時になります、との事でした。

父は、心臓が弱って、酸素を供給できない為に寝たきりになっているので
1時間くらいは、酸素が止まってもまあ大丈夫にせよ、長時間だと苦しくなってしまうので、急いで、電気をなんとかしないといけません。

でも、ブレーカー上がらない以上、どうにもならず。

と、思っていたら、東電さんがひょっこり、来てくれたのです!!
なんと、近くの新築現場に来ていたから、と。
まさに天の助けでした!

あちこち、タコ足配線を全部引っこ抜いた後でしたが、何故か各部屋どこも漏電ブレーカーが落ちるのです。
結局、漏電ブレーカーそのものが故障した可能性が高い、との事でした。
とりあえず、なんとか電気も点いて。

後は電気屋さんに頼むしかありませんとなりました。

でも、とりあえず12時に来てくれる事になっています☆


ところが娘は午後、旦那さんの実家に行くことになっていたのです。
で、即効、家に送り返して、電気さんの来る12時までにタッチアンドゴーで戻るしか無い。
ウチのおばーちゃんのご飯は娘に説明してもらって、旦那にお願いし、午後の韓国語はキャンセルして☆

家と実家が車で10分ちょっとの場所だったのが幸いして、娘を送り届け、実家にUターンして戻ったところに。
ちょうど、電気屋さんがみえ、やはり漏電ブレーカーを取り替えるのが妥当でしょう、との事になりまして。
即効、発注かけてくれました。

工事費込みで5万!との事でびっくりポンだけど、あさって、工事に来てくれる事になり。
その日は、元々東電さんの検査に来てもらう事になっていた日でした。


で、なんやかんや大変だったけど、結局なんとか上手くおさまりました☆

停電の最中から「お腹すいた~」という父に食事を運んだり、母に餅ピザ作ったり。
タコ足配線を抜いた時に、落として割った瓶とかを片付けたり。
母を連れて銀行行ったり、買い物行ったり・・・その他もろもろ・・・。
ふ~。


大変だったね~と、話したら

両親ともに、大騒動を覚えていない!というオチ。(笑)

父には、これこれで、と話したら、「ああ、そうか~」とまあ覚えてたけど
母に至っては。
完全に、ま~ったく「記憶にごじゃいません」

平和です。


認識しないものは、その人にとっては「無い」ものですもん。

この世はすべて「思い」次第。
こっちが勝手にプラスに思うもマイナスに思うも自由。

マイナスな事を認識せず、覚えてないのが一番ラッキー♪
マイナスだとも思わず、すべて「感謝」と思えば
そのとおり、「感謝」しか出てきません。


夕日の帰り道。

私は、といえば
3月からはじまるグンソク君のドラマを思って
うふふ・・って、やっぱり、楽しみ楽しみ~♪(この時、韓国SBSで「テバク」の放送が始まったのです★ネットで視聴したのでした~字幕なしなので意味わからないんですけどね・・)

そう思える事がある、って事もやっぱりラッキー♪

ありがとうございます。

そしてその後、結局ひんぱんな停電は直らず。
電柱から家に引いてる電線の元が緩んでいた事が発覚しました。
しかも焦げていたそうですので、火事になったりせずに発覚して、修理できてよかったです。

当時、こんな毎日を日々、過ごしておりました。
でも、今振りかえってみると、やっぱり結構楽しい、充実した日々でした~。
結局、何が起ころうとも、どう思うか次第で、自分の記憶に残っていくものが違うのかな~と思うのです。
今日も「良かった探し」して過ごします~♪

読んでくださって、ありがとうございました。
ご縁がありましたら、またのぞきにいらしてくださいね~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?