宮古島で究極の食育体験ができるオルタナティブファーム宮古さん
6月下旬。梅雨明けがまだの中、奇跡的に晴れた4日間。初めて宮古島を家族で訪れた。宮古島の最終日は農薬・化学肥料不使用の無肥料自然栽培でサトウキビと島バナナを作られている農園へ。
レストランを都内で経営している私たち夫婦にとって、3泊4日の家族旅行自体が初めてで、とにかくやりたいことがありすぎて予定を詰めこみすぎていた私たち家族を、温かく素敵な笑顔で迎えてくださったオルタナティブファーム宮古の松本さん。
こちらを訪れるきっかけとなったのは、5歳の次男が大の甘党で、その流れからかサトウキビにとても興味を持っていて、サトウキビを折ったら中から砂糖が出てくると信じていた次男に、自分自身も幼い頃に沖縄で体験したサトウキビをかじることをさせてみたかった。
そんな私の単純な思いを遥かに超えて、伝えたかった体験を五感を駆使して最高の形で兄弟に伝えることができた。
サトウキビの皮を剥いてそのままかじってみるのはもちろん、実際に絞ってジュースにする体験や、それを飲んでみてシークワーサーの果汁などで味の変化を確認。
この自然の甘みを持つサトウキビの水分を飛ばしていくと、砂糖の甘さを持つ黒糖になっていく。その過程を実際に黒糖蜜を煮詰めながら体験できるのは貴重だ。
あんなにサトウキビをかじっても、ジュースを飲んでみても、納得のいかなさそうな表情だった次男が、黒糖になった瞬間すごい勢いで食べていた。笑
それもそのはず、黒糖の旨みがおそらく子供の舌には分かるのだろう。グラニュー糖にはカリウムやカルシウムといった成分が計測不能なほど何も無い。
自分たちで、ピーナッツやゴマ、グラノーラをトッピングして自分だけのマイ黒糖をお土産に持ち帰らせてもらえる。最高のお土産だ。
次に島バナナ。
子供達に車窓からバナナの木だよー!なんて簡単にこれまで口にしていたことを恥ずかしく思う。
バナナは実は巨大な草だった。
バナナの幹は、葉が重なり合ってできているそうで、若葉が筒状に丸まっているのを実際に見せてくださる。
島バナナの素晴らしい生命を営む自然の摂理を伺い、バナナの繊維が服や紙幣に使われているという衝撃を受けながら、島バナナを先ほどの黒糖を煮詰めたフライパンで再加熱しながらキャラメル状の黒糖と絡めながら美味しさを引き出していく。
さらに宮古島のイタリアンジェラート屋さんリッコジェラート ピアチュートさんのアイスクリームと島バナナをかけあわせたジェラートとその場で作ってくださる。
1時間半という限られた時間の中で、この充実の内容を凝縮するのがどれほど大変でご苦労があったか計り知れない。
この体験をさせていただけたことが、家族にとって最大の宝物であり何にも代え難い貴重な食育体験となった。感謝の気持ちでいっぱいになる。
子供のためのアクティビティのはずが、大人の私たちが最も勉強になり楽しんでしまったかもしれない。
東京に戻ってからも、お土産のマイ黒糖を時々口に含んでは、宮古島の大地と太陽と風に思いを馳せながら、余韻に浸ることができるから嬉しい。
自分で黒糖を作ることができる黒糖蜜や他の商品はオンラインストアでも購入可能。
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