【日経MJ】有江ノイ的感想文2020年11月25日(水)

さて、今日も気になるトレンド、業界動向、新商品などをつまみ食い!

1面は、

Jフロント「百貨店ごっこ」やめた 大丸心斎橋にパルコ開業 
自社売り場をテナントに

J・フロントリテイリングが百貨店をゼロベースで創り直そうとしている。20日に大丸心斎橋北館(大阪市)の後継に傘下のパルコを導入。文化やアートを発信するスペースからクリエーターとの交流施設までパルコが持つノウハウを投入し、コロナ下でも「わざわざ行きたくなる」リアル店舗を追求した。隣接する本館は全体の3分の2をテナントに変え、自社運営売り場を大幅圧縮した。「百貨店ごっこはもうやめた」。大丸最大の旗艦店には強烈なメッセージが込められている。
(中略)
ここまで明確に従来型の百貨店経営を否定する背景は大きく2つある。1つはコスト削減だ。テナント化すれば、意味が薄れた店舗運営に携わる従業員のポストを廃止できる。心斎橋店本館では200強のポストを削減し、ローコストオペレーションを実現した。
もう1つは店舗の魅力アップだ。テナント化で導入店舗の幅を広げることができ、より大胆な売り場作りが可能になる。消費者を引き付けるのは店舗の魅力であり、運営が百貨店かテナントビルかは関係のないことだ。

買い物を楽しむということは単純に「モノを買う」というジョブを済ませることだけではなくて、そのプロセスでいろいろな情報を知る、気づくということに知的な興奮を感じることだと思います。そういう意味では従来の百貨店というのは「何でも買うことができる」というジョブ完結型のビジネスモデルでありそれがユーザーにとってはとても退屈な空間になってしまったということでしょう。
店舗はイマ・ゲンザイのストーリーと情報を発信する場として再創造されていくようです。

4面は、

川崎重工、56年ぶり復刻二輪
川崎重工業は、かつて存在したスポーツバイクメーカー「目黒製作所」時代のバイクをデザインや乗り心地などで再現した「メグロK3」を発表した。約56年ぶりの復刻となる。目黒製作所と川崎航空機工業(現川崎重工)との提携から60年を迎えたのを機に、同社の二輪のルーツとなるモデルを復活させてファンに二輪づくりの歴史やブランドをアピールする。
目黒製作所は1924年創業の日本初のスポーツバイクメーカー。64年に川崎航空機工業が吸収合併した。メグロK3は65年に発売した「メグロK2」の後継モデルで約56年ぶりの発売となる。

無骨なフォルムはまさにオートバイ!約56年ぶりの発売ということですからこれが懐かしいという人は75歳より上の世代でしょうね。現役世代にとっては新鮮以外の何モノでもありません。こういうのが出てくると電気モーター駆動に生まれ変わったHONDAシティとか見てみたくなりますね。
かつての企業アイコンだった旧製品を現代に召喚する動きに注目です。

6面は、

鉄道収入減、ECで補う JR東のJREモール ふるさと納税、野菜の産直も
JR東日本がEコマース事業の強化を進める。運営する通販サイト「JRE MALL(モール)」を軸にしたサービス拡大に注力している。新幹線で運んだ新鮮な食品を購入できるほか、同社のポイントを活用したふるさと納税の仲介も始めた。鉄道や商業施設を生かしたサービスで消費者との接点を増やし、新型コロナで落ち込む鉄道収入を補う。

人の移動制限が長期化しそうなら、もういっそのことかつての国鉄のようにJRを1社化して高速物流網すなわち貨物新幹線を主流に再編するのも一つの解決策ではないでしょうか?ZOOMは離れたところにいる相手との商談は解決してくれますが、モノの移動だけはデジタルで置き換えられないのですから。

12面は、

家庭でウイスキー熟成
家庭でウイスキーの熟成を楽しめる木製ボトルがお目見えした。林業、木材業に携わる新宮商行(北海道小樽市、https://www.shingu-shoko.co.jp/)は、ウイスキー樽(たる)では最高級の素材といわれるミズナラの木で「ミズナラボトル」を作製。
本体に市販のウイスキーを入れると2~3週間後には熟成が進む。風味に深みが増し、まろやかな味わいになるという。ボトルの内側に焦がし加工を施すなど、熟練した職人の技でウイスキー樽に近い環境を再現した。容量は約200ミリリットル。繰り返し使える。クラウドファンディング「マクアケ」で先行販売を開始。

ああ、いいな!飲みたくて2~3週間が待てるかどうかがとても気がかりですがそれは自制するとして、ニッカシングルモルト「余市」などを入れて飲んだらうまそう!これ、日本酒用バージョンで「樽酒」を気軽に楽しめるような製品も作ってくれないかな。


※引用は、日経MJ2020年11月25日の誌面からのものです。

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