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【日経MJ】有江ノイ的感想文2020年10月30日(金)

さて、今日も気になるトレンド、業界動向、新商品などをつまみ食い

1面は、業況判断DIの現在と3ヶ月先見通しの二つのグラフ。見通しはバブル崩壊とリーマンショックよりも深い谷となっています。


回復への旅 見えぬ針路 10月消費DI 客数見通し、過去3番目の低さ
国内消費の回復スピードが鈍い。日本経済新聞社が四半期ごとに実施する日経消費DIの10月の業況判断指数(DI)は前回の7月から改善したが、マイナス39と低水準が続く。今後3カ月の客数見通しも過去3番目の低さで、先行きに悲観的な見方が広がる。政府の需要喚起策「Go To トラベル」などによって旅行・運輸でにぎわいを取り戻しつつあるが、幅広い業種で景況感を押し上げる力強さはない。

いくら割引チケットをばらまいたり、「経済を回せ!」と大声で怒鳴ってもその通りには動かないのが世の中であり景気というものです。何しろ人間の欲望や期待値の合算みたいなものですから10人いたら10人違う考えや判断があるわけで「俺の言うとおりにやればみんなうまくいくんだから!」と言えば言うほどに「お前がうまくいくだけだろ」と思う人がでてくるわけです。
今のところは焦らず自分の意見に固執せず、状況を少しでもよくするアイデアを多く出すべきではないでしょうか。
将来的には業界規模や構造は大きく変化するでしょうし、対症療法の次に、業界、業態の積極的な転換策、再構築を検討する段階に来ています。

4面は、

真四角写真のチェキ入門機 
富士フイルムは28日、インスタントカメラ「チェキ」で真四角の写真が撮れる入門機「インスタックス スクエア SQ1」を11月6日に発売すると発表した。室内や暗い場所でも被写体と背景を適切な明るさに調整する、オート露光機能を搭載。電源を入れた後、レンズ部を回すだけで自撮りや接写に適したセルフィーモードにでき、操作しやすさを追求した。
フィルムの画面部分は縦横が62ミリメートル。縦長のチェキ写真に比べて多くの人を撮ったり、構図を工夫したりできるという。

スマホでも縦画面と横画面のどちらが良いか一瞬迷いますが、その迷いがなくなるのが良いですね、正方形は。日替わりの定食やテイクアウト写真をすぐに店頭に貼り出す用途などに使ってみてもよいかもしれません。
女子高生が変顔の撮りあいに使うのが一番多そうですが。

京急・日産「乗り合い」実験
駅・バス停~公共施設 沿線高齢化見据え課題解決目指す

(中略)
京急・日産のほか横浜国立大学や横浜市は京急富岡駅(同市金沢区)周辺で、地域交通の実証実験を始めた。バス停や駅とのアクセスが悪い住宅地や公共施設への移動に、ワンボックス車や電動カートを導入する。4つのコースを30分間隔で運行する。無料で乗れる。

昨年くらいまでは経済的な意味で「シェアする」というのは意義がありましたが、今年のこの状況で「乗り合い」というのは乗り合わせた人によってはロシアンルーレットにも近いリスクがありますね、俺はマスクはしない!とかする!とか論破しようと熱くなる人だったりすると。
いっそのこと座席を全てカプセル化して「玉子のパックのようなバン」でも作った方がいいんじゃないですかね?ドア閉める度にオゾンや紫外線で殺菌すると殺菌に人手をかけることなくローコストで運用できます。おそらく、そういうコンセプト・カーが出てくると思います。大体想像できることはカタチになるものです。

6面は、

電話予約にAI音声対応 LINEが強化 飲食店や自動車整備向け
店舗予約の電話に人工知能(AI)による合成音声で対応するサービスに、LINEが力を入れている。10月から一部飲食店の席予約用に実用化し、自動車整備店とは来春の実用化に向け実証実験を始めた。予約手続きはオンライン化が進むものの電話を使う人がまだ多く、AIによる自動化で業務負担を減らす。

サービス業全体が人員過剰になる中でもAIは確実に普及浸透していくのでしょう。モンスターのような高齢者の罵倒にも耐性がありますから。AI相手に鬱憤晴らしてくれた方が周囲の人間にはありがたいことこの上ありません。

7面は、

(ブランドVIEWS) ゴールドウイン「ザ・ノース・フェイス」 多様な店作り、客層広げる
(中略)
2019年11月に改装開業した渋谷パルコ(東京・渋谷)の2階に入る「ザ・ノース・フェイス ラボ」。レジの横にある小さなスペースがこの店舗の最大の特徴だ。体形を3Dスキャンするシステムを設置し、最適なサイズや好みの色など、顧客一人ひとりにあったジャケットが作れる。

「体形を3Dスキャンするシステム」!行く前にダイエットしなければと考える人も多いのではないでしょうか?元々は紳士服などはきっちり採寸してスーツを仕立てたわけですが、こういう3Dスキャナを活用してローコストで最速のオーダーメイドを実現するのが紳士服メーカーにとっては活路になるのではないでしょうか。需要も不確かな生地とサイズの大量の吊しを在庫する従来モデルとは全く違う価値曲線のモデルを作ると、ニッチでもLTVを引き上げての競争が可能になります。

※引用文は、日経MJ2020年10月30日誌面掲載の記事からです。

おおっ8面、9面は私の大好きな九州の焼酎の広告じゃまいか!…でも、このグリッドタイプのレイアウトって読む気にならないのが残念。せめて、原料の麦、米、芋くらいにグルーピングして欲しかったな。

13面は

レジャー・グルメ、中小店9割超が減収
4~7月、「エキテン総研」調査 巣ごもりでペット系健闘

新型コロナウイルスの影響を受けている中小事業者の店舗の経営実態が業種によって差が出ている。デザインワン・ジャパンの調査部門「エキテン総研」がまとめた調査によると、全体の8割近くが売り上げを落とし、レジャーやグルメの業態は90%以上の店舗で減少した。一方、ペット系は比較的下げ幅が小さかった。巣ごもり需要を取り込んだことが奏功した。

納得、確認するようなデータですが、ペットは寿命をまっとうするまで責任を持って飼ってほしいなあと思います。仕事が忙しくなったからといってメルカリやハードオフで売ることなどできないのですから。
「アレックスと私」を読むとヨウムとか飼ってみたいなと思いますが、自分の年齢を考えると私より長生きするのは明らかなので動物園で満足することにしています。汚い四文字言葉をしゃべっても可愛いよなあ、きっと。

15面は、

ロイヤルHD、再編本格化 「てんや」など外食事業統合
ロイヤルホールディングス(HD)は新型コロナウイルス下で生き残りをかけた組織再編に乗り出す。2021年1月1日付で傘下の外食事業を手がける3事業会社を統合するほか、空港など施設内で飲食店を展開する子会社2社を合併する。コロナで業績が低迷するなか、経営効率を高める。全社員の約1割に相当する200人の希望退職者も募り、収益力を改善する。

ANAなど航空会社の業績悪化は大きくクローズアップされていますが、空港という巨大施設もこの先どのように形態変化していくかですね。需要回復が見通せなければ当面のコストを削減するために、無人店舗化、セルフ化が進むでしょう。そして入国後14日間待機というのが常態化すると、快適に生活できるようにファイアウォールのDMZ(非武装地帯)のような領域も設けられていくように思います。相手がウイルスなだけに。

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