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歌詞集

18
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#ありがとうの歌詞

あるキャロル

街は 色づく
はじまりの頃 さよならの頃
音も立てず 色づく

頬を撫でてく ベランダの風
いつかを想う 君は
洗濯かご抱え
空を見上げてみる

時は流れる 雲はちぎれる
消えて無くなる
だけど いつも 心にある

舞い上がる はなびら
何はなくとも
いいこと起こるようにしよう
新しい予感にこらえてたこと
短い歌に隠して

この空の下

解けた冬が
染み込んだ跡を
踏み鳴らし踊ろう

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出発

しばらく平気な顔して
知らない人と知らない街へ
運ぶ風の音

言い訳探し 手を伸ばす
渇いた音 アルミの味
君は何してる

それらしく 真にうける
心のままと違う
終えた空 始まる海
目を閉じる

6時の鐘の音も
味の濃い場面も
思い出してみたって
誰にも 何にも
戻れたって このまま

震えて消えてく
悲しみ 喜び
泡の粒のようさ
眩しい それらしい
燃えるように冷たい
なつかしい
ぬるい温度

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埠頭にて

着いたのは 埠頭の夜
ちぎれそうなロープが揺れて
意外と派手 その柄のスカート
綺麗めじゃなく褪せた古い 僕のデニム

だったらな、の話なんかに
君が頷くことはないのさ
誰もいないパラソルのベンチ
向こう側に光ってる 高速道路

張り裂けたあとは
らしさ、なんて忘れよう
思い描くしかなかった僕らさ

月や星の歌で
涙するようなひとと
恋におちたら
毎日はきっと色づくさ

声のない埠頭の夜
照れ笑う

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がらがら

換気扇とアンドレギャニオン
るるる るるる 煙くぐる
放射状の残り浴びて
指輪をかざす

偏った点と点を
滲ませていくよ
ありとあらゆるなど
言わないようにして

はずれた円の中心で
その日その時の匂いを
傾けば蓋を開いて
文字盤ずらす

枯れてしまったあとも
庭はそのままにして
空の下 上の空
言葉は うるさいだけ

がらがらの餃子屋のカウンター
アサヒか麒麟か どっちだったっけ
僕のいない君の

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春を

春を呼び起こす風が
私を追い越してく
今はただこの時を
心に刻む

何も気にすることはない
明日の正しさなど
あきらめて この時を
確かになぞるだけ

目を閉じ耳を澄ます
心の場所が分かる
私は生きていけると
強く こみあげる
力を噛みしめる

春がくる

緑の隙間に漏れ伝う光
まだらな木陰の この道を歩む
右手と左手 静かに重ねて
私の限りを尽くして確かに
唱える言葉はあなたへの誓い
繋いだ心は

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Bon voyage

息をゆっくり ゆっくり 吐くから
もう少し ここに いさせて
ふたり ふたり でもなぜに
僕は離れていく

神様 別れは 少し希望に満ち
君との約束も いつもの思い違い
そんなの嘘さ

きっと いつか 今の僕みたいに
ちょっと弱音を吐いたりする時
笑うように いきぬくように
人は諭すだけ
では さよなら 難しくないさ
ただ 心がちぎれそうになって
君の顔が いつもの顔じゃないように見えた

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あわない

長靴は裸足で わざと水たまり
用事を作り 予想確かめ 片付ける

いろんな色 揃って並んでる 箱の中
余裕みせても 予想は超えない 組み合わせ

あわない あわない
いつまでも 待てない
させない させないで
そのままの意味

故郷は補正がかかり たまに揺さぶるね
ふと香ったくらいで 塗り替える 浅はかさ

あわない あわない
水は全部買ってる
飲まない 飲まないで
なおらないから

白いとこ 読

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60分休符

頭の中に 住んでた頃は
からのポストを 君と覗いた
蛇口を捻れば 言葉が溢れて
作った歌で 顔を洗った

ため息の今は、間を埋めるだけ
回るイスに座って 
あと少ししたら連休なのか
窓拭きのゴンドラ見てるよ

ビルとビルの間の公園
澄んだ空気の匂いがして
僕とひまわりは
頭をぶら下げたまんま
あの頃より太字で響く
秒針の音と音の間
思い出だとは呼べないね

嫌いなことや許せないこと
話の種はそ

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here

思い出は冬ばかり
そんなはずはないのに
飲みたくもないカフェラテ
おそるおそるすするのさ

劇画タッチと違う
淡い映画とも違う
でもカテゴライズする必要ないね
ただ笑っていよう

頭をかけめぐる
胸がズンズン響く
そんな真似事もそこまでにしといて
ほらここにいまを過ごそうぜ

「大袈裟」とかき混ぜる
何も根拠はないのに
「それはそう」と頷いて
浮き上がって沈むのさ

You've been her

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Getting Better

違いは距離として
想いは深くなっていくよ
今日も

遠いか深いかは
見えるようで見えないみたいだ
どうだい?

選んだ言葉に乗せることは
諦められないんだからさ
ここへ降りてきてくれないか
「なんか分かんないだけ」の
無駄だとしても

片付けたくなって
どこか行きたくなったとしても
たぶん 季節はずれさ

離れ離れになったとして
それはそうと手を繋いだり
0か100かじゃないって事を
今僕も気づ

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Sun

辺鄙なトコ出て 今更なにを
ご覧 曇ってきてる 降るなら降れば
もうここでいいとか 顔伺うなら
心しまおうぜ 結果論さ

なぁ 地図なんか読めるの
じゃあさ あのさ
次の交差点は 右 左

楽した分だけ 後悔は立つ
言わずのお礼も 後にひきずる
預けた全ては 寧ろあげるよ
楽な方がいい

段違いの豪邸の
半地下でスポーツカーを
ジーンズはビンテージと
そんな事思ってた

必死さ 本当さ
奥歯ギシギ

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線の内側

皆 ただ 土曜を待ってる
スキルとして 息継ぎして
黄色い線の内側
遅延証明は 誰のせい

誰しも一度くらいは
頭ん中で想像して
同じようなこと悟って
IC チャージしてるんじゃないか

理由はなくてもいいさ
哲学なくてもいいさ
素晴らしい誰かに出会うその日まで
黄色い線の内側で

多分 僕ら 遠くにいる
車両違いで生きてきた
僕はここさ 君はどこだ
でも同じ景色見てるんだろう

伝わる言葉選んで

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バウムクーヘン

入浴剤が溶けていくみたい 
帰り道の空の雲
コンビニのバウムクーヘン
買ってかえるね「レジ袋を」

君は今帰ってきたところって
ピアス取って
束ねてた髪の毛をほどいてる

思い描いてるカタチは、言葉は、違うから
でも何かしらを大事にしまって
今日も暮している
なんか作ろうか

僕のギターは大きなケース
フローリングに傷をつけてから
クローゼットの奥にしまって
出すのが面倒で弾かなかった

最近の

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