出発

しばらく平気な顔して
知らない人と知らない街へ
運ぶ風の音

言い訳探し 手を伸ばす
渇いた音 アルミの味
君は何してる

それらしく 真にうける
心のままと違う
終えた空 始まる海
目を閉じる

6時の鐘の音も
味の濃い場面も
思い出してみたって
誰にも 何にも
戻れたって このまま

震えて消えてく 
悲しみ 喜び
泡の粒のようさ
眩しい それらしい
燃えるように冷たい
なつかしい
ぬるい温度で降る雨に
心の中でしなる若葉
どこに行こうが
望まぬ 叶わぬ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?