埠頭にて

着いたのは 埠頭の夜
ちぎれそうなロープが揺れて
意外と派手 その柄のスカート
綺麗めじゃなく褪せた古い 僕のデニム

だったらな、の話なんかに
君が頷くことはないのさ
誰もいないパラソルのベンチ
向こう側に光ってる 高速道路

張り裂けたあとは
らしさ、なんて忘れよう
思い描くしかなかった僕らさ

月や星の歌で
涙するようなひとと
恋におちたら
毎日はきっと色づくさ

声のない埠頭の夜
照れ笑う 歯と歯がぶつかって
句読点と3点リーダー
情熱と冷静の間
揺らいでいたんだ

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