シェア
有賀 籐
2022年3月29日 18:19
街は 色づく はじまりの頃 さよならの頃 音も立てず 色づく頬を撫でてく ベランダの風 いつかを想う 君は洗濯かご抱え空を見上げてみる時は流れる 雲はちぎれる 消えて無くなる だけど いつも 心にある舞い上がる はなびら 何はなくともいいこと起こるようにしよう新しい予感にこらえてたこと短い歌に隠してこの空の下 解けた冬が染み込んだ跡を踏み鳴らし踊ろう
2022年3月19日 06:34
しばらく平気な顔して知らない人と知らない街へ運ぶ風の音言い訳探し 手を伸ばす渇いた音 アルミの味君は何してるそれらしく 真にうける心のままと違う終えた空 始まる海目を閉じる6時の鐘の音も味の濃い場面も思い出してみたって誰にも 何にも戻れたって このまま震えて消えてく 悲しみ 喜び泡の粒のようさ眩しい それらしい燃えるように冷たいなつかしいぬるい温度
2022年3月5日 13:19
着いたのは 埠頭の夜ちぎれそうなロープが揺れて意外と派手 その柄のスカート綺麗めじゃなく褪せた古い 僕のデニムだったらな、の話なんかに君が頷くことはないのさ誰もいないパラソルのベンチ向こう側に光ってる 高速道路張り裂けたあとはらしさ、なんて忘れよう思い描くしかなかった僕らさ月や星の歌で涙するようなひとと恋におちたら毎日はきっと色づくさ声のない埠頭の夜照れ笑う