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歌詞集

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2022年3月の記事一覧

あるキャロル

街は 色づく
はじまりの頃 さよならの頃
音も立てず 色づく

頬を撫でてく ベランダの風
いつかを想う 君は
洗濯かご抱え
空を見上げてみる

時は流れる 雲はちぎれる
消えて無くなる
だけど いつも 心にある

舞い上がる はなびら
何はなくとも
いいこと起こるようにしよう
新しい予感にこらえてたこと
短い歌に隠して

この空の下

解けた冬が
染み込んだ跡を
踏み鳴らし踊ろう

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出発

しばらく平気な顔して
知らない人と知らない街へ
運ぶ風の音

言い訳探し 手を伸ばす
渇いた音 アルミの味
君は何してる

それらしく 真にうける
心のままと違う
終えた空 始まる海
目を閉じる

6時の鐘の音も
味の濃い場面も
思い出してみたって
誰にも 何にも
戻れたって このまま

震えて消えてく
悲しみ 喜び
泡の粒のようさ
眩しい それらしい
燃えるように冷たい
なつかしい
ぬるい温度

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埠頭にて

着いたのは 埠頭の夜
ちぎれそうなロープが揺れて
意外と派手 その柄のスカート
綺麗めじゃなく褪せた古い 僕のデニム

だったらな、の話なんかに
君が頷くことはないのさ
誰もいないパラソルのベンチ
向こう側に光ってる 高速道路

張り裂けたあとは
らしさ、なんて忘れよう
思い描くしかなかった僕らさ

月や星の歌で
涙するようなひとと
恋におちたら
毎日はきっと色づくさ

声のない埠頭の夜
照れ笑う

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