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私の不妊治療②〜クリニックに通うことをやめた&転職活動


今回は、治療遍歴①の続きです。

2018年7月〜10月 クリニックに通うことをやめた

初期検査を終え、原因がだいたいつかめたので、その後の治療方針を決めていこう!というところで私はクリニックに通うのをやめました。

え?これからなのに?って感じですが

特に問題なしと、クリアしていた初期検査で最後の最後「卵管造影検査」で原因はおそらく「卵管水腫」だろう、ということが分かりました。

それまでの経緯については、私の治療遍歴①に書いてます👇

卵管水腫とは・・・卵管の一部が炎症による癒着などで通過性が悪くなった結果、卵管の中に水が溜まる状態のことをいいます。卵管は排卵した卵を吸い上げて子宮まで運ぶ役割を担っていますが、何らかの理由で水が溜まることで、様々な症状を引き起こします。卵管留水腫になると、排卵した卵子がピックアップされない「ピックアップ障害」が起きやすくなります。そのため、不妊症へ繋がるケースが多々あります。

クリニックに通うのを辞めてしまったのは、「今のままでは自然妊娠はほぼできない。妊娠するには手術を行い、体外受精を行うことが必要。」という現実に全く向き合うことができずにいたから。

セカンドオピニオン的なものを求めて、何か他の方法はないのか?もしかしたら、違う結果がでるんじゃないか?と別のクリニックや病院でまた検査をしたり、話を聞いたり、2018年の2月に子宮頸部高度異形成の手術をした総合病院の婦人科へも相談に行きました。

でもどこのクリニックでも答えは一緒でした。

2018年6月〜2018年9月 転職活動にいそしむ

一方、転職活動は6月ごろから開始。不妊治療の初期検査と同時期くらいから転職活動も開始し、並行してやっていました。

妊活をしていくことをふまえつつ、転職活動にいったん舵をきることにしました。転職活動はとんとん拍子にすすみ、ある1社にほぼ決まり、あとは私が決断するのみ、というところまで来ていましたが、面接時に言われた一言が妙にひっかかって決断の返事をできずにいました。

お子さんがいる女性が先輩にいるので、彼女は時短で時間が短いので、彼女の下についてフォローしながら仕事を進めていってもらえたらいいと思うよ。

そんな雰囲気の言葉をかけられたことを記憶しています。

またここでも子育てする女性をそれ以外の職場の人間がフォローする、という図式。それでは意味がない。

それなら辞めても結局同じじゃないか…

そんな気持ちが拭えず、その会社へ行かない、という返事をした私の転職活動は振り出しに戻りました。

不妊治療は高額な治療費(現在は保険が使えていくらかマシになったと思います。)、治療自体が体力面で負担になる、と言うことがよく言われますが、

何が一番しんどいかというと、このまま子どもができないかもしれない、という常にそんな焦りや不安を抱えたまま続けていかないといけないということだと思っています。

そしてその過程で仕事か?治療か?どちらかを選択しないといけない局面に立たされる時もあります。

大事な治療の時に仕事を選ばざるを得ない、選んでしまう自分、そして貴重な治療を1周期見送る…そんなことが続いてしまったらどうなるだろうか?想像しただけでとても恐くなりました。

仕事と治療を両立させていくことの難しさを改めて感じました。

確かに、今まで築き上げてきたキャリアも信頼もある会社で少し続けながら、不妊治療をおこなっていくこともできたかもしれません。

仕事は好きだったけれど、子どもがいる人だけが優遇されやすい、そんな環境や産後の働き方にも変だなと思っていたし、どちらか選ばないといけない、キャリアを犠牲にしなきゃいけない状況にもどこか違和感を感じ始めていました。

(会社の制度を責めているわけではなく、むしろ子育てしている女性にとって優しい会社だったと思います。)

転職活動も振り出し、さてこれからどうしようかな?と思っていた時に、同じ治療経験者の会社の同僚がちょうど産休中で、会う機会が得られそうだったので、会いに行き、話を聞いてみました。

私の状況などを説明すると…彼女は「一刻も早く採卵した方がいい」と。とりあえずどうなるかわからないけどとにかくなるべく早く採卵だけでもしておくことを絶対に薦める、と言われ再度クリニックに通うことを決断します。

2018年10月 クリニックに再び通い始める

6月に結果が出て同じクリニックで治療を再開しようと決めたのが10月ごろだったので、再び治療に向き合うまでになんと3〜4ヶ月くらいかかりました。

どのクリニックにいってもその事実に向き合えず、なかなか決断できなかったのに、やはり経験者が語ることには本当に説得力があり、すぐに決断できました。

やめることに対してはみんな不安がある気がしてます。もちろん私もそうでした。でも長い目で見てみれば、ちょっとやめてた時期もあったな、そんな程度のこと。

休むこと・やめることをそんなに恐れなくてもいいし、こんなに両立に対して難しく感じてしまうこと自体がそもそもおかしいのではないか、とも思います。

仕事も治療も休んでもいい。

もし両立に悩む人がいたらそんな風に言いたいなと思います。

治療遍歴③に続く・・・


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