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初めの一歩;個人で仕事すること

この3月から色々考えてきた。自分の働き方や、臨床家としてのあり方、繋がりを作ること、そして後進にどう伝えていくのか・・・。

そもそも、コロナ禍でどうしたらいいかわからない人達が増えたように感じたのがきっかけだ。今、私はクリニックでの臨床、スクールカウンセラー(東京都立の某高等学校)、専門学校のカウンセラーという仕事を兼務している。

日本で、全ての人がビックリしたであろう一斉休校。あれは、生徒・児童、保護者、先生方はもちろん、学校関係者、そして全スクールカウンセラー(以下、SC)が未だかつてない状況下に置かれたということを、具体的に体験することになったある種の事件だったと思う。

私はあの一斉休校をきっかけに、自分の異動が決まっていたこともあって、環境の変化する人、新任のSCの方は繋がりをどう作っていくんだろうと気になっていた。

元々、SCは心理職としては1人職場で、横の繋がりが非常に薄い。
SCに特化したSVもないなかで、自力で組織、児童・生徒・保護者、関係機関の見立てを行い、自分に何ができるか瞬時に判断をしなくてはならない。
判断するだけでなく、時に自分を売り込み、積極的に行動していくこと、ケースワークも求められている。
”経験が浅い内はスクールカウンセラー”、”スクールカウンセラーって儲かるよね・・・”的なイメージが心理職界隈ではあるようだが、そんな簡単なものではない。
WISCの所見やビネー、K-ABCの所見をテスターでもないのに解説したり、連絡がつきにくい子ども家庭支援センターや教育相談所などとのやりとりも仕事のうちだ。

SCをやっていると自分が何の専門家なのかわからなくなる時があるほど目まぐるしい現場。そして、SC同士の繋がりが薄いため、自分が間違っていないか不安になったりもする。そのなかでのコロナ禍の分断だった。

私は、そんな状況で仕事できないよな・・・って正直に感じて、普段交流させてもらっていた方々や似たような発想をしていた方々に声をかけて、SCクラスタというSlackを立ち上げた。関東以外の方もSlackにはいて、各地で状況が違う今、いい情報共有の場所になっている。メンバーにとってどうか分からないけど、少なくとも自分にとっては大事な繋がりになっている。

そんななかで、連休頃から、職をどうしようかなという悩みが出てきた。転居のためクリニックを辞めて、その日数を埋める仕事を探すのに若干失敗し、収入が減っていたのだ。ただ、自分の臨床感に合う職場や仕事を探せないでいたし、コロナ禍で行われているカウンセリングのオンライン化への対応など、仕事日数は減ったのに色々忙しい日々だった。

その日々のなかで、将来は開業したいんだよなぁ~という想いを思い出していた。でもまだ経験年数的には”若手”にランク付けされる(笑)し、自分に開業資金はないよなとも思っていた。

ある日、仕事の相談を持ち込んでくれた方がいた。Twitter上でそういったことが行われることに新鮮さを覚えたし、今まで後輩や実習生に指導してきたことってもしかして活かせるのか!?と連想は続いた。私は思いつくと行動が早い。周りの友人、仲間に相談し、Twitterの別垢(下記のもの)を作って、プチ開業をしてみよう!と決意して今に至る。

このアカウントで、何回かつぶやいているのだけれど・・・私がやっていきたいと思っているサービス提供はこういった趣旨と、信条がある。

① 上とか、下とか関係なく専門家としてお互いリスペクトする

 支援職側が癒される時間、セルフケアの時間を持とう!!

 実習生の時に習っておけば良かった・・・。今更、こんなこと質問したら恥ずかしい?自分の勉強不足って思われるかも?といったことも含めて・・話し合いができる機会の提供を重視する。

④ 今はオンラインの時代。相談相手、教えてくれる人が見つからない方へ支援が届きますように・・・。

⑤ 並走しながら、口伝できたらいいなぁというイメージ。それがクライエントさんの利益にもなるだろうという希望というか、願望。

以上、5つです!!自分の経験、スキルで助けになることがあれば、積極的に伝えていきたいなという想いもありつつ…。どこの地域でも、どの大学院であっても、与えられる教育機会が均一なわけではないことが、業界全体の問題だろうという問題意識もある。そして、過去記事でも書いたが、繋がりを保ち続けることの難しさも感じている。だったら、仕事も、繋がりも作ったらいいのでは?という発想で今に至っているような状態。

そんな私だからこそ、組織に縛られず、自分にできることを始めてみようと思った。
臨床心理士、公認心理師だけでなく、教員、養護教諭、特別支援関係の先生方、医療関係におつとめの方々など多職種とも繋がっていくことが野望だ。
先日行った、突発的なZOOMでのデブリーフィングの会もその1つ。

長くなってしまったので、私、個人が提供できるサービスについてはまた違う機会にまとめようと思う。一応、Twitterには記載してあるので、ご参考までに。

経歴や指導歴、そのほか質問などのお問い合わせは、DMやNoteのコメントで受け付けていますのでお気軽にどうぞ。ラストに1曲。前回からこのスタイルハマってます(笑)今日は、WANIMAで、♪シグナル!!!

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