Restaurant ARGO

半蔵門のフレンチレストラン「ARGO」。 “野菜の魔術師・田坂シェフが創り出すファンタ…

Restaurant ARGO

半蔵門のフレンチレストラン「ARGO」。 “野菜の魔術師・田坂シェフが創り出すファンタジック・フレンチ”のまかないレシピ、熟練ソムリエによるデイリー使いのマリアージュ等を発信。食から生まれるおいしい時間を皆様に。 https://argo.tojo.co.jp/

最近の記事

AKAITOの職人たち

新緑が眩しいこの頃、探せばトトロがいるのではないかという位 想像を掻き立てる皇居の森。 その一見美しい木々に覆われた広大な森は歴史や伝統、日本人の精神など 時間と共に紡いできたカタチには見えない圧倒的な存在感があります。 さてARGOの初夏のデザートは大分県竹田市で300年の歴史を持つサフラン 『AKAITO』の香り立つガトーサンマルクをご用意しております。 チョコレートと生クリームの層の上にAKAITOの香りのパータボンブを重ねて キャラメリゼしたフランスの伝統と日本の職

    • スフレの刹那

      刹那とは・・・きわめて短い時間。瞬間。念。本来,仏教でいう時間の最小単位で,一つの意識の起こる時間。 (大辞林より) 満開の桜、夜空に打ちあがる花火、地平線に沈みゆく夕日、まだ足跡が付いていない新雪。 刹那の風景は人生の数だけ存在し、心の中で永久となってゆきます。 レストランは正にその刹那を味わい、酔い、思い出という永久を持ち帰って頂く場所であると、私達は心しております。 コースを締めくくるデザート。 それは紅白歌合戦の大トリの如く華やかさと共に終わりを告げる存在。 チ

      • モンブラン登頂

        モンブランといえば、言わずとしれたヨーロッパの最高峰。 登頂を試みた登山家は数知れず。日本を代表するアルピニスト・野口健さんも16歳で登頂を成功されていますが、4,810メートルの山頂からは一体どんな光景が広がるのでしょうか。 想像するだけで大自然が放つ壮大さに恍惚と共に畏怖が押し寄せてきます。 変わって、東京の半蔵門にあるモンブランは高さ10センチに満たないARGOのコースの先鋒。 麓にはアサリ貝の旨味を含んだメレンゲが鎮座し、山肌を形成するのは海老や帆立、頭頂に向かって

        • ブールノワゼットの魅惑と背徳感

          世の中には、幾つか抗えない香りがあります。 その香りに身体の五感が刺激されて反射的に心が揺さぶられたり、意思と認識する前に行動を起こしていたりします。 それは半分夢の中で香るコーヒーのロースト香だったり、失意の中のドル〇&〇ッバーナの香水だったりレストランで香るブールノワゼットだったり。 ARGOのコースの魚料理は、只今グルノーブル風の仕立てで皆様の食欲を往々に刺激し、香りに抗えずに「パンおかわり!」という言葉を引き出そうと目下誘惑中でございます。 グルノーブル風とは魚のム

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