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ブールノワゼットの魅惑と背徳感

世の中には、幾つか抗えない香りがあります。
その香りに身体の五感が刺激されて反射的に心が揺さぶられたり、意思と認識する前に行動を起こしていたりします。
それは半分夢の中で香るコーヒーのロースト香だったり、失意の中のドル〇&〇ッバーナの香水だったりレストランで香るブールノワゼットだったり。
ARGOのコースの魚料理は、只今グルノーブル風の仕立てで皆様の食欲を往々に刺激し、香りに抗えずに「パンおかわり!」という言葉を引き出そうと目下誘惑中でございます。

グルノーブル風とは魚のムニエルにたっぷりのバターにケッパーやレモンの酸味を加えてサクサクのクルトンをアクセントにしたソースをあしらった一皿。
想像しただけで涎が垂れて来ると共に、(きっとカロリー凄いよね)という不安に襲われます。
そこはさすが歴史あるソースの完成度たるや、ケッパーやレモンの酸味でバターの油脂の緩和と迸る芳香との共存により、ひたすら食を進めざるを得ないのです。
(唐揚げにレモンをかけたら何となくカロリー低くなるような…)と同じ。このレモンの存在はバターを食する背徳感の緩和剤。「ご飯は白いからカロリーゼロ」というサン〇ウィッチマンの名言と比類する食欲に抗えない人々の味方なのです。

でもそれはあくまで背徳感を払拭する為の理由付け。
だからこそ私達レストランは背徳感に勝る魅惑の料理を提供し、そこには絶対的な美味しさがないといけないという使命を担っております。 

■Restaurant ARGOHP
東京都千代田区麹町1丁目12 ONE FOUR TWO by Tojo 9F
03-3265-5504
Instagram / オンラインショップ

<About Restaurant ARGO>
野菜の魔術師・田坂シェフによるファンタジック・フレンチと、壁一面の窓に広がる皇居の森や煌めく東京の夜景が楽しめる半蔵門のフレンチレストラン。
noteでは、スタッフによるおいしいコラム、メニュー紹介やシェフソムリエが教えるおうちペアリングなどを発信していきます。

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