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【セミナーレポート】BIMを活用したDX戦略の考え方

こんにちは、Arentです!
2024年1月30日(火)、日経メッセ「プレミアム・カンファレンス・シリーズ」 にて、代表取締役 鴨林が「BIMを活用したDX戦略の考え方~BIMを導入するだけからBIMを使った自動化へ~」というテーマでオンラインセミナーに登壇しました。

このセミナーでは、Arentが定義するDXの在り方とBIMの自動化に焦点を当て、多くの方にご視聴いただきました。この記事ではセミナーでお話ししたBIMを活用したDX戦略の考え方についてご紹介していきます。

DXの基本は社内システム構造をアプリストア型にすること

Arentは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を成功させる基本戦略として、社内システムをアプリストア型に変革することを推奨しています。
アプリストア型とは何でしょうか?以下の図をご覧いただくとわかりやすいかと思います。

アプリストア型システムでは、企業が運用するさまざまな業務用システムを、業界共通のシステム(ノンコア部分)と業界特化型システム(コア部分)に分類し、APIを通じてこれらをシームレスに連携させる概念です。

アプリストア型をもっと理解しよう

みなさん、すでにスマートフォンでは様々なアプリを活用しています。この概念をビジネスの業務に応用したものがArentが定義する「アプリストア型」です。

実際の業務で使用されるアプリの例を見ていきましょう。

これらのノンコアとコアのシステムをAPIを介してシームレスに繋ぎ、まるでスマートフォンのアプリストアのように、各業務で必要な機能を手軽に、かつ効率的に取り入れられるようにすること。これがArentが目指すDXにおける理想のシステム構造です。

アプリストア型とERP型の比較

アプリストア型システムの理解を深めるために、従来のERPシステムとの比較を行いましょう。

ERP(Enterprise Resource Planning)システムは、企業の財務管理、人事、製造、供給チェーン、在庫管理、購買、販売、顧客関係管理など、企業運営の全域にわたる機能を一つの情報システムで統合的に管理することを目指します。

この一元管理のアプローチは、企業の情報を一箇所で集中管理できるため、一見すると効率的であるように見えます。しかし、全ての機能を一つのシステムでカバーしようとすることには、柔軟性の欠如、カスタマイズの困難さ、アップグレードの複雑さなど、いくつかのデメリットが伴います。

ERP型についてはこちらの記事でも解説しているのでぜひご覧ください。

建設業界のあるべきシステム構造とは

ここまでは業界共通でDXを実現させるために「アプリストア型」にすることが、DXを実現するための方法とお伝えしました。次に、建設業界特有のDXに焦点を当てて解説します。

建設業界のDXの鍵は、「BIMと連携した自動化SaaS」をコアシステムとして導入することにより、業務効率化を達成することです。BIMの導入は進んでいるものの、その潜在能力を十分に活かし切れていないのが現状です。BIMは基本的にデータベースですから、これを自動化の基盤として活用することで、効率化が図れます。

具体的には、設計や施工図の作成段階でBIMのモデリングやデータ入力を自動化し、その後の施工段階でこれらのBIMデータを活用します。設計から施工にかけて、建物情報の入力や条件に応じた部材の自動配置・設計を行うことができます。また、施工段階では、設計図や施工図のBIMデータを基に、過去のデータや歩掛り情報を用いて工程計画を自動作成することが可能になります。

BIMの自動化に関するさらなる詳細は、以下のセミナーレポートをご覧ください。

自社で始めるには?

Arentがお伝えするのは、「業務改善からスタートすること」です。社内システムをアプリストア型に転換し、既存システムでは代替不可能なコア業務の改善に取り組むことが重要です。

経験豊富なスタッフにヒアリングを行うと、すぐに改善すべき業務が浮かび上がります。長年、改善が見送られてきた根本的な課題を洗い出し、それらをシステムに実装していくことから始めます。このように具体的な課題解決に取り組むことは、新規事業の創出にもつながります。

新規事業の立ち上げ方に関する詳細は、以下の記事でご紹介しています。ぜひご一読ください。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!
当日セミナーにご参加いただけなかった方のために、セミナー動画をYouTubeに公開しています。ぜひご覧ください!

Arentは、アプリストア型・BIM自動化を戦略~開発を同時に行える稀有なパートナーです。DXでお困りのご担当者はぜひお気軽にお問い合わせください。

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