デブ脳__

『THE デブ脳』--著者への無茶ぶり話

『THE デブ脳』、ちょっとパンチの利いたタイトルかもしれません。

「痩せられないのは、意志が弱いから」は間違いだった!

というコピーからもわかる通り、ダイエット本です。


本の中身に関しては、ネット書店などを見てもわかるので、

ここでは、制作裏話(主に先生の地獄の日々。笑)をお伝えしようかと思います。

(本の紹介はこちらをどうぞ→www.amazon.co.jp/dp/4777956911


なかなか、切り口が見つからない日々

実は著者である工藤先生との出会いは、ちょうど3年前にさかのぼります。

当時、一冊(『痩せグセの法則』)ご一緒して、「また今後もご一緒しましょう」と話していました。

そのうちに、工藤先生はメディアに出演されることになり、露出も増え、本も多数出版されることになりました。

日々、お忙しくなる工藤先生ですが、それでも「あの本があったからこそ、今の自分があります」と、定期的にご連絡をくださいます。

そして2年が経ち、そろそろ次の一冊をと思っていましたが、一冊制作していることもあり、なかなか切り口が見つかりません。

当初は、「読む工藤内科(工藤先生が副院長を務める福岡の病院です)」を目指していたのですが、う~ん、どうも前の本の内容とかぶってしまう……。

「著者が同じなのだからある程度は仕方ないことだ」とも言われたのですが、新しい本を出す意味を探したかったのです。

それからというもの、何度も打ち合わせを重ねました(といっても、工藤先生は福岡にお住まいなので、東京にいらっしゃるタイミングを見計らってはお時間をいただいていました。飛行機の出発ギリギリまで毎度お時間をいただき、本当にありがとうございました)。


やっと出たテーマ、それからの先生の地獄の日々

そして出てきたテーマが、「デブ脳」。

「わかっているけど、やめられない」

これこそ、ダイエットが成功しない根本理由だという話になったのです。

だからこそ太る理由をやめさせるのではなく、他のことに置き換えて脳を満足させようというものです。

「よし! テーマが決まった」と、安心したのも束の間、先生の地獄の日々が始まります……。

なぜなら、私からの工藤先生への無茶ぶりの嵐が吹き止まないからです。笑(笑いごとじゃないですね。本当にすみません)

例えば、「脂っこいものをよく食べる」人向けの対処法として、「脂っこいものを抑えよう」という解決策は一切NGです。わかっているけど、やめられないのですから。さらに、その分●●しようというものなら、そんな辛いことを続けられるぐらいなら、とっくに痩せています! しまいには、その話は聞き飽きているけど痩せないんです。他の方法をお願いしますと……、何度も何度も工藤先生が提案してくださった解決策をボツ……(お忙しい中、色々と出していただいたのに本当にすみません)。

先生が東京に来るタイミングで打ち合わせ、そして福岡の病院のほうにもお邪魔して打ち合わせ、さらにはスカイプ打ち合わせ。そして、その間は新しい解決策の提案と原稿執筆という宿題を出す……。当時の先生の空き時間を、ほぼかっさらっていたと思います。

途中、工藤先生は「もう~疲れましたよ」「吐きそうになりましたよ~」と何度も冗談交じりでおっしゃっていましたが、私も笑って、ごまかしてきました。笑(またしても笑いごとではありませんね。でも、制作過程でももちろん敬意しかありませんでしたよ!)。


そして完成した『THE デブ脳』

こうして、やっと『THE デブ脳』が完成しました。

これほど何度ダメ出しを受けても、工藤先生がご対応くださったからこそできあがった本。

この本ができあがったのは、工藤先生のお人柄と良い意味での貪欲さ(私の反応がそれほど良くないと、先生は「金さん、今あまり反応良くなかったですね。微妙ですか?」とおっしゃってくださいます。顔に出てしまってすみません。苦笑)、そして勉強熱心さの賜物です。

実は現在、『THE デブ脳』のFacebookグループを開設しており、本を発売後の今でも工藤先生は定期的に、リアルタイムで質問を受けるオンライン診察を行ってくださっています。(詳しくはこちらに→www.amazon.co.jp/dp/4777956911


そんなこんなで、工藤先生が吐きそうになりながら作った本。

私たちにとっても、大切な大切な一冊になりました。


工藤先生、あの日々の無茶ぶり、本当にすみませんでした。

でもまたご一緒する時は、もちろん無茶ぶりします!笑


(文:『THE デブ脳』担当編集・金 潤雅)

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