『ドッキリ！検尿カップ』で仕掛け人がドッキリ食らう件【クソブログ】

『ドッキリ！検尿カップ』で仕掛け人がドッキリ食らう件

そりゃビビったよ。
ドッキリした。
やられた。

先日、iPhoneの保護フィルムが欲しくてDAISOに行った。
DAISOといえば、コモディティの代名詞ともいえる100均ショップである。
事は保護フィルムを手に取って、さあレジに向かおうって時に起きた。
向かいの棚のパーティグッズコーナーに、何か、在る。

『ドッキリ！検尿カップ』

また随分と悪ふざけなパーティグッズが置いているな。こんなカップに緑茶でも入れら

※本品は正規の検尿カップです。

正規品かよ。

マジか。

この瞬間、我が人生で積み上げてきた常識が背後で崩れ落ちていくのを感じた。

そもそもだ。
そもそも、パーティグッズっていうのは

パーティでターゲットを驚かすためのジョークグッズ

なのではないか。
検尿カップ型のジョークグッズであれば、

検尿カップに入った飲料をうっかりターゲットが飲んでしまう事で『ドッキリ！』が成立する。

しかしだ。しかし、

このグッズ、正規品と来やがった。

偽物の検尿カップではない。
正規品、本物の検尿カップである。
お前ジョークになってないよそれ。
こうなると話は別だ。

たとえば、ターゲットがうっかりこの検尿カップで緑茶を飲んだとする。

もちろんターゲットは驚き、『ドッキリ！』は成功するだろう。
そこで仕掛け人はネタバラシをする。

「ドッキリでしたー！驚いた！？

でも、検尿カップは本物です。」

なんとこの瞬間、ドッキリ！でもなんでもない、ガチなイタズラが発生してしまう。

なんせ検尿カップは偽物でなく、本物なのだから。

間違いなくターゲットは

緑茶を飲んだ安心感から引き戻され、
検尿カップが本物であるという事実に絶望してしまう

のだ。

そうなると、この『ドッキリ！検尿カップ』
誰をターゲットにしたパーティグッズなのか。
という問題になる。

その答えは明白。

真のターゲットは仕掛け人である。

恐らく、このグッズが本当に驚かせたい相手は購入者。
そう、仕掛け人なのだ。

恐らく仕掛け人はターゲットを驚かせたい気持ちに満たされたまま帰宅する。
そしてレジ袋から取り出し、封を切ろうとした瞬間に気付くのである。

「え？これ、本物の検尿カップなの？？」

恐らく仕掛け人はそのままカップを取り出しくまなく検品するだろう。
本当にこのカップを使って良いのか、ガチでヤバいやつなのではないか。
そうしてこの検尿カップを使っても問題がないと知るや、仕掛け人は胸をなでおろす。

恐らく、『ドッキリ！検尿カップ』が本当に狙っていたドッキリ！は
仕掛け人が抱くこの緊張感
に違いない。

『ドッキリ！検尿カップ』は

仕掛け人に割とガチなドッキリ！を提供し、
ターゲットにはガチなイタズラを提供

してしまう

極めて陰湿なパーティグッズだった。

編集:望月怜史
【Alica ギター担当】
Twitter:@alica2016_info
→2016年結成のロックバンド。
iTunes/Spotifyなどで音源配信中。

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