夜,寝ない子への対応方法
Q:夜は寝ようとせず,昼間うとうとしています。何とか寝かせたいのですが・・・。
発達に遅れがあるといわれた子供の母です。
夜になると興奮してくるようで,全く寝ようとしません。
その結果,昼間にうとうとしている状態です。
何とか夜にきちんと寝させたいのですが,良い方法はありませんか。
A :とにかく昼間は寝ないようにさせます。
発達に遅れがあるお子さんについてよく相談を受ける事例です。
脳が覚醒している時間帯と,眠っている時間帯には一定のリズムがあるのですが,このお子さんの場合は,そのリズムが何らかの理由で乱れているのでしょう。
まず専門医に,医学的な観点からどんな問題があるのか相談することが必要でしょう。
場合によっては服薬,その他の医学的対応が必要な場合があるかもしれません。
医学的には問題がなく,特別な対応策も特にないのであれば,昼間にウトウトさせないための何か工夫を考えます。
例えば,うとうとしそうになったら一緒に運動をするとか,ゲームをするとか,好きな本を読んであげるとか,デパートや公園に連れて行くとか,おやつにするとか。
とにかく昼間は寝ないように,できれば体を動かしてくたびれさせるようにして,夜は早めに寝床につかせ,少しでも寝るという習慣を身につけさせます。
最初は夜中に起きるかもしれません。
おしっこなどの場合は別として,ただ目を覚まして泣いたり,叫んだりした時は,危険な状態にならないように用心しながら,相手にならないで放っておきます。
やがて泣き疲れて寝てくれればしめたものです。
こうして,睡眠時間を少しずつ増やしていくという方法を試みてはいかがでしょう。
子供に限らず,人間の生活行動には一定のリズムがあります。
昔から早寝早起きということが言われてきましたが,これも子供の生活に一定のリズムをつけるためです。
できれば大人の生活リズムも一定にして,それに合わせて子供のリズムも早く確立できれば,後はそんなに苦労しなくても寝てくれるようになるはずです。
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