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#001-04 バンをキャンピングカーにしようと思った理由 その4

1ヶ月間、毎日探し続けてやっと見つけたキャンパーに、雨漏りが見つかった。場所はキャンパー前部の両角。果たして自分で直せるだろうか?

もともと内装は、改装するつもりでいた。使えなくなったプロパン式の冷蔵庫を取り外したり、各棚の重い扉を取り外したり、軽く、きれいに、使いやすくする予定だったので、雨漏りも自分で直そう。

父親のする日曜大工や、物作りは昔からそばで見てきていたし、自分も簡単な物は子供の頃よく作った。いくら大人になったとはいえ、今度はキャンパーの修理、超小さな家みたいなもの、おもちゃとは違う。どこまで自分でやれるかな?

1980年代に作られたこの手のキャンパーは、木造が多い。角材で作られたフレーム、フレームとフレームの間にはグラスウールで断熱処理がされ、外装にはアルミの板が貼り付けられている。内装はベニア板、薄い化粧合板で作られた比較的簡単なもの。
よく見てみると、なんとかなるかもしれない。

まずは雨漏り箇所、外装のアルミ板を剥がしていく。
ねじ止めされたキャンパーの角部分のアルミ角材を外す。そこに隠れるように、アルミ板が建築用のホチキス針で留められている。それを専用工具で外して、破れやすいアルミ板を気をつけながら剥がす。

完全に雨漏り箇所のフレーム部分が腐ってボロボロになっている! 想像以上に酷い…。
こうなったら、とことんやってやろうじゃ無いか!

雨漏りで腐った箇所の構造を確認、採寸、バラし、部品の切り出し、補修を繰り返す。冬キャンプも想定しているから、断熱材は厚めに入れた。
時には自分の工具箱には無い専用工具が必要になったり、ネジの太さや長さが違うだけで作業が進まないこともよくあった。その度にホームセンターまで買い出しに行く。
屋外で作業をしているから、雨の日は作業中止。
そんな作業工程だから、思いの外時間がかかる。


そうそう、忘れてはいけないのが、リアサスペンションの強化、そしてキャンパーをトラックに固定する作業。

リアサスペンションには追加の板バネ、サスペンションヘルパーを入れることにした。キットを購入して自分で入れる自信がなかったから、地元の自動車修理工場で入れてもらった。
キャンパーの固定は、タイダウンという鉄製フレームのキットを購入すれば、比較的簡単にできそうだったから、自分ですることに。
タイダウンをトラックのフレームと鉄製バンパーにボルトで取り付ける。トラックの荷台を囲むように、前後左右の各4カ所。それらとキャンパーの4角にある金具を、チェーンで繋げて固定する。


キャンパーの修理、改装、トラックのキャンパー化、全部合わせて約1ヶ月かかったけれど、ついに撮影用移動基地が完成した!
小型キャンパーだから、玄関、キッチン、テーブル、棚、ベッドと最小限の仕様。電源も無いけれど、パソコンは運転席でシガーソケットにつねげれば問題なく使える。

内装色はブルーグレーからオレンジに変更。
冬でも視覚的に暖かみを感じられるようにした。それに併せて床マットもカラフルに。古いカーテンを縫い直すのが面倒くさかったから、子供サイズのシャツをカーテンにしたら、なんだかますます子供部屋みたいだ。
まぁ、ポップな見た目ということで、良しとしよう!


次回、キャンパーに変したダコタ君、初のロードトリップに出かける!


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