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ポケモンと哀愁が融合する映画【水の都の護神】

高円寺にあるアニメコスプレバー
「アルカナクラン」のスタッフあかねです。

今回は大好きなポケモンの劇場版アニメです。
実は劇場版アニメは見たことありませんでした。
ゲームに登場した時は捕まえるのに相当苦労した2匹ですが、ゲームではどんな役割なのか。楽しみながら鑑賞しました。
⚠️物語終盤に津波のシーンがありましたので、これから観る予定の方は御留意下さい。

🌻概要

【作品名】
劇場版ポケットモンスター
水の都の護神 ラティアスとラティオス

【公開日】
2003年7月13日

【監督】
湯山邦彦

【制作会社】
株式会社オー・エル・エム

【主題歌と音楽】
主題歌: coba & 宮沢和史「ひとりぼっちじゃない」
音楽: coba  宮崎慎二

【登場人物】
サトシ - 松本梨香
ピカチュウ - 大谷育江
カスミ - 飯塚雅弓
タケシ - 上田祐司
カノン - 折笠富美子
ボンゴレ - グッチ裕三
ザンナー - 神田うの
リオン - 釈由美子

🌻あらすじ

世界で一番美しい町といわれる水の都“アルトマーレ”。
ここでサトシとピカチュウは、不思議な技を持つ兄妹ポケモン<ラティアス><ラティオス>と出会う。
兄妹は二人でこの町のどこかに隠されている秘宝“心のしずく”を人知れず守っていた。
しかし、世界的に名の知れたセクシー姉妹怪盗ザンナーとリオンがこの秘宝を狙って町にやって来た。
姉妹は町で事件を引き起こし、サトシとピカチュウたちはこれに巻き込まれてしまう。
そして、“心のしずく”とアルトマーレに隠された封印が解かれたことにより、町は大水害に見舞われてしまうのだった……。
Yahoo!映画 作品情報 あらすじ・解説より
この絵を見たときに当時のゲームを思い出して
「ほんっとうに捕まえるの苦労したな…」と思いました。

🌻レポート(ネタバレ有り)

水の都アルトマーレ

今作の舞台である「水の都アルトマーレ」は劇場版がオリジナルストーリーであるため、テレビシリーズやゲームには登場しない島です。
イタリアの都市ヴェネツィアをモデルとしていると言うのが有名なところだそうです。

街は大小様々な運河が流れており、主な交通手段は車ではなく船です。水路を活用して生活しているんですね。
アルマトーレの上空図と、ヴェネツィアの地図を見比べるとなんとなく形が似てます。
しかも、今作のように実在する地をモデルにポケモン映画の舞台を描くのはこの「水の都の護神」が初めてだったそうです。なにそれ滾る…。

そんな美しい街で、水ポケモンと協力する水上レースが開催されるところから映画は始まります。
ワニノコとサニーゴ、ホエルコがボートを引きサトシら各トレーナーが操ります。
実在する地がモデルになってる街でポケモンが動いているのを見ると、なんだか急激にポケモンを身近に感じてすごくワクワクしますね。
このワクワクを更に形にしてくれたのがポケモンGOやオープンワールドタイプのゲームシリーズ「アルセウス」ということですか。最高です。

水上レースのシーン
後述してますが、水の色に「ハアッ…」と感嘆しました。

すぐ顔が浮かんじゃうゲスト声優

ゲスト声優の良し悪しは、余程でなければあまり気にしない方なのですが
今回は良し悪しじゃなくて一瞬で誰か分かってしまい、口角が上がるのを抑えられませんでした。

ちょっと憲ちゃん!うのがいるわよぉ!!

世界的に名の知れたセクシー姉妹怪盗(あらすじより転載)の姉君、ザンナー様が神田うのさんでした。
ちなみに妹君のリオン様は釈由美子さんです。こっちはちょっと気付かなかった…。

2人が何故悪事に手を染めているのかまでは深掘りされませんでしたが、最期までしっかり見るとなんとも憎み切れないキャラクターでした。

左から、ザンナー様とリオン様。
なんとこちらも劇場版史上初の女の悪役ボスだそう。

ノスタルジックな音楽と映像

ストーリーについてはあえて割愛してここでお伝えしたいのは、2002年に子供向けに作られたはずの映画なのにとんでもないノスタルジックを感じるということです。

前述した、ヴェネツィアをモデルとしたアルトマーレの街並みは深い歴史のある街という設定もあり
建物には真新しさはあまりありません。少し燻んだような色使いで街並みを表しています。
だから水路の水も単純な青い爽やかな水の色じゃなくて、深みを感じる緑色なのかなと思いました。
一転して、ラティアスとラティオスが隠れ家としている一角は鮮やかな緑色の木々や真っ青な水辺があり本来のアルトマーレの街並みとのコントラストを楽しめます。

また、音楽も哀愁を感じさせる切ない曲が多くて「ポケモン=ドキドキわくわくアドベンチャー!」的な印象とはガラッと変わっています。

アルマトーレの街の中を、ラティアスを追ってサトシが走り回るシーンがあるのですが
少し古い建物の景色と、切ない音楽が流れてなんだかジブリ作品を観てるような感覚になりました。
加えて、ラティアスは何度か女の子に変身するんですが人の言葉を話せない設定なのか声を発することがありません。
表情や動きで感情を察する事は出来るのですが、それがまたノスタルジーに拍車をかけてるように感じました。

アルトマーレの街並みを上空から。美しい。
ストーリーよりも世界観で勝負した感じがします。

🌻最後に

ポケモンはゲームの方を初代からほぼ全てやっていて
いわゆる廃人と言われてもおかしくない遊び方をしてたんですが
劇場版は殆ど見たことがありませんでした。
今回はアルカナクランに来て下さる何人かのお客様に勧めていただいたこちらの作品を鑑賞しました。

ポケモンの、特にアニメは主に子供が喜ぶように作られてるのかなと正直侮っていました。
街の雰囲気や音楽によるノスタルジックな世界観は、確かに素晴らしかったです。
これが2002年に作られてたのか…?すごい…
ラストのキスシーン、是非ご覧になった方は
カノンなのかラティアスなのかご意見をお聞かせください。

このほかに、近年公開された「ポケットモンスター ココ」も観たいと思ってますので、レポートが書けた際には是非お付き合いください。
今回も最期まで読んでくださってありがとうございました。

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