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人生にかかるお金について



住宅を建てる際、大概の人が利用するのが住宅ローン、日本では9割を超える人が借りるそうです。

年収の何倍まで借りることができるの?という話もよく聞きますが、各々のライフプラン、生活スタイルによって変わってくるのではないでしょうか?

子供が何人いるのか?自動車ローンはいくら残っているの?最近よく聞く老後2000万問題ってほんと??

そう考えていくと年収の何倍という発想ではなくなってくるのではないでしょうか。自分のライフプランと相談しながら借入、返済も計画的に行いたいものです。

皆が借りるといっても住宅ローンは大きな借り入れです。今回は住宅ローンを借りるまでの前段階。

借りる前に最低限知っておいた方が良い知識をご紹介していきます。

1.子供の教育費について

人生の中で住宅以外で大きな出費となってくるのは子供の教育費だと思います。

子供の人数や進路によっても大きく変わってきますが、まずは少し、一般的に大学まで卒業した場合のかかる教育費の方見てみましょう。

授業料

参照:国立大学と私立大学の授業料等の推移(H30年度推計)|文部科学省

上の表は幼稚園3歳児から大学卒業までにかかる文科省が発表している学費の平均をまとめたものです。

全て国公立で進んでいったとしても1人800万円近く、全て私立ですと2000万円以上がかかることが見て取れます。

もちろんこれは学校での授業料だけの話ですので他に習い事をすればそれ以上かかりますし、県外の大学に行く場合は仕送り等も発生してくるのかもしれませんし、大学院まで出る場合はもちろんこれ以上かかります。

あくまで平均値ですので仮に私立大学の医学部に、、という話になるとさらに大きな負担がかかってくることになります。

計画が見えている方にとっては当たり前なのかもしれませんが、初めてみられた方にとっては大きな数字に見えたのではないでしょうか。

子供達は私たち大人が育まなければならない特別な財産です。

しっかりと現状を把握し、責任と計画性を持ってライフプランを作って行く必要が見てとれます。

2.生涯にかかる医療費について

次は視点を変えて医療費についてみてみます。

生涯にかかる医療費関しましても厚生労働省からは以下の統計が挙げられています。

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参照:生涯医療費(男女計)(2010年度推計)|厚生労働省

生涯医療費が2,400万円となっていますが、この表によると70歳以降が生涯医療費の半分を占めているのがわかります。

しっかりと健康保険制度に加入することで原則として、0歳から義務教育就学前(6歳)までは2割負担、義務教育就学後から70歳までは3割負担、70から75歳までは2割負担、75歳以上は1割負担となるので安心はある程度担保されていますが、厚生労働大臣が指定する先進医療を受ける際や出産等は100%自己負担となりますので医療費もライフプランの中に入れておきたいものです。

3.生活費について

次は、総務省が上げています四人家族の生活費の平均内訳を見ていきます。

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参照:家計調査(家計収支編)総世帯(2019年)表4|総務省統計局

四人家族における一般的な生活費はおよそ月34万円です。新たに子供が増えて手狭になり、新たな住居を考える人も多くなってくる世帯ではないでしょうか?住宅ローンを考える際にも一つの参考になる指針です。

また、年齢別の生活費の指針も以下に挙げられています。この平均値は世帯主の年齢別の平均生活費であるため、単身世帯や夫婦世帯の両方を含んだ調査結果であることを念頭に置いてご覧ください。

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参照:家計調査(家計収支編)総世帯(2019年)表4|総務省統計局

上記の表を見ると、子供の教育費などでお金がかかる40〜50代の平均生活費が非常に高くなっていることがわかります。

一方、50代以降になると子供が成人して独立する人が増えることから、全体的な生活費の平均は下がっていきますが、保険医療費は増えています。


以上、様々な統計を見てきましたが、これらはあくまで平均値です。指針をどこに置くかによって見方は変わってくるものであるとは思います。

ただ、それでも、人生設計に必要な有益な情報は含まれているのではないでしょうか。

これらを考えた上で理想の住まいを考えていくとも大切な作業ですね。

次回は少し住宅ローンについて考えてみたいと思います。

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