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一級建築士試験をストレートで突破した私の記録【製図試験編②】

(写真:三重県 海の博物館)

☆有料マガジンはじめました『一級建築士 製図の極意』



こんばんは、ひろです!

以前に製図試験の勉強スケジュールを一部投稿しました!
↓製図試験編①はこちらから!

今回はその後編となります。

製図試験本番までの約1ヶ月をどのようなスケジュールで過ごしていたのかを紹介します!

これから一級建築士試験を受ける方や合格を目指す方の参考や励みになれば幸いです。

それでは、行きましょう〜♪


7週目(9/3~9/9)

宿題は授業と同じく勾配屋根の課題
この週はコンクリートの打設もあり、現場は大忙し…
ちょこっとずつに分けて、なんとか宿題を終わらせました。

6時間30分の内訳は、読み取り18分、エスキス2時間、要点記述50分、作図2時間30分、最終チェック40分でした。

評価はでした。
プランに問題はなものの、要点記述密度が足りず…

授業では勾配屋根の作図に苦戦しましたが、なんとか2時間半で完了。

平面図2つ断面図1つでも作図に時間がかかるので、勾配屋根が本番で出題されないことを全力で祈っていました。

9月9日に授業ではなく、初めての模試!
授業のつもりで準備していたら、まさかの模試でした…

6時間30分の内訳は、読み取り17分、エスキス2時間2分、要点記述57分、作図2時間34分、最終チェック30分でした。

この日は令和4年度にみんなを驚かせた、杭基礎の課題でした。
簡単にスケッチをして作図の練習はしていたのですが、完全には思い出せず…

評価はでした。

杭基礎だけでなく、大きいミスから小さいミスが積もりに積もりました…

大きなものは防火区画記入漏れ階段での踊り場欠如、小さいものは室名記入漏れ階段段数記入ミス室面積超過

今までの課題に比べて階高が高く、階段をどうやっておさめるかを考えていたら、あっという間に時間が経ち、焦りに焦った結果がこうでした。

前回、先週の課題がイチバン辛かったと書きましたが、このときの方がもっと落ち込んいました。今年で取りきるのは難しいと感じるくらいには、しんどかったです…

ですが、悪いことばかりでなく要点記述では28点中25点を取ることができました!

メンタル的には辛かったものの、図書館という課題チャンスととらえていたので、闘争本能を奮い立たせて頑張っていました。

8週目(9/10~9/16)

8週目は運がいいことに、勉強できることが多かったです。

去年の合格者が少なかったらしく、お偉いさんから学科合格者はなるべく勉強させろとのお達しがあったみたいです。
忙しい日は現場に出て、残りは会社で勉強の日々。

多くの時間が取れたので、読み取りから最終チェックまでを通しでいくつかの課題をこなしていました。

まずは宿題の課題
6時間30分の内訳は、読み取り18分、エスキス2時間10分、要点記述48分、作図2時間32分、最終チェック29分でした。

評価はでした。
大きな問題はないものの、階段情報断面図室名漏れといった図面表記のミスが積み重なってのでした。

最終チェックの時間を十分確保できれば、評価もあったかもしれません。

模試と同じく、階高の高い課題でしたが今回は落ち着いて対処できたことは悪くなかったです。

2つ目は会社からもらった課題①
6時間30分の内訳は、読み取り15分、エスキス2時間8分、要点記述50分、作図2時間39分、最終チェック38分でした。

評価はでした。
外構条件がなかなか厳しい課題でした。

3つ目は会社からもらった課題②
6時間30分の内訳は、読み取り17分、エスキス2時間15分、要点記述43分、作図2時間35分、最終チェック40分でした。

評価はでした。
竪穴区画の記入漏れをやってしまいました…

4つ目は会社からもらった課題③
6時間30分の内訳は、読み取り16分、エスキス2時間6分、要点記述44分、作図2時間54分、最終チェック30分でした。

評価はでした。
基本は問題ないものの、細かいところをいろいろと指摘されました。

添削してくれる人や一緒に取り組む人が普段と違うというのは、今までにない考え方やり方に多く触れることができて刺激的な経験となりました!

また、この時に『今年頑張れば、合格できるんじゃない』と言われたことがすごく励みとなりました!

試験まで残り1ヶ月ほどとなり、これまではほとんど宿題で手一杯だったのですが、過去の課題のエスキス要点記述だけ解いたりするようになりました。

9月16日に授業
この日は初めて間口の狭い、縦長敷地の課題でした。
間口は狭いが駐車場やシンボルツリーなど外構条件が厳しめの課題。

6時間30分の内訳は、読み取り20分、エスキス1時間33分、要点記述1時間、作図3時間、最終チェック37分でした。

1週間のうちに読み取りから最終チェックまで通しで何度もやったおかげでエスキスがいつになくスムーズに進みました!
会社で外構条件の厳しい課題をやったので、外構条件の整理も問題なし。

過去最速でエスキスを完成させ、時間をたっぷり使って作図に取り組むことができました。

しかし、評価はでした…
荷解き室の異種用途区画を忘れていました…
建物内に駐車スペースがあると異種用途区画が発生しちゃうんですね…

課題文でもチェックしていたのですが、カフェを2階に置いたので問題ないと思っていました…

異種用途区画のミスさえなければ、評価Ⅰだっただけに残念…
唯一のミスが大きすぎました…

9週目(9/17~9/23)

宿題がなかったので、9月17日はリフレッシュがてら、久しぶりのオフに!
上野の美術館に行ってきました!(移動中は要点記述のファイルをチェック)

写真

祝日の9月18日に授業
この日も前回と同じう間口の狭い、縦長敷地の課題でした。
今回は間口の狭い割に、管理ゾーンが大きい課題。

6時間30分の内訳は、読み取り17分、エスキス1時間48分、要点記述59分、作図2時間50分、最終チェック36分でした。

この日もエスキスをスムーズに仕上げ、時間に余裕を持って作図に取り組むことができました。

今回の評価はでした。
評価Ⅰはなかなか遠い…

前回やらかしてしまった建物内の駐車スペースの異種用途区画は忘れず!
作図要点記述ともに、大きなミスはないものの、小さいミスがちらほらあって評価という感じでした。

この週は現場に行ったり、会社でお勉強だったり。

宿題もなかったので、まずは会社からもらった課題④
6時間30分の内訳は、読み取り15分、エスキス1時間46分、要点記述51分、作図3時間8分、最終チェック30分でした。

接道が斜めかつ外構に多くのものが要求されているという、なかなかファンタスティックな課題でした。

評価はでした。
外構をキレイに解き切ることができませんでした…

建物内のプランニングには何も苦戦しなかったものの、外構条件が厳しすぎて笑えてくるレベルでした。

エスキスで完全に詰め切らずに見切り発車でいったら、案の定返り討ちに合いました…

続いて、会社からもらった課題⑤
久しぶりの平面プラン2つと断面図の1つの課題!

6時間30分の内訳は、読み取り15分、エスキス1時間32分、要点記述1時間、作図3時間、最終チェック43分でした。

評価はでした。
ゾーニングに問題ないものの、細かいところをいろいろと指摘されました。

模試が近かったこともあり、この週はエスキスを多くこなすようにしていました!

9月23日に2回目の模試
またしても、杭基礎の課題でした。

6時間30分の内訳は、読み取り18分、エスキス1時間50分、要点記述1時間13分、作図2時間39分、最終チェック30分でした。

前は散々な目に合ったけど、今回はそこまで悪くないんじゃない?と思っていましたが、評価は

その原因は課題文の読み落とし
異種用途区画を要求通りに区画できていませんでした…

試験まで残り2週間のタイミングで課題文の読み取りってとても重要だなと改めて気付いたときでした!

10週目(9/24~9/30)

この週はコンクリートの打設があったので、現場が大忙し…
時間を見つけては、宿題を進めていきます。

6時間30分の内訳は、読み取り24分、エスキス2時間18分、要点記述59分、作図2時間19分、最終チェック30分でした。

評価はでした。
ここにきて、屋根を書き忘れるという初歩的なミスをしてしまったのですが、なぜだったのかは正直わかりませんでした⁇

いま思い返すと、S合資格の担任の先生とはかなり相性は悪かったです…

宿題を消化したら、あとは過去の課題を復習しつつ、エスキスの数をこなしていました。

9月30日に最後の授業
なぜか担任はおらず、別の先生に添削してもらいました。

6時間30分の内訳は、読み取り22分、エスキス1時間52分、要点記述1時間4分、作図2時間9分、最終チェック1時間3分でした。

これまでの努力が最後の最後で実り、評価Ⅰをついにゲットできました!
とはいえ、細かいミスも少しあったので安心するにはまだ早い。

添削してくれた先生はこの人が担任だったらめっちゃ頑張れただろうなと思うぐらいにはいい先生でした。

最終週(10/1~10/8)

お偉いさんからのお達しもあり、この週はずーっと製図のお勉強

この期間で、読み取りから最終チェックまでを通しでやったのは2,3回ほど。
スピード感を鈍らせないのとチェックする力を維持するためにやっていました。

それ以外は、基本的にエスキス要点記述の復習。
エスキスは過去の課題を、要点記述は解答例を参考に、間違えた問題をどんどん復習。

エスキス要点記述ともに1日2~3課題をノルマにこなしていました。

いよいよ迎えた、製図試験本番
会場が迷路過ぎて、入口から試験会場にたどり着くまでひと苦労…

開場時間となって、自分の席を見つけてからは準備とおにぎりを2つ食べて、試験に備えます。
もちろん試験中に食べる用の軽食も忘れず、机の上にセッティング。

そして、試験が始まり『要求室少なくないか?』と思いつつ課題文の読み取りから進めていきます。
いつも通り、作図に入る前のトイレ休憩も忘れずにやります。

気づけば、6時間30分が経って試験終了。

6時間30分の内訳は、読み取り25分、エスキス1時間41分、要点記述1時間1分、作図2時間14分、最終チェック1時間9分でした。

最終チェックで設備系の部屋がいくつか抜け落ちている時は焦りましたが、無事に乗り切ることができました。

試験終了時の手応えは決して悪くはないと思うものの、課題の自由度が高すぎるからか実態がつかみきれず、何とも言えない…

それからは、S合資格に強制連行されて、復元解答の作成…
終わるころには22時になろうとしていました…

復元解答の作成がイチバンの地獄でした…

試験後

後日、復元解答をみた先生から連絡
プランニングに問題はないけど、要点記述の内容がやや薄いので、合格の確率は60%~50%くらいと伝えられました。

そして、「設計製図試験」の合格発表日2023年12月25日を迎えて、晴れて一級建築士ストレート合格することができました。

さいごに

以上がストレート一級建築士試験合格した私の製図試験に向けての勉強の記録です。

ストレート合格できたものの、試験直前までは評価Ⅲを多く取っていました。

ですが、そこで折れることなく、努力を積み重ね続けた結果だんだんと地力がついてきて、最後には合格をつかみ取ることができました。

最初からカンペキにこなせる人はほとんどいません。
泥まみれになろうとも、努力し続けること重要です。

コツコツと続けることが、合格へと繋がっていきます!

この記事が読んでくれたあなたの参考や励みになればと思います‼︎

この記事を読んでくれたあなたの合格を応援しています‼︎

ではまた。

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