【旅行記】東京にでも行くか04【2021.11】
前回の記事(東京にでも行くか03)を読んでない方は、こちらから
両国駅に向かいながら、次の行き先を考える。
ふと、思いついたのが内藤廣が設計した『紀尾井清堂』だ。
所在すら知らなかったので、とりあえず調べる。
Googleマップで調べたら、迎賓館赤坂離宮のすぐ近くにあることがわかった。
さらに、赤坂離宮の近くには内藤廣が設計した『とらや 赤坂店』もある。
どちらも気になってはいたものの、行ったことがなかった。
とりあえず、紀尾井清堂と迎賓館赤坂離宮に向かい、余裕があればとらや赤坂店にも行くことにした。
両国から大江戸線で月島に向かい、月島で有楽町線に乗り換え麹町に向かう。
15:35 紀尾井清堂
麹町に到着した。
麹町に来たのは、大学1年の奨学金の面接以来だ。
自分の考えを上手く伝えることができずに面接が終わったので麹町あまりいい思い出はない。
(もちろん結果は不合格でした…)
紀尾井清堂に向かう。
紀尾井清堂のことはTwitter上で知った。
見学会があることも知っていたが、研究や実験が忙しくなると思っていたため予約してなかった。
次の日が見学会だったので、『予約しておけば…』と思わずにはいられなかった。
アップダウンが激しい道を進む。
10分も経たないうちに、紀尾井清堂がみえてきた。
中を見ることはできず、外観のみとなった。
スリットの入ったガラスキューブの中にコンクリートキューブが収まった不思議な外観をしている。
安藤忠雄感がどこか漂っている気がしてしまう。
階段のみが外に対して開けているのが印象的だった。
紀尾井清堂はパンテオンをモチーフに計画されたという。
施主である倫理研究所からは「思ったように造ってください。機能はそれにあわせてあとから考えますから」と依頼されたらしい。
自分もこのエピソードを聞いたときは、そんな依頼の仕方があるのかと驚かずにはいられなかった。
15:50 迎賓館 赤坂離宮
上智大学とホテルニューオータニの間を進み迎賓館赤坂離宮に向かう。
途中なんとなく進んでいると、喰違見附跡(くいちがいみつけあと)という史跡と遭遇した。
どうやら、食違虎口という江戸城外郭門のひとつだったらしい。
ジグザグの道が喰違(くいちがい)という名前の由来だという。
迎賓館に到着した。
見学者受付は西門から進んだところにある。
受付時間が16:30までらしく時間ギリギリであった。
これから飛行機にでも乗るのかというほどの、荷物検査・ボディチェックを受けて中へ進む。
本館・庭園の入館料は1,000円であった。(一般:1,500円)
庭園のみの見学だと大学生以下は無料らしい。
迎賓館本館へ進む。
迎賓館 赤坂離宮は明治42年に東宮御所として計画された、日本で唯一のネオバロック様式の宮殿建築である。
設計したのは、日本最初の建築家の1人である片山東熊だ
建設当初は皇太子殿下が住む場所であった。
戦後赤坂離宮を迎賓館に改修することになり、昭和43年から村野藤吾の監修のもと改修工事が行われた。
そして、東宮御所完成から100年が経った2009年に国宝に指定された歴史のある建築作品である。
和と洋が混ざった豪華絢爛な装飾や絵画などにより、彩られた館内は見事だった。
ここは日本なのかと疑いたくなるほどの素晴らしい空間が広がっていた。
しかし、残念なことに館内は撮影禁止であった…
写真を通して素晴らしさを伝えることができず、残念である。
ぜひ、訪れてあの空間を体験してほしい。
館内を見学し終えたあとは、主庭に向かう。
主庭から見る迎賓館本館は、前庭から見た姿とはまた違った印象を受ける。
主庭の中心で存在感を放っている噴水は国宝にしてされているものだ。
中央には亀にシャチそしてグリフォンの彫刻が飾られていた。
他にも、主庭内には記念植樹として植えられたものが多く存在していた。
主庭をぐるりと散策し終え、前庭の方に向かう。
石造りと鉄骨補強レンガ造りの建物が見事だ。
左右対称の整った美しさに魅了される。
建物は、緩やかな弧を描くように両端に向かうに従って前にせり出して来るからか迫力があり、圧倒される。
近づいて見るとレリーフなどの装飾もすごい。
コリント式オーダーなど西洋風の装飾をメインに、青銅の阿吽の甲冑など日本のエッセンスが散りばめられている。
夕暮れ時、空が紫陽花色に染まっていく。
薄っすらと色づいた迎賓館と空との対比が幻想的であった。
日が沈み、色が抜けていく姿もまたよい。
日が沈むと迎賓館から漏れ出る光が際立つ。
気づけば時刻は午後5時になろうとしていた。
閉園間際まで迎賓館をただただ眺めて、その余韻に浸っていた。
夜間公開もいつか行けたらと思いつつ外に出る。
迎賓館についてはこちらでも触れているのでぜひ↓
17:25 とらや 赤坂店
迎賓館を出て歩くこと20分近く、とらや 赤坂店に到着した。
設計したのは、先ほど紹介した紀尾井清堂を設計した内藤廣だ。
時間も遅く、友人と夕食を食べる予定もあったので、今回は外観のみだ。
道路側に対して開いたガラス張りの建物から照明の光が漏れる。
ランタンのような温かみを街に与えるような建築作品であった。
今度訪れたときには、店内でお菓子を楽しみ、ギャラリーを見学して建物を満喫したい。
友人と会うまでどこに行こうかと考えながら、赤坂見附駅へ向かう。
今回はこのへんで
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