上野ハローワーク

みんなが知っておきたいハローワークの罠について

目次 ◇その1◇ 職業安定法? ◇その2◇ ハローワーク求人の問題点 ◇その3◇ 労働派遣法について ◇おまけ◇ 推薦図書

まず、ハローワークって何なのかについて職業安定法をみてます。

職業安定法は、各人にその有する能力に適合する職業に就く機会を与え、及び産業に必要な労働力を充足し、もって職業の安定を図るとともに、経済及び社会の発展に寄与することを目的とする(第1条より抜粋)

公共職業安定所で行われる職業紹介は、書面で以下の労働条件を明示されます。(第5条の3、規則第4条の2より抜粋)  ※当初明示した労働条件を変更する場合は、相手方に対し、当該変更内容を明示しなければならない。

明示される内容は、以下の通りです。

1) 労働契約の期間に関する事項
2) 試用期間に関する事項
3) 就業の場所に関する事項
4) 始業及び終業の時刻所定労働時間を超える労働の有無休憩時間及び休日に関する事項
5) 賃金の額に関する事項
6) 健康保険厚生年金労働者災害補償保険及び雇用保険の適用に関する事項
7) 労働者を雇用しようとする者の氏名又は名称に関する事項
8) 労働者を派遣労働者として雇用しようとする旨

※当初明示した労働条件を変更する場合は、相手方に対し、当該変更内容を明示しなければならない。 この意味は、面接時にハローワークの求人票と違う条件を提示しても求職者がそれを承諾すれば問題無しというがあります。

職業紹介事業について

1) 公共職業安定所及び特定地方公共団体および学校・特別の法人等の行うものを除く無料の職業紹介事業を行おうとする者は、厚生労働大臣の許可を受けなければならない(第33条1項)

有料の職業紹介事業
有料の職業紹介事業を行おうとする者は、厚生労働大臣の許可を受けなければならない(第30条1項)

※ 職業紹介は、厚生労働省の許認可事業なので新規参入を阻害しています。

ハローワーク求人の問題点の動画です

厚生労働省では、ハローワークの求人数を元に有効求人倍率を算出しているため、質より量の求人集めを要求しています。 さらにハローワークでの求人の紹介は無料ほぼ無審査なので、ブラック企業の求人が集まりやすくなっています。 さらにハローワークは、職業安定法のみを管轄しているので労働基準監督署で取り扱う賃金の未払いその他の問題日本年金機構で取り扱う年金社会保険料未払い企業リストの共有していません。 そのためそのようなブラック企業ハローワーク紹介しています。 さらに建設業での人材派遣は禁止が、労働者派遣法により規定されていますが、これは労働基準監督署と違う役所が業務を行っています。 当然ながら、これもハローワーク情報を共有していないので、このようなブラック企業も普通に紹介されています。 さらに入国管理局との連携もできていないので外国人労働者の問題をおこしている企業の情報共有がされていないなど問題山積です。

労働派遣法とは

ブラック企業に興味をもちましたら、今野晴貴さんのブラック企業 日本を食いつぶす妖怪をおススメします。


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