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【実例】1級建築士に一発合格するマイルストーンの置き方〈学科試験編〉

この記事を読んでほしい人は以下のような方です。

・来年の7月に本気で合格したい人
・1級建築士を取得するために具体的な勉強方法を知りたい人

このような方のために筆者の経験を踏まえて、
どこよりも詳しく・具体的な勉強方法をお伝えします。
実際、私はこれを実践して一発合格できました。


1級建築士試験の概要

1級建築士の試験内容をよく知らないという方のために、一応試験概要を貼っておきます。
出題科目、出題数等 建築技術教育普及センターホームページ (jaeic.or.jp)


まずは資格学校に行くか、行かないか

学科試験(筆記試験)については人によるといったところです。

【学校に行ったほうがいい人】
・大まかな勉強スケジュールや最新情報の収集を資格学校にアウトソーシングして、自分は勉強することだけに専念したいという人


【独学(スタディングのようなオンライン講座含む)でいける人】
・周囲の先輩から貰えるなど一定の教材は確保できる環境にあって、とにかく支出は最低限で抑えたいという人


私は上記のような理由で資格学校(総合資格学院)に通いました。
支出はでかいですが、とにかく1発で合格したい。1級建築士の勉強をしている時間のほうが惜しいと思ったためです。(時は金なり)


資格学校へ行くかどうするか考えるのは最初の分かれ道

ただ振り返ってみると勉強の仕方やスケジュール、教材があれば独学で全然いけるなと感じているのが正直なところです。
そのあたりをお伝えしたいというのが今回の主旨です。
私の周囲にも、学科試験を独学で合格した人はたくさんいます。

以下の内容は、教材が手元にあるという前提で話を進めていきます。

学科試験はスケジューリングが命

先にお伝えしますが、1級建築士の試験を2,3ヶ月の勉強で合格するのはまず無理です。
一方で、フォアキャスト的なやり方で漫然と何か月も勉強していても合格できません。

個人的には7月にある学科試験に向けて、
前年のちょうど今頃(10・11月頃)から計画的にマイルストーンを置いて勉強していくことをおすすめします。

ではそのマイルストーンとはなにか。

①10月~12月
 建築法令集完成(インデックス貼付け,アンダーライン引き)
②~GW前
 全教材,問題集を1周
③~本番
 全教材,問題集を3週+資格学校での模試受験

この3つです。もう少し詳しく見ていきます。

マイルストーン①:年内の法令集完成

マイルストーン3つのうち、最も肝になるのがこの①です。

学科試験の「学科Ⅲ(法規)」では認められた法令集を試験会場に持ち込み、それを適宜確認しながら問題を解いていきます。

こちらのような法令集であれば、インデックスのラベルシールと、どこにどうラインを引けばよいかをまとめた冊子が付属されているので、それを自分の手で法令集本体に貼ったり、書き込んだりしていくわけです。

とても時間がかかって大変な作業なので、これを初期の段階に終わらせ、問題を解く時間を確保することが非常に重要です。

その目安が年内になります。


マイルストーン②:GWまでに全問題集を1周する

暗記系の試験は、たいてい問題集を3周すれば合格できると言われます。
1級建築士の学科試験にもそれが言えると考えていて、その1周目完了のマイルストーンがGW(5月初)です。

会社の後輩などを見ていても「GWに休みがまとめてとれるから、そこから本気を出す」という人が多いですが、それでは全くもって遅いです。

1周目で正解できる問題は、だいたい何回解いても大丈夫なので、まずはできない問題を炙り出すというくらいの気持ちで解いていきましょう。

その時のTipsとしては、間違えた問題に対して各問題文の空いているスペースに「/」等のマークを忘れないようにしましょう。
これが2周目、3周目となるにつれて、間違える度に「/」→「×」→「×/」と増えていくことで、自分が苦手としている分野・問題が一目瞭然になります。

1周目は時間もかかるし、解けない問題だらけで、一番つらいです。
でもこれが2周目、3周目となるにつれてできる問題が増え、時間もかからなくなってきます。

摩擦抵抗は動き出す直前が一番大きい。
このつらい時期を如何に早い段階で終えるかが合否のカギになります。
頑張りましょう。

マイルストーン③:本番までに問題集3周+資格学校での模試受験

問題集を3周する理由は先に述べた通りです。
問題集を解くことと並行して、このあたりから独学の人は模試を受けるようにしましょう。

理由は2つあります。
 ・今の自分の実力がわかる
 ・最新の情報収集に最適

特に2点目が大きいです。
各資格学校がプライドをかけて予想問題を作成しており、最新の法令改正等にも対応されています。
これを活用しない手はありません。

勉強時間を確保する方法・勉強のゴールデンサイクル


試験に向けた大まかなスケジュールをご紹介したところで、
次はそれを実行していくためにいかに勉強時間を確保していくかです。

法令集づくりはアニメでもみながら

法令集づくりは勉強というより作業です。
この段階で法令集の内容を理解しようとしてもあまり意味はないので、作業と割り切って進めましょう。
私は当時「進撃の巨人」や「コードギアス」のアニメをAmazon Primeでみながら法令集づくりをしていました(笑)

問題を解き始めたら、自分なりのゴールデンサイクルを見つけよう

社会人で1級建築士の勉強時間を確保するのは簡単なことではありません。
私は朝早く起きたり、夜遅くまで勉強すると仕事中に眠くなったりして影響がありそうなのでやらず、かといって昼休みもなんとなく周りの目が気になってやりませんでした。
私が最終的にベストだと感じたのは「通勤の電車の中+退社後のカフェ」という組み合わせです。
朝の通勤電車内でひたすら問題を解く
  ↓
退社後のカフェで答え合わせと解説文の確認
  ↓
帰りの通勤電車内でまた問題を解く
  ↓
帰宅後寝る前に答え合わせと解説文の確認
このサイクルなら確実に毎日勉強する機会が確保され、
なおかつそれぞれ場所でできることに特化しているので最も効率が良いと感じました。
あなたも自分の生活スタイルを考えてみて、確実に勉強時間が確保できそうな機会を確認し、自分なりのゴールデンサイクルを見つけてみてください。

最後にまとめとエール

この記事では以下のことについてお伝えしてきました。
・資格学校に行くか行かないかは人による。一長一短であり、学科試験は独学でも合格している人は多い。
・学科試験はスケジューリングが何よりも大切。
・スケジュールを決めたら、確実に勉強時間を確保できる機会を見つけましょう!

1級建築士の合格率は10%ほどでいわゆる難関資格と言われていますが、毎年3,500~4,000人もの合格者がいるのも事実です。
決して一部の特別な人しか取得できないような資格ではありません。
大切なことは闇雲に勉強するのではなく、試験科目を俯瞰的に見て戦略的に勉強していくことです。


今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。
もっとこういうことが知りたい!というご要望があればぜひお聞かせください。
頑張りましょう!


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