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【中国】西安大清真寺
場所:西安市
時代:742年創建
中国の西安市には2009年12月の年末年始に訪れた。ご存じの通り西安は、かつて日本の首都だった京都や奈良のモデルとなった都市である。郊外には、かの有名な秦始皇帝陵や兵馬俑遺跡もある。兵馬俑の博物館では、ツアーのガイドさんから冬のこの時期に来てよかったですね、と言われた。理由は、夏の観光シーズンではあまりの人混みで、まともに見学することができないからだそうだ。
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さて、西安市内にある大清真寺は、ちょっと見ただけでは普通の中国の仏教寺院かと思うが、実は8世紀、唐の玄宗皇帝の時代に創建されたイスラム教のモスクである。礼拝の時間を知らせるアザーンを流すミナレット(高い塔)もあるが、こちらもまるで中国風なので仏塔に見える。実は名称である清真寺とはモスクのことで、中国内の他の地域にもいくつも清真寺が存在する。もちろん建物はイスラムの聖地、メッカの方を向いて祈るために方角を考慮して設計されている。さすがは古の国際都市西安(長安)だが、残念ながら現在見ることができる建物は唐の時代のものではなく、明の洪武帝時代に建てられ、何度か改築されたものらしい。
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現在西安にはモスクが14あり、そのうちの一つが大清真寺である。ここを訪れるイスラム信者の人々はほとんどが回族という少数民族で、その起源は唐や宋、元の時代にシルクロードを行き来し、アラブ・ペルシアと交流していた漢族にあるという。回族の有名人としては、明の時代に大船団を率いてインド、アラビア、アフリカ東海岸にまで到達した鄭和がそうであったという。
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