切手サイズのMCU M5Stamp PICOを動かしてみた
「M5Stamp Pico」は、切手サイズの極めて小さい基板上にWi-Fi/Bluetoothチップとアンテナ、プッシュスイッチ、LEDを配置した開発プラットフォームです。UIFlowを使ったグラフィカルプログラミング、ArduinoIDE、MicroPython、ESP32-IDFでの開発が可能です。
2021年8月12日より、スイッチサイエンスさんにて販売しています。
技適も取得されており、お値段は825円と手頃なのがいいですね。
M5Stampのスペック
使い方
M5Stampは最小構成のため、プログラム書き込み用のUSBシリアルI/Fは搭載されていません。なので、別途USBシリアル変換を準備する必要があります。
今回は手元にあったHiLetgoのシリアルコンバータを使って書き込みます。
シリアルコンバータとM5Stampを以下のように接続します。
プログラムを書き込む際はダウンロードモードにする必要があるので、そのためのスイッチをENとG0に接続してあります。
RTSとDTR信号を搭載したシリアルコンバータの場合、RTSをENへ、DTRをG0に接続すれば、書き込み時に自動でモード変更してくれます。
開発環境準備
今回はArduinoIDEを使ってプログラムを書いてみます。(ArduinoIDEのインストール部分は省略)
ArduinoIDEでM5Stampを使えるように環境設定をします。
ArduinoIDEのファイル->環境設定を開いて、追加のボードマネージャURLに以下のURLアドレスを追加しします。
「https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json」
次にArduinoIDEのツール->ボード->ボードマネージャを開き、検索欄にM5と入力するとM5Stackのパッケージが出てくるので、インストールします。
インストールが完了すると、ボードにM5Stampを選択できるようになります。
シリアルコンバータをPCに接続し、ArduinoIDEで接続したコンバータのCOMポートを選択します。
プログラムの書き込み
スケッチ例にサンプルプログラムがいくつか準備されているので、今回はWifiScanのプログラムを書き込んでみます。
ファイル->スケッチ例->Wifi->WifiScanでサンプルのスケッチを開きます。
M5Stampをダウンロードモードにするために、ダウンロードSWを押した状態でリセットスイッチを1回押します。
その後、ArduinoIDEのマイコンボードに書き込むを押すと、プログラムがコンパイルされ、M5Stampに書き込みが実行されます。
このようなメッセージが表示されて、書き込みが完了したら、再度リセットスイッチを押すと、書き込んだプログラムが実行されます。
ツール->シリアルモニタを開き、通信速度設定を115200bpsにすると、コンソールにM5Stampがスキャンした周囲のWifiのSSIDが表示されます。
プログラムの書き込みが少し面倒ですが、非常にコンパクトにまとまっており、Wifi/Bluetoothが使える分RaspberryPi Picoよりも応用の幅が広がりそうです。
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