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Wi-Fiが遅いと思ってませんか?Wi-Fiの種類と選び方の話

うちのWi-Fi遅いんだよねっていう人が多いんですよね。電化製品もWi-Fiへ繋いでインターネットへ繋ぐ時代です。
出先でも公衆Wi-Fiを使うって人が多いのではないでしょうか。
今回は、何気なく使っているWi-Fiについて種類や選び方をお話ししていこうと思います。Wi-Fiが遅い原因がわかるかもしれませんよ。

Wi-Fiの種類

Wi-Fiの歴史とか説明しないでサラッと種類から説明します。
2018年10月からWi-Fiは番号表記を導入することになりました。
2021年10月現在はWi-Fi4〜6までが使用されています。

Wi-Fi4
IEEE802.11n

Wi-Fi5
IEEE802.ac

Wi-Fi6
IEEE802.ax

上記以外にもIEEE802.11gやIEEE802.11a、IEEE802.11bなどがあります。

Wi-Fiの速度

Wi-Fiは規格によって最大通信速度があります。どれだけ機械の性能が良くても、通信速度が遅ければそれが妨げになって、期待通りに動かないことがあります。

Wi-Fi4は最大通信速度が600Mbpsです。
一秒間に75MBの通信ができる規格です。

Wi-Fi5は最大通信速度が6.9Gbpsです。
一秒間に862MBの通信が行えます。

Wi-Fi6は最大通信速度が9.6Gbpsです。
一秒間に1.2GBの通信を行うことができます。

Wi-Fiの特性

Wi-Fiは2.4Ghz帯と5Ghz帯を使ったものに分かれます。
2.4Ghz帯は障害物に強く、遠くまで届きやすいのが特徴です。
その代わり、電波干渉が起きやすく複数の機器が混在する環境では通信速度が遅くなることがあります。
5Ghz帯は電波干渉が少なく、複数の機器が混在しても安定した通信が行えます。
その反面、障害物に弱いため壁の向こう側や家具が多くある場所では繋がりにくい場合があります。

Wi-Fiの互換性

Wi-Fiの規格によっては互換性がありません。具体的には2.4Ghz帯と5Ghz帯の通信には互換性がないため、双方向の通信ができません。
同じ周波数でも異なる規格のWi-Fi同士の通信では、遅い方の通信速度までしか速度が出ません。

Wi-Fiルーターの性能

Wi-Fiで通信する場合、通信機器が速い規格のWi-Fiを採用していても、Wi-Fiルーターがその通信方法に対応していなければ通信速度の向上は見られません。
スマホがWi-Fi6に対応していても、Wi-FiルーターがWi-Fi5までしか対応していなければ、十分な速度が出ないのです。
Wi-Fiを採用している機器を選ぶ時には、まずWi-Fiルーター(親機)がWi-Fi6に対応しているかが重要になってきます。
Wi-Fiルーターを新しく購入するならWi-Fi6対応機種を選べば間違いありません。

オススメのWi-Fiルーター

個人的にオススメなのはTP-LinkのWi-Fiルーターです。
TP-Linkは中国のメーカーですが、スマートフォンから設定ができたり、ルーターのファームウエアのインストールもスマートフォンからできたりと便利です。
日本法人もあり、設計から製造までを手掛ける技術力のある企業です。

私が使っているのはArcher AX11000というゲーミングルーターと呼ばれる高性能モデルです。
トライバンドを採用しており、通信機器の優先順位などを個別に設定できるなど、速さを求められる環境に適しています。

価格と性能の両方を満たしたい場合にはArcher AX90がいいかもしれません。
高性能モデルと同じトライバンドを採用しており、PS5などの通信に高い性能を求められる場合でも十分な通信環境が得られます。

エントリーモデルとしては、Archer AX20が良いでしょう。
Wi-Fi6対応で、基本的な性能を確保しつつ価格も1万円以下で買えるので、コストも抑えられます。繋げる機器が10台を超えないなら不満は出にくいと思います。


オススメのWi-Fi子機

パソコンでアップグレードをするならPCieで拡張するのがいいでしょう。
手軽さはないですが、速度の向上が期待できます。
ただし、パソコンの場合は有線接続できるので、Wi-Fiにこだわる必要はないと思います。
USBで接続するタイプなら比較的安価でデュアルバンド採用のAC600がオススメです。
私も使っていますが、有線接続の補助的には良い選択肢だと思います。通信状態がLEDでわかるのも良いです。


Wi-Fiが遅いなと感じたら

家電製品をWi-Fiに繋いで遅いというレビューを見かけますが、Wi-Fiルーターが遅いのが圧倒的原因だと思います。
Wi-FiもSoftBank Airやdocomoのhomeルーターなどの携帯ネットワークを利用したものは、一般的に速度が出ません。
ポケットルーターと基本的に同じなので、NTTの光かauの光を契約してから速度の問題を考えるといいでしょう。

ネットの速度を計測するサイトがあるので、測ってみてどれくらいの速度が出るのか調べてみるのが有効です。

USEN GATE 02

Speedtest by Ookla

Wi-Fiが遅い理由

Wi-Fiが遅い理由は3つあります

1:スマートホンやパソコンなどが遅い規格のWi-Fiしかサポートしていない
2:Wi-Fiルーターが遅い規格のWi-Fiしかサポートしていない
3:インターネットへ接続する環境が整っておらず、Wi-Fiルーターよりも外側のネットワークが遅い

Wi-Fiが遅いのはこの3つが速くなければ期待通りの速度が出ません。
いちばん見逃しがちなのは、インターネットへ接続する回線が遅いことです。
特に人口が密集する地域に住んでいる場合は、インターネットへ接続する業者(プロバイダー)と回線業者(NTTやauなど)の回線状況が良くないといけません。
一般的にインターネットへ接続する回線は、ベストエフォート型と呼ばれる方法で接続します。
ベストエフォートとは、1回線を複数の契約者と共用する方法です。
ひとつの回線をひとりで使っている時には、その回線の上限まで理論上は速度が出ます。
二人で分け合うと半分になります。(イメージなので実際はもっと複雑です)
その周辺に契約者がたくさんいる地域は、上限が速い回線でも実際はそんなに速くないということがあります。
逆に田舎で誰も回線を利用しない地域なら、上限に近い速度が出て都会の人よりも快適ということもあるのです。

インターネットを契約するときの注意点

インターネットの接続業者と契約する時に、注意すべき点がいくつかあります。
回線業者と接続業者が同じ場合には、速度に優位性が出る場合があります。
自社の回線を自社で利用するのですから、他の業者へ貸し出すよりも優先的に使えるのが一般的でしょう。
差はないですと言っていても、実際には差が大きく開く場合があります。
インターネットの接続業者を決めるときは、値段だけではなく速度に実績のある業者と契約する必要があります。
回線業者は大きく分けるとNTTとau(旧KDDI)が広く回線を持っています。
それ以外の回線業者もありますが、日本全土でサービスを提供しているのはこの2社です。
人口が多い地域では、自前の回線を使っているのですが、人口が少ない地域はNTTの回線を借りている場合があります。
NTTの電話通信網は昭和の時代から独占的に普及していました。
ですから、電話回線を転用してインターネットの利用を進めてきた日本では、NTTが最も回線を持っている企業なのです。
私が住んでいる地域では、NTTとauがサービスをしていますが、auのサービスはNTTの回線を利用しています。

ただし、NTTの回線を利用していますが、auは優先的に回線を利用することができるので、同じ場所でNTTとauの回線を別々に使用しても、NTTが速いわけではありません。実際に利用してみて、auの方が今のところ体感的に速いくらい差が出ています。

まとめ

Wi-Fiが遅いと感じたら、まずは使っている端末やルーターのWi-Fiがどの規格か調べましょう。
Wi-Fiが速いのに速度が出ない場合は、インターネットの回線を見直すことも必要です。
特定の業者が遅いということもあるので、その地域でどのくらいの平均速度が出るのか、情報を検索したり、実際に今の利用速度がどれくらいなのか測ってみたりして検討して下さい。

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