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WRA#2-6「混乱の4分間。審判員だって命を賭けている」J1第32節名古屋ー横浜FC(池内明彦主審)75分-90分+まとめ

目次に重要度を星で示しています。お忙しい方は星の多い物のみ読んでみてください。

この試合はTwitterのアンケートで分析試合を決定しました。ご協力いただいたみなさんありがとうございました!(試合開始前にアンケートをしたときはまさかこんな話題性のある試合になるとは思っていませんでした…)

明治安田生命J1リーグ 第32節
名古屋グランパス 0-0 横浜FC
審判団 主審 池内 明彦 副審1 山内 宏志 副審2 村井 良輔 第4の審判員 植田 文平

警告 横浜FC 手塚 康平(90'+3)
退場 名古屋  ガブリエル シャビエル(82')

シュート数    名古屋  13-9 横浜FC
コーナーキック数 名古屋  3-5   横浜FC
フリーキック数  名古屋  15-8 横浜FC
(J. League Data Siteより作成 https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=24171)

ここまでの展開

この直前の15分は反則も少なく、選手たちの落ち着きもあったため、試合は落ち着いていた。しかし、試合展開は0-0で、中継データによれば横浜FCは後半最後の15分の失点が22もあるという。(名古屋は5失点。)
一般的に試合が動く15分であるといえる、75分から試合終了までの15分間でどのようにレフェリーは試合をコントロールするのだろうか。

★ 76:36 オフサイド 横浜FC16 皆川 佑介

横浜FC16皆川佑介選手が横浜FC14志知孝明選手からのパスを受けたタイミングでオフサイドの反則。真横からの映像はなかったが、副審1の山内宏志さんの判定通り、明確なオフサイドに見える。妥当な判定

★★★ 78:02 ハンドを巡る判定 横浜FC5 田代 真一 

このシーンに関しては、下記の2つの投稿で詳しく分析しているため、まだ読まれていない方は読んでいただけると嬉しいです。


マネジメントが未熟だったために、この後の試合のコントロールが難しくなったというのが私の結論であり、今回の判定に関してはどちらも許容できる状態では副審のサポートは難しいという意見にも賛同するし、今後はそうすべきだと思う。正直池内主審が自信をもって説明することが最善策であったような気がする。

事象自体については、ハンドでもノーハンドでも良いが、私は同様のシーンがあったら自信をもってノーハンドとする。つまり、本当にどちらでも判定は尊重されるべきシーンだし、他の主審がハンドをとった時には尊重するのが正しい見方であると思う。

ただ、池内主審が仮に少しポジショニングが悪くても、判定をしっかりしなければいけないシーンであるのは間違いないし、根拠を持った判定をすることが大切である。

また、77:52のクロスに対してヘッドしようとしに行く名古屋17山﨑凌吾選手に対する横浜FC14志知孝明選手への手が危険だという意見をタイムラインで見たが、完全なノーファウルであるといえる。程度は関係ないというが、前回の#2-5で書いた通り、最低限度を主審は設定している。あの程度でホールディングを取っていたらそれこそ試合をコントロールできない。池内主審に不満を持つのはわかるが、感情に任せて正当な判定まで貶めるのは感心できない。

このシーンで#2‐0で私の言っていた理想のポジションにどうすれば動けたかというポジショニング面についてTwitterで下記のようなコメントをZさんから頂いたので、そちらの面について分析する。

これは私の主観であり、ポジショニングは好みかつ結果論なので、意見が分かれると思うが、一審判員として、「横⇒縦」のポジショニングが好みであることから下記のような動きが最善であったと考える。

私が考える理想のポジションをとるための動き

前提として77:00ごろからのオフサイドに対する間接FKからの名古屋のビルドアップで、私の理想とする「横⇒縦」の動きであれば、77:25ごろに横浜FC7松浦拓弥選手の後ろにいて、名古屋2吉田豊選手にボールが出たタイミングで、吉田選手の後方のスペースに入っておきたいと考える。そして、展開されたら修正するという動きであれば、PA内全体を見やすいポジショニングになったと考える。

一方、池内主審が好む「縦⇒横」であれば、上のようなポジションをとる事が難しいと思うので、池内主審の修正としてはどのように修正するのが良かったか記す。(Twitterで指摘がありましたが、これは見えやすさのために少し位置がずれている。細かな実際の位置の分析は、#2-0で掲載しているのでそちらをご覧ください。見えなかった理由についてもそちらで記しています。)

スライド10

①77:51 池内主審は前進したが、その場にステイする。
②77:56 上の動きの結果3mほど実際のポジションより後ろにいるので、サイドステップで動いて、ペナルティーエリアへスプリントした名古屋8ジョアンシミッチ選手の背後を見れるようにしておく。
③名古屋10ガブリエルシャビエル選手がクロスを上げたタイミングで前進することでPA外ギリギリに入る。

(図濃い青1~4は実際の動き(水色にかぶらないようにしているので2mほど実際の位置より右です。) 水色1~3は理想の動き)


池内主審のこの時のポジションの問題として、ジョアンシミッチ選手の動きが視野外から起こっていることがあると思う。もう少し、ポジションを下げることで全体を見る意識を持ち、クロスのタイミングで距離を詰めることが必要だったと思う。

zさんのおっしゃっているクロスへの視野としても、もう5mほど後ろのポジションが良かったと感じ、シミッチ選手の侵入も後ろのポジションの方がいいと考える。

最終的なポジションの理想的位置は、横浜FC7松浦拓弥選手の右後ろ3m程度の位置だったと考える。

★★ 80:52 ガブリエルシャビエル選手への対応

まず、この前にドロップしてしまったことが良くないが、これだけ怒っているガブリエルシャビエル選手に対しては、ドロップ前から怒りを示していたと考え、対応が必要であったと考える。ガン無視はよくない。

このときドロップしたボールを名古屋に返した横浜FC44六反勇治選手はすばらしいし、この時点で拍手をして賞賛していた名古屋10ガブリエルシャビエル選手もリスペクトがある姿勢だと感じる。

★★★ 【マネジメント不足が招いた退場】 81:30 退場 名古屋10 ガブリエル シャビエル⇒横浜FC26  袴田 裕太郎(著しく不正なプレー) 

名古屋陣内からのロングボールに対して反応した名古屋10ガブリエルシャビエル選手を横浜FC26袴田裕太郎選手がブロックしていた。その中でガブリエルシャビエル選手がボールに全くチャレンジせず、袴田選手の右すね付近を左足で振りぬいたことは退場に完全に値する反則であり、妥当である。ボールにチャレンジしておらず、意図が袴田選手を痛めることで、強さも強く、ケガの危険も非常に高いものである。このことから、過剰な力で袴田選手をけったガブリエルシャビエル選手に退場を提示することは大切である。

しかし、#2-0や前項でも述べた通り、池内主審の未熟なマネジメントが招いたガブリエルシャビエル選手のイラつきであり、この退場はマネジメント不足が招いた結果であり、適切なマネジメントがなされていたら結果が違った可能性は大いにある

しかし、もちろん他の名古屋の選手は同等の行為をしていたわけではないし、このような全く許容できない行為をしてしまったのは、ガブリエルシャビエル選手自身であることは忘れてはならない。もちろん原因はレフェリーにあると思うが、無関係の袴田選手がケガしてしまう可能性があったことから、退場は妥当であるし、サッカー競技の中で故意に相手のことを痛めることは許容できない。

ガブリエルシャビエル選手本人ではなく、ガブリエルシャビエル選手が犯したこの行為を批判すべきであるし、本人にはリスペクトをすべきである。

このシーンでのレッドカードを出すにもかかわらず笛が弱く、短いといえる。

★ 83:20~83:34 ノーファウルの連続と声掛けの不足

名古屋GK1ランゲラック選手のロングボールに対してヘディングをしようとした名古屋17山﨑凌吾選手に対して、後ろから競った横浜FC5田代真一選手の手が当たるが、軽微なもので、プッシングとして不用意レベルまで達していないためノーファウルは妥当。

そのヘディングのボールを拾った名古屋16マテウス選手に横浜FC3マギーニョ選手がチャレンジし、マテウス選手が転倒するが、接触は軽微であるためノーファウルは妥当。

上のシーン判定は妥当であるが、実際手は出ているし、接触の結果倒れた選手がいたシーンであり、特に2個目のシーンについては、ノーファウルだと伝えるべきであったと思う。しかし、池内主審は角度と距離共にあまり良いポジションではなかったこともあったのか、ノーファウルとしっかりと反応しなかった。このことによって観客席は騒然とするし、名古屋ベンチは声を上げる。

しっかりと90分間見ていたことを伝えていけば、ここまで最後でドタバタしなかったと思うし、ファウル・ノーファウル後のマネジメントがあるにしても、ないにしても足りていなかった。このことを反面教師に、私たちは見ているものに対しては、しっかり主審の意図を伝え、選手が安心感を持つようにして行けると良いと感じる。

★ 83:57 ファウル 横浜FC15 齋藤 功佑⇒名古屋15 稲垣 祥

名古屋陣内深めで横浜FC15齋藤功佑選手に名古屋15稲垣祥選手がタックルし、不用意なタックリングで反則。判定は妥当であるが、笛が弱々しい。これもファウルだと伝える一種のマネジメントである。

★ 88:43 ファウル 横浜FC6 瀬古 樹⇒名古屋16 マテウス

自陣深めでロングボールに対して横浜FC6瀬古樹選手が名古屋16マテウス選手を後ろから押して、不用意なプッシングの反則。判定は妥当だが、笛は位置・時間帯を考えても弱すぎる。もちろんPK取り消しで、メンタルが弱っているのもわかるし、へこむという気持ちはわかるがそこで強くいなければいない審判員も難しいと感じる。

90分終了 アディショナルタイムの表示は5分

92:10からの池内主審のポジショニングはすばらしく、90分を経過した後のスプリント力の高さは目を見張るものがある。勉強しなければならない姿勢であるし、しっかりフィジカルトレーニングに励みたい。

★★ 【小競り合いと瀬沼選手のリスペクト】 92:24 警告 横浜FC30 手塚 康平⇒名古屋25 前田 直輝 (反スポーツ行為)

ビルドアップ中に自陣深めでボールを受けた横浜FC30手塚康平選手がコントロールをミスしたのを狙った名古屋25前田直輝選手が正当にボールを奪った。大きなピンチになると予期した手塚選手はまずユニフォームをつかもうとするが、失敗。その後何とか止めようとした手塚選手が前田選手をつまずかせて倒し、反則。反則自体は不用意なものであったが、相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止するために反則を犯した状況から反スポーツ的行為で警告。

サッカーの警告には、大きく分けて状況ケガの危険性で見る警告の2種類がある。時間差が無ければ両方を考慮する「合わせ技一本」という文化はなく、重いものを罰するという考えであることを気を付けたい。

このシーン判定は妥当であるが、再開を遅らせようとする横浜FC15齋藤功佑選手とボールを持った名古屋3丸山祐市選手の間で小競り合いがおきている。横浜FC13瀬沼優司選手が丸山選手に謝罪することで丸く収まったが、このリスペクトある瀬沼選手の姿勢が無ければ大乱闘になる可能性もあった。

警告自体は妥当で、手塚選手も受け入れやすいシーン(=警告をもらってでも止めようとしている)ため、丁寧なマネジメントは不要であるが、試合状況・時間を考えるとボールに対する管理が最重要であったと感じる。ただ、ボールが飛んで行ってしまって、視野外でいろいろなわちゃわちゃが起こっているので、非常に難しいシーンではある。そのような中で、どうボールを管理するかということをしっかり考えて起きたいと感じるシーンだった。ただ、小競り合いをおこしているのは、選手同士で、審判が起こしていないということも事実であるというのは知っておいてもらいたい。

再開自体は笛の後でしかありえないシーンだったので、しっかりと笛で再開することを示すのが最善策なのかと感じ、見ていた。このシーンでは時間的な「間」をとれたことが良かったと思う。

★ 94:24 ファウル 名古屋16 マテウス⇒横浜FC14 志知 孝明

上述のファウルのFKの跳ね返りを拾った横浜FC14志知孝明選手がカウンターを開始するためドリブルしたところで、名古屋16マテウス選手が志知選手をブロックする形になり、インピーディングで反則。この反則も程度ではなく、行為自体を罰する反則である。

★ 95:00 ファウル 横浜FC26 袴田 裕太郎⇒名古屋17 山﨑 凌吾

名古屋GK1ランゲラック選手のロングフィードに対し、競ろうとした名古屋17山﨑凌吾選手が前方にいた横浜FC30手塚康平選手と後方から競った26袴田裕太郎選手に挟まれる形になった。このシーンでは、手塚選手がボールにコンタクトする前に手で押す形になったので、不用意なプッシングの反則であるといっていいだろう。

95:33 試合終了

試合終了後、正直言って名古屋の選手は握手をせずに、取り囲むようなシーンが起こると感じていた。そうなってもおかしくない状況であったからだ。

しかし、PK取り消しのシーンにおいてもキャプテンシーを見せていた名古屋3丸山祐市選手をはじめとして、23吉田豊選手GK1ランゲラック選手、4中谷進之介選手がレフェリーとタッチをしたという、リスペクトにあふれる姿勢はすばらしいと感じる。数で単純比較する事柄ではないが、横浜FCの選手よりも多くの選手が向かったのは正直驚いた。横浜FCの5田代真一選手GK44六反勇治選手は試合中から引き続きリスペクトを見せており、素晴らしいシーンだった。

【まとめ】「試合が無事終了した背景にある選手のリスペクト」

この試合が無事終了したのは、上述のような選手たちのサッカー競技自体そして、選手へのリスペクトの結果であるといえる。正直、この試合は審判のおかげではなく、選手の自助努力によって試合が無事終了したといえる。

10ガブリエルシャビエル選手の反則後に、もっと試合が荒れてもおかしくなかったとは思うが、池内主審のマネジメントではなく、選手のおかげでなんとか試合が落ち着いたといえる。この両チームのリスペクトは賞賛に値するものである。

池内明彦主審について

判定面でも「85:15」くらいでファウルをとった方がいいものをノーファウルとしてしまっているシーンがあったり、「なんちゃってアドバンテージ」といってもよいようなシーンがあったり、正直安定していない印象はある。しかし、判定はグレーゾーンを伴うもので、レフェリーを尊重することも可能である。

最大の問題は、繰り返し記している通り「マネジメント」を中心にした、ゲームコントロールであったといえる。反則の質にあった笛やノーファウル時のコミュニケーション、判定後の声掛けといった部分の至らなさが原因で、正しい判定まであたかも正しくない判定に映ってしまっている。私自身が審判をする際には、正しい判定をするという前提はあるが、判定後にしっかりと真摯に向き合っていきたいと感じさせられた。

ポジティブなポイントにも目を向ける必要があると感じるが、やはりJ1レフェリーの走力で、非常に勉強になるし、90分を超えてもスピードが落ちず、高い走力を発揮している姿は、学ぶべきポイントだと感じる。しっかりとしたフィジカルトレーニングの賜物であり、レフェリーも人生をかけて向き合っていることを示す姿であったと思う。学びたい姿勢であるし、今後の励みになった。

副審1 山内宏志さんについて

ジャッジリプレイで「判定のサポートはしないかな」という元国際副審の廣嶋禎数さんの発言はあったが、池内主審が手の広がりでハンドをとったといい、その広がりはないと伝えたことは非常に素晴らしい勇気であり、池内主審の手の広がりへの誤認識を正したという意味では、正しい判定に導いたと感じる。(副審が自身だとしたら、日和ってしまうと感じる。)

私自身も主審として試合中に同じ事象があった場合ノーハンドを採用するが、意図的に動かしたという解釈も可能だという「50:50」のようなこのシーンでは、今後もし私が副審だったらサポートはしない。

(推定です)しかし、おそらく意図的ではなく手の広がりでハンドをとったという池内主審の認識を聞き、それを間違っているとして進言したのは、正しいサポートであった

オフサイドの判定やタッチジャッジの判定は安定しており、さすがの経験であると感じた。そして、私が学ばなければならないと感じたことは、「試合をスムーズにさせる気遣い」である。交代時に第4の審判員の植田さんと連携した姿は、選手やチームの利益を最大化するために必要であったし、素晴らしい部分だった。

副審2 村井良輔さんについて

この試合で最も高いパフォーマンスを発揮し、他の審判員の模範となるのは、副審2の村井良輔さんだったといえる。

スピードのあるサイドステップでの適切なポジショニング、判定時のシグナルのきれいさ、正しい判定。この3つは副審をやる上で追求しなければいけない部分である。90分間安定した判定であり、サイドステップもきれいだった。今後自身が副審をする上の勉強になったし、目標としたい姿であると感じた。

第4の審判員 植田文平さん

交代の手続きはスムーズに行われ、副審1の山内宏志さんとの連携も見事になされていたと感じる。非常に勉強になる姿であった。

ベンチが声を上げるシーンは非常に多かったが、第4の審判員として止めることは不可能に近い。中継から判断する限り、池内主審を呼んで注意や警告をする必要のあるものはなく、第4の審判員としてはどうしようもしがたい。PK取り消しのシーンでも落ち着いて対応していた姿は見えたので、勉強したい。

総括 「審判だって人生を賭けている。」

実際試合は壊れてしまったと思うし、その中での審判員の責任は大きい。しかし、90分間ではポジティブなシーンは多くあり、その部分は学ばなければならない。ネガティブなシーンは、糧として改善して行ければいいと思うし、私たち審判員は、言わば「反面教師」(少し失礼な言い方であるが)として、今後自身が担当する試合で選手がサッカーに集中できる環境を整備していくしかないと感じる。

もちろん、サポーターであればモヤモヤするだろうし、怒りもわいてくると思う。私自身某チームを応援しており、もし自身がこのような試合をみせられたら審判団にブーイングをするだろう。

ただ、審判員は選手たち同様、命を懸けて審判をしているし、トレーニングもプロフェッショナルレフェリーではない池内主審のような方々の方が厳しい環境で、自身の時間を多く使ってしているのだ。そんな審判員を分析や批評する文化は必要であるが、誹謗中傷は人でなしのすることだ。

「やめろ」みたいな意見もあるが、そんな言葉を投げかけている皆さんは一度もミスをしたことはないのだろうか。胸に手を当てて考えてほしい。

こんなエラそうな分析をしている私自身、選手に迷惑をかけ続けているし、試合後には申し訳なさが出てくることは多くある。成長してもその選手に直接お返しすることはできないし、ミスをしてしまった試合は返ってこない。そんな中審判員は孤独に精進を重ね、目の前の試合に全力で臨んでいる。

ミスを改善し、次の試合で最高のパフォーマンスするしか審判員にはできないし、その可能性を摘むような発言は到底許容できないし、怒りを覚える。サポーターとして怒りを覚えるし、試合結果は返ってこないということで許せない方も多くいるとは思うが、是非広い心を持つのは忘れないでほしい。

審判だって、試合を壊したいと思って試合を壊していないし、選手の勝ちへの渇望と同じく、選手が何事もなくサッカーに集中できる環境を作りたい渇望を持っている。その渇望を理解し、サッカーに関わる全員が双方向のリスペクトをできることがサッカーがより魅力的なスポーツになるきっかけとなるのではないだろうか。

この試合を分析したシリーズ

#2-0 速報編(話題となったシーンの分析)

#2-1 0-15分

#2-2 15-30分

#2-3 30-45分

過去のWRAシリーズ(マガジンでまとめてます)

この試合のハイライト






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