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US経理チームオフショアメンバー導入について

全世界そうだが、アメリカでは特に物価が高騰していて、人を雇うにも日本では考えられない位の給与を支払わなければならない。そんな時に前向きに考えたいのかオフショアメンバーの導入である。私もアジアのチームにオフショーメンバーを持っていて、彼ら彼女らの働きぶりに大変満足している。経理の仕事においては、単純なAPファンクションだけではなく、レポーティングや増減分析などもしてもらっている。また高いITリテラシーを持っていて、ERPの仕組みなどを自ら率先して理解しシステム改善にも大きく貢献してくれている。アメリカで人を雇う場合、経理の知識が乏しく、PL、バランスシートをしっかりと理解してるかすら怪しい。私が使っているオフショアメンバーは、現地もしくはUSCPAを所持しており雇うよりも、コスト的にも作業の効率の面でも良いように思える。

私の個人的意見だが、オフショアメンバーを雇う場合には、既に雇用している従業員を派遣する会社が好ましい。と言うのも既に雇用しているため、ある程度のクオリティーが担保されているからである。こういった場合は働いた時間を見てコストを計算してくれるところが多く、経済的だ。

逆にあまり良くない会社は受注をしてから雇用し、雇用のための紹介やインタビューのコストを請求書に入れてくるような会社。こういった会社はクオリティーが担保されておらず、せっかく雇用したオフショアメンバーも短期でやめてしまうため、なかなかメンバーが固定されず、それに加えて毎回紹介やインタビューのコストを請求してくる。こういった会社に限って、時間給も平均的に高いように思える。

ちなみに、フィリピンでオフショアメンバーを取った場合、仮にメンバーが辞めたとしても退社届を出してから辞めるまでに30日の猶予があるため、オフショアの社内で引き継ぎができると言う利点もある。これも既に従業員を抱えているオフショア提供会社を選ぶ利点でもあるだろう。

経理で働いている私が言うのもアレだが、最終的には海外子会社の経理は全てオフショア化してしまっても良いのではないかと思う。実際にいくつかの大会社がインドやフィリピンなどね経理またはHRの業務委託をしている。

また、オフショアへ業務委託をする中で、問題になってくるのが業務移管であろう。しっかりとしたリーダーシップを取れるものが、業務移管に関わることができれば楽かと思うが、なかなかそうはいかないであろう。そんな中でいくつかお勧めのソフトウェアを紹介したい。

1つはScribeである。

https://scribehow.com/

こちらは作業の画面を見せると、その工程を手順書として落とし込んでくれ、画面自体も参考資料として保存してくれる。ベーシック、プロ、エンタープライズの3つのプライスがあるが、ベーシックは無料、プロは25ドル前後と大変リーズナブルである。(エンタープライズは直接問い合わせしてほしい)

もう一つはLoomだ。

https://www.loom.com/

こちらはビデオをメインにした手順がガイドラインとなっている。値段はスターター、ビジネス、エンタープライズの3つに分かれていて、スターターは無料ビジネスは12ドル前後となっている。(こちらもエンタープライズは直接問い合わせしてほしい)

これ以外にもいろいろなソフトウェアがあるので、ぜひ調べてみて欲しい。

最後に、経理やコーポレートを担当している人は責任あり、このことをしっかりと進める方が多いと思う。また彼らにSpotlightが当たることが少なく、問題を抱えていても後回しされるケースが多いと思う。責任感があるからこそ、オフショアなどを使って問題が起きた事のことを心配してしまうかもしれない。自分のスタッフやオフショアにどんどんと仕事をわたし、もっといろいろなプロジェクトに関わったり、家族や自分の時間を大事にするなど、もっと自由にやっていいんではないでしょうか。そういう私もなかなかこの考え方をすることができず、体調を崩してしまうこともあった。今私は人に仕事を与えることは逃げようとしたり楽をしようとしているわけではなく、自分の成長させる一環だと考えている。偉そうな事は言えないが、ぜひ皆さんもこういう考え方を持ってもらいたい。

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