読書感想文(33)矢島文夫『エジプトの神話;兄弟神のあらそい』

はじめに

こんにちは。笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はエジプト神話の本です。これを読んだのは、京都市京セラ美術館で開催されているエジプト展に今度行くからです。
私はエジプトといえば太陽神ラーとツタンカーメンくらいしか知らなかったので、少しでも知識をつけようとあがいてみました。
経験上、ほんの少しでも情報を仕入れるだけで博物館はとても楽しくなるのです。

短くて読みやすいので、エジプト神話に興味を持った人にはオススメです。
あ、ちなみにエジプト神話に関する本を読もうと思ってこの本を選んだのは、「エジプト神話 本 オススメ」で検索したらどこかの誰かがオススメしてくれたからです。ありがとうございました。

感想

まず何よりも、わかりやすくて読みやすかったです。
先述の通り、私はエジプトに関する知識が皆無でした。「クフ王のピラミッド」 と聞いて「 あ、なんか聞いたことある気がする」というレベルです。
この辺りのことは「はじめに」で書かれるのですが、新しい知識が多すぎたため、調べながら読んでいるととても時間がかかりました。
でもとても楽しかったです。今は「サッカラ型のピラミッド?ああジュゼル王のやつね」「ギゼの三大ピラミッドね。クフ王、カフラー王、メンカウラー王だっけ?」とか言えるようになりました。

さて、この本のメインは神話です。
これについて、まず世界と神々の創造についての神話には少なくとも三つの流れがあるそうで、それぞれヘルモポリス、ヘリオポリス、メンフィスという三つの宗教的な中心地で伝えられたものです。
さらに、後にキリスト教が伝わるとコプト教という名で広がり、この時代の文書は多く見つかっているそうです。

神話についてはいくつか書かれているのですが、読んでいて思ったのが、なんとなく日本神話に通じるところがあるような気がする、ということです。時代も場所も全然違いますが、もしかしたら源流的なものがあるのかもしれないと思いました。ネットで調べてみると、ちらほらとそのような意見が見られたので、いずれもう少し詳しく調べてみようと思いました。

また、『死者の書』と関連のある神話パピルスについても3種紹介されています。これは文字は全く読めませんでしたが、解説があるので少しずつ絵のモチーフがわかるようになって楽しかったです。エジプト展には死者の書が展示されるようなので、楽しみにしています。

とりあえず一読しましたが、すぐ忘れてしまいそうなのでもう一度復習してからエジプト展に行こうと思います。楽しかったです。

終わりかけていましたがもう一つ、余談ですが書き足しておきます。今回とても楽しかったので、やっぱり神話とか歴史とか勉強したいなーーと思いました。世界史は沼が深い(というかそもそも広い)から手を出さないようにしていたのですが、やっぱり楽しそうなので勉強したいです。日本史も楽しそうなので勉強したいです。勉強します。
エジプト神話についてもせっかくなのでもう少し勉強したいです。博物館のミュージアムショップなら入門書が売ってそうななので、良さげなものがあれば買いたいなと思います。

おわりに

今回は、「やっぱり今まで全然触れてこなかったような本を読むのは楽しいなぁ」ということを改めて感じました。
これからも楽しく色んなことを学びながら色んな本を読んでいきたいです。

というわけで、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


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