読書感想文(275)東野圭吾『卒業』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は東野圭吾さんの作品です。
読んだきっかけはオススメしてもらったことです。

感想

面白かったです。
東野圭吾さんの作品は絶対面白いと信用しているのですが、今回も面白かったです。

ミステリーの部分では程よく推理することができ、一方で真相に辿り着くには少し足りなくて最後は腑に落ちるという点で面白かったです。
思い返せば、「こういう風に犯人を絞れたなぁ」とか「ここの要素を推理に組み込みそびれていたなぁ」とかいうことが結構ありました。

また、今後ミステリーを読む上での今回の学びは、「犯人が知っていること」を意識することです。
犯人が〇〇をできたということは、犯人が△△を知っていたということであり、犯人を絞ることができます。

もう一つの学びは、怪しい要素を見落とさないことです。
これはメタ的な発想になりますが、作中では事件と無関係そうでありながら、明らかに作者が意図して書いた部分がどのように事件に繋がるのか、ということです。
勿論ミスリードの可能性もありますが、検討しないわけにはいかないだろうと思います。

結末は予想外で驚きましたが、どちらかといえば真相が明らかになった後の登場人物達の行動の方が印象に残りました。
他の作品でもそうですが、東野圭吾さんはミステリーに加えてヒューマンドラマというか、謎以外の部分の内容が充実している気がします。

おわりに

今回、読んでいる途中にこの作品がシリーズものだということに気がつきました。
そこそこ多いですが、少しずつ読み進めていきたいと思います。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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