はじめに
こんにちは、笛の人です。
今回は仏教の本です。
今年は毎月一冊以上仏教の本を読むことを目標にしています。
今回のこの本は、著者の佐々木閑氏の名前を見て買うことを決めました。
というのも、昨年読んだこの著者の本がとてつもなくわかりやすかったからです。
感想
とても良かったです。
読み始めてから気づいたのですが、どうやらこの本は既に読んだ100分de名著シリーズの『大乗仏教』を再構成したもののようです。
ですので、どちらかというと復習メインになりました。
とはいえ、本を一度読んだだけで全て覚えらる秀才ではない(というか記憶力はどちらかと言えば悪い方)ので、とてもいい復習になりました。
今書いているのは読み終えてから結構時間が経っているので、これが三回目の復習とも言えます。
今回メインとなる大乗仏教は、釈迦の仏教と違って「神秘的な不思議な存在」が存在すると仮定して、論理を展開します。これが現代に受け入れられがたい部分ですが、逆にここをぐっとこらえて読み進められれば仏教はとても面白いです。現代でも例えば虚数という存在を仮定して展開する数学があったり、貨幣という虚構の価値を信じることで成り立つ経済があったりします。それと同じだと考えれば、受け容れやすくなるかもしれません。
仏教って、この根本からしてかなりニヒリズムだよなあと思いました。
以前読んだ『武器になる哲学』という本で、哲学を「世界は何であるか」と「どのように生きるべきか」に分けるという考え方を学びました。
仏教に関して、前者については輪廻思想など現代人には受け入れがたいものが多いですが、後者については学ぶところが大いにあります。
これを「思想の根本(世界観)を受け入れられないのだから、そこから派生する生き方なんて考えるに値しない」と切って捨てるのは簡単ですが、そうでない部分が多いように思います。これ、数学的に或いは論理的にはめちゃめちゃアウトな考え方な気がしますが、どうなんでしょう。まあ、とりあえず、自分が納得できているからいいか。
ただ、その分、仏様を有難がっておけばよいというテキトーな考え方にはあまり共感できません。
おわりに
ほとんどまとめるだけでかなり長くなりました。疲れました。
まとめながら、身近でありながら禅宗と浄土系に対する理解が特に浅いなあと感じたので、次はその辺りについて学んでみようかなと思います。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。