読書感想文(29)ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター著、白根美保子訳「金持ち父さんの起業する前に読む本」

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回読んだこの本は、必読かつ早く読んだ方がいいと言われて読みました。
言われて読んだとは書きましたが、自分自身も必要を感じていました。
とにかく今は視野を広げることの優先順位が高いので、「小説を読む時間があれば実用書を読もう」 と思っています。
いつ小説を読むことを再開するかは未定ですが、少なくとも20冊は実用書が続きます。

こう書いているとやはり小説が恋しくなってはくるのですが、早く小説を読むためにも早く最低限読むべき本を読んで勉強します。

感想

まずこの本の第一章では従業員と起業家の違いが書かれます。
一番印象に残ったのは「敗者は失敗するとそこでやめてしまう。勝者は成功するまで失敗を繰り返す」とあるように、失敗を恐れないということです。
また、「それは無理だ」と思うのではなく「 どうすればそれを実現できるか?」という考えも重要です。
これは金持ち父さんシリーズで何度も出てきています。そしてその影響で既に自分の思考が若干変化している実感があります。
これまでは「どうしたらいいのかな〜」 と思いつつ保留・放置してしまうことが多かったのですが、最近は何かしら解決する可能性のある手段を具体的に考えて実行に移すようにしています。
今のところこれが上手く変化しようとできているのは、宣言する相手の存在が大きいです。最近色んなことについて勝手に宣言を聞いてもらっているのですが、お陰様で行動できているので感謝です。

もう一つ第一章の末尾で印象に残ったのは「やると決めたからには自分はこれだけのものを捧げる」という覚悟が必要だということです。
私は収入が無くてもマイナスでもBに行くために5年間は時間を費やすつもりです。
しかしその5年間を1年、1ヶ月、1週間と落とし込んでいった時にどうなるのかはまだ想像できていません。
しかし5年といえば中高6年より短いので、月から土、朝から晩まで授業があった上に宿題もたくさん出たその頃と同じくらいは少なくとも自分を捧げられます。あの頃は大学受験がかかっていましたが、今回は人生がかかっているので。

第二章は失敗の重要性が書かれています。
まだ私は失敗を恥ずかしいと感じてしまいますが、それでも失敗をたくさんして受け入れるつもりでいます。失敗の方が学びが多いというのは間違いないと思うので、失敗を恐れずに行動します。

またこの本は「起業する前に読む本」としているだけあり、起業する前にしておくべきことなどについて書かれています。なので私にはまだ少し早い部分もありましたが、印象に残ったものもあります。
それはBIトライアングルというもので、Iで成功するために必要な要素です。
キャッシュフロー、コミュニケーション能力、システム、法律、製品、これらを下から順に積み上げた三角形を、チーム、リーダーシップ、使命が囲います。
この中で最も私が印象に残ったのは、起業家にとっては使命が最も大切だという話です。
これは「多くの人の役に立つものを」ということなのですが、それが結局売れる=自分に返ってくるということになります。
自分は儲かるし、多くの人の役に立てるなんて最高だなと思います。この点についてはお金を抜きにしても、憬れのような気持ちがあります。

使命について私はニトリ創業者の似鳥昭雄氏の話を思い出しました。『ニトリの働き方』などでお客様第一という話があったのを覚えています。
思えば金持ち父さんシリーズとニトリの考え方は結構被るところがあるので、やはり成功者の考え方というのはある程度同じなのだなと思いました。つまり、自分もその考え方にならなければならないということです。
他の偉人の話はまだ読んだことが無いので今後読んでいき、抽象化して共通項を見出し、自分に取り入れていきたいです。

もう一つ重要な概念として、お金の3つの種類について書かれていました。競争的なお金、協力的なお金、精神的なお金です。
普通の人が意識するのは競争的なお金です。簡単にいうとライバルと競って得るお金です。
協力的なお金とは、お互いに助け合うことによって得るお金です。ビジネスで言うとネットワークです。最近色んな人に会いますが、多くの人が無償で色んなことを教えてくれたり、色んな人を紹介してくれます。これは結局その人にとってもプラスになることがインセンティブになっており、まさにWin-Winの関係によって生み出されるお金です。
精神的なお金は要するに寄付投資から得られるお金だと解釈しました。これについてはまず自分が経済的に自立してからなので、今はあまり関係がありません。勿論多くの人の助けになることなら今すぐにでもやる価値はあると思うのですが、もしそんな簡単にできるなら恐らく他の人がやっています。
ただ経済的自立後には参考にしたい生き方だなと思いました。

最後にもう一つだけ、一つの作戦と複数の戦略が勝利をもたらす、というのも印象に残りました。
かつて孫子が「勝つ軍隊は勝利するための条件を整えてから戦い始める」といったように作戦や戦略は事前に考えておく必要があります。この本でも起業家の仕事はビジネスを始める前だ、と書かれていました。
もっと優しい言い方をすれば、目標を定めて、そのために必要な手段を複数用意するということです。これも納得しました。

おわりに

ようやく金持ち父さんシリーズのオススメの6冊を読み終えました。
しかしまだまだ勉強が足りないので、視野を広げるための読書を続けます。
次回は橘玲『働き方2.0vs4.0』です。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。



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