読書感想文(305)青柳碧人『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』
はじめに
こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。
今回は以前読んだ『むかしむかしあるところに、死体がありました』と同じ著者の作品です。
これがとても面白かったので、同じ趣向のこちらの作品も読んでみました。
感想
とても面白かったです。
ミステリーなのでネタバレができないのがとても辛いです。
これを読んだ人とあーだこーだ言い合いたい……。
個人的には、ミステリーとしては『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の方が好みでしたが、小説としてはこちらの方が好みでした。
『むかしむかし』の方は基本的にそれぞれの短編が独立していますが、今回は全四章の全ての主人公が赤ずきんであり、その赤ずきんが探偵です。いわゆる短編連作という形です。
これが見事に作品を構成していて、とても面白かったです。
一番夢中になって読んだのは最終章の「少女よ、野望のマッチを灯せ」で、タイトルから感じられる通り熱い展開でした。
尚、推理の方は今回全く歯が立ちませんでした。シンデレラを下敷きにした第一章のみ、多少推理が当たりましたが、それ以外はさっぱりでした。
ミステリーは些細なことがネタバレに繋がってしまうので、いつも感想が上手く書けません。
ただ、とても面白かったので、興味がある方は是非読んでみてほしいと思います。
おわりに
このシリーズは『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』『赤ずきん、キノピオ拾って死体に出会う。』という作品もあるのですが、文庫化していないのでまだ手が出せていません。早く読みたいです。
また、読み終えてから知ったのですが、赤ずきんの方はどうやら橋本環奈さん主演で映画化するようです。どうなるのかわかりませんが、ちょっと気になります。
今月は今の所一日一冊ペースで本を読んでいます。そのうち力尽きると思いますが、モチベーションが高いうちに沢山読みたいと思っています。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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