読書感想文(260)恩田陸『黄昏の百合の骨』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は理瀬シリーズの長編です。
あらすじなどは全く把握せずに読みました。
尚、理瀬シリーズと関わる短編である「睡蓮」と「水晶の夜、翡翠の朝」は、この本より公開が早かったので、別の本で先に読みました。
感想文は本毎に投稿しているので、それらが収録されている短編集の文庫本を読み終え次第、投稿する予定です。

感想

面白かったです。
序盤から次々と謎が提示されていき、結局どうなるんだ?と思いながら一気に読み進めました。
シリーズの他の作品に比べると、それほど置いてけぼりにされた感じはしませんでした。ようやく、この世界観に慣れてきたということでしょうか。
ただ、最後の締め方がまた謎に包まれています。これは『薔薇のなかの蛇』を読めばわかるのでしょうか。しかし、『薔薇のなかの蛇』はかなり時間を空けての出版だったと思います。そこまで温められてきた物語は、どのような話なのでしょうか。今から楽しみです。

また、脇坂朋子という名前をどこかで見た覚えがあります。「睡蓮」だったか、『黒と茶の幻想』の過去の回想で出てきたクラスメイトだったか。
今は外出中なので、後で確認してみようと思います。

あとは、終盤で「記憶の改竄」という話が出てきましたが、これもつい最近読んだ気がします。恐らく『黒と茶の幻想』だと思います。この辺り、きちんと自分の頭で整理できたらもっと楽しいのでしょうけれど、私の頭は残念ながらそこまで優秀ではありません笑。でも何度も読み返しているうちにわかってくるかもしれないので、気長に待っていようと思います。

今回読みながら、理瀬に対して大人顔負けの鋭さと同時に、高校生らしい幼さも感じました。いくら頭が良くても、まだまだ子供らしさが残っています。
辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』を思い出しました。
しかし、終盤で理瀬自身が自らの少女時代との決別、としているので、やはり『薔薇のなかの蛇』がどのような物語なのか、気になります。

おわりに

普段、読みながら気になった所を簡単にメモしているのですが、今回は夢中になって一気に読み終えたので、あまりメモがありません。
ざっくりとした簡単な感想文になりましたが、それはそれで良い体験だったなと思います。

ということで、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


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