読書感想文(17)スティーブン・R・コヴィー監修『まんがと図解でわかる 7つの習慣』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださっている方、ありがとうございます。

今回読んだのは世界的ベストセラー、2000万部売れた『7つの習慣』、の簡易版です。
原典はどうやらかなり分厚いらしく、読むのが大変だそうです。勿論その分内容が充実しているのでしょうが、今回はひとまず考え方を頭に入れることを目的に簡易版を読むことにしました。

「7つの習慣」を読むことにしたのは、友人にオススメされたからです。友人に読みたい本リストを渡し、優先して読んだ方が良い5冊を選んでもらったところ、一番優先して読むべき本だったのがこの本でした。読み終えた今、確かにこの習慣が身につけば基礎的なパフォーマンスが向上するから全部の効率が上がるので、優先して読んで良かったなと思います。
私以外にも色んな人がオススメしていますし、何より世界で2000万部売れているほどなので、読んだことがない人にはオススメです。

感想

まず、この本で紹介されている7つの習慣は以下の通りです。

①主体性を持つ
②目的を持って始める
③重要事項を優先する
④Win-Winの関係を築く
⑤理解してもらう前に理解する
⑥相乗効果を生む
⑦刃を研ぐ

①〜③が自立するために必要、④〜⑥が自立した人同士が相互依存することによって大きな成果を生むために必要、⑦が①〜⑥のレベルをより高くするのに必要ということでした。
つまり、まず第一に大切なのは①〜③と⑦です。④〜⑥も大切ですが、それを活かすために自立が必要ということです。

最も重要でありながら最もわかりにくいのが①の「主体性を持つ」ではないかと思います。
これはインサイドアウト(内から外へ)という考え方が重要です。逆の概念はアウトサイドイン(外から内へ)です。
じゃあそれは何なのかというと、アウトサイドインは外から内に影響がある、即ち環境が自分に影響を与えるという考え方です。例えばアイツは性格が悪いから上手くやっていけない、みたいな考え方です。
逆にインサイドアウトは自分が環境に影響を与えるという考え方です。性格が悪い「アイツ」にも誠実に対応すれば、向こうもそれに報いてくれるかもしれません。
ここで重要なのが、周りではなく自分を変えるということです。結局のところ、変化は自分からしか起こせません。それが主体性を持つということだと思います。

③の「重要事項を優先する」というのも興味深かったです。ここでは物事を緊急度と重要度で四つに分類します。

①緊急度高・重要度高
→病気、締切のある仕事、急な仕事
②緊急度低・重要度高
→人間関係作り、仕事の準備・計画、健康維持
③緊急度高・重要度低
→会議、重要でないメール、急な遊びの誘い
④緊急度低・重要度低
→待ち時間、だらだらした時間

この中で②の時間を増やすように意識することが重要です。なぜなら重要度が高いのに緊急度が低いため、後回しにしてしまいがちだからです。
④の「だらだらする時間」は人によっては重要度が高いと思うかもしれません。それは何故かと考えると、恐らく心の平穏に必要だからではないでしょうか。そう考えるとそれは第二領域に入ることになるのです。
ただし、第二の習慣「目的を持って始める」が身につけば、恐らくだらだらすることはむしろ不安を呼ぶものになるだろうと思います。
「やらなければならないとわかってはいるけど……」という人は恐らく第二の習慣が身についていないのだと思います。ちなみに私もまだ身についていませんが、これから頑張るつもりです。

第七の習慣「刃を研ぐ」は肉体、精神、知性、社会・情緒の四つに分かれます。
肉体は言うまでもなく健康です。
精神はぶれない価値観、そのために考える時間やリフレッシュが必要です。
知性は情報収集力・編集力です。インプットとアウトプットが大切です。
社会・情緒は人間関係等の環境です。これは『幸福の資本論』でいう社会資本に当たるのでしょう。

この4つを整えるだけでも、かなり健やかに生活を送ることができるのではないかと思います。今はこの4つを具体的な行動に置き換えて、習慣化させようとしています。

最後にもう一つ重要な事は、原則を大切にすることです。原則とは人間普遍の心理です。例えば誠実、勤勉、勇気などです。誠実と不誠実、どちらが良いかと言われたら万人が誠実と答えるでしょう。そういう普遍の原則を中心に置く事が成功に繋がるという話です。
成功には人との関わりが不可欠です。そういう時、誠実な人である方が成功しやすいのは言うまでもないでしょう。

私は少し前に、そういう良心みたいなものを全部捨ててやろうかと思いましたが、この本を読んでやっぱり大事にした方が良いかなと思い直しました。
改めて人生を振り返ってみると、誠実に生きてきたメリットは確かにたくさんあったように思えたからです。あ、これは自画自賛のギャグですよ。
でも他人に嫌われた事ってあまり無かったなぁと思いますし(気づいていないだけかもしれませんが)、いじめられそうになった時も周りが味方についてくれたので、それはこれまで原則を大切にしていたということなのかなと思います。

おわりに

良い事書いてあったなぁと思いますが、行動しなければ何も変わりません。けれども最近少しずつ自分の意識が色んなところで変わり始めているのを実感しています。会う人を変えたり、生活を変えたり、読む本を変えたりすることで、頭がたくさんの刺激を受けています。
行動を変えたり、習慣を変えたりするのはなかなか難しいことです。でも「やらなきゃ」と思っていれば少しずつ変わってくると思うので、思うようにいかなくても落ち込まず、なぜ上手くいかなかったのか考え、改善し、ポジティブに少しずつ変わっていきたいなと思います。

というわけで、最後まで読んでくださってありがとうございました。
最近ビジネス書が多いですが、もうしばらく続く予定です。次回は恐らく『幸福の資本論』です。


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