読書感想文(227)臼井隆一郎『コーヒーが廻り世界史が廻る』
はじめに
こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。
今回は今年初めての新書を読みました。
感想
面白かった部分もありますが、全体的には難しかったです。
世界史や経済学の基礎知識が無いので、色々な出来事が列挙されていても上手く頭に入ってきませんでした。
印象に残っている話は、まずコーヒーの語源であるアラビア語「カフワ」が元々ワインを指していたこと、スーフィーが夜通しお祈りをするための覚醒剤として受け入れられていったことです。
スーフィーというのはイスラム教の一派で、禁欲主義的な特徴があるそうです。
カフワは食欲を減らすという意味で、この点アルコールとコーヒーが共通するとのことでした。
夜中に作業をするためにコーヒーを飲むのは、現代人も似ているなと思いました。
あとは、コーヒーハウスについて以前より少し詳しくなることができました。
イギリスでは一時期事務所のような働きさえ持っていたそうですが、そういえばシャーロックホームズの兄もコーヒーハウスにいた気がします。
また、イギリスにおいてはコーヒーハウスに夫が通うことを主婦が嫌がり、家庭で優雅に過ごす紅茶が後に地位を築いたという話と、フランスにおいてはコーヒーが情熱の炎を鎮めて浮気防止になるということで家庭に受け入れられたという対照的な話も印象的でした。
おわりに
正直、著者とユーモアの感覚が合わなかったところもあり、読みにくく感じてしまいました。
しかし、そういうものこそ今の自分に無いものだということで、前向きに捉えたいです。
世界史や経済学をもっと勉強して、いつかこの本をサラッと読めるようになれたらいいなと思います。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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