読書感想文(58)コナン・ドイル作、延原謙訳『ドイル傑作集(Ⅰ);ミステリー編』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

訳者あとがき曰く、「コナン・ドイルといえばシャーロック・ホームズの作者であることは誰でも知っていようが、この人にはまだほかにも作品のあることを知っている人は少ないようだ。」とのことです。
私はホームズを買う時、横に「ドイル傑作集」なるものがあることに気づいていたので、ホームズを読み終えてすぐに3冊とも買いました笑。
今回はその1冊目です。

訳者の言葉が図星だった方は、是非これを気に読んでみてはいかがでしょうか?

感想

短編集なので全体の感想を書くのは難しいのですが、面白かったです。
今回はミステリー編ということなので、ホームズの雰囲気に似ているところがありました。ワトスン視点ではありませんでしたが、謎→解明というパターンが多かったです。

印象に残ったのは、んー、全部ですね笑。さすが傑作集ということでしょうか。
強いて分類するとすれば、ミステリーとして面白かったのが「消えた臨急」「甲虫採集家」「時計だらけの男」「膚黒医師」「ユダヤの胸碑」、ストーリーが特に面白かったのが「漆器の箱」「五十年後」、意外で面白かったのが「悪夢の部屋」といったところでしょうか。ほんと、全部ですね笑。

ただその中でも一番好きな短篇を選ぶとすれば、最後の「五十年後」がぶっちぎりです。好みは分かれると思いますが、私好みでした。どんな風に、と書くとネタバレになってしまうので書きませんが、良かったです。
あと「悪夢の部屋」は本当に意外で驚きました。ネタバレはしません笑。
気になる方は是非読んでみてください。

推理が惜しいところまでいったのは「膚黒医師」です。結局間違っていたのですが、方向性は合っていたので惜しいということにしておきます笑。

「甲虫採集家」や「悪夢の部屋」は今でこそ目新しさはないのかもしれませんが、当時としては新しかったのだろうか、などと想像しました。
この時代にもこういう話があるんだ!という意外さが面白かったです。

おわりに

短篇かつミステリーだと、なかなかネタバレせずに感想を書くのが難しいです。ネタバレしてでも書きたいことがある時はいつも事前に断った上でネタバレを気にせず書いているのですが、単純に面白かったというだけなので、ネタバレする必要もないかなと思ってしまいます。

今回ネタバレして書くとすれば文学史的な話を色々と考えたのですが、それも書くほどのことではないかなと。

ただ面白かったということの記録と、これを読んで一人でもこの本を読んで楽しんでもらえたらなぁなどと思いつつ書いています。
ちなみにアフィリエイトはやっていないので下のリンクから本を買ってもお金は入りません笑。

というわけで、この辺で終わろうと思います。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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