井の中の蛙だった僕がスクールカーストからドロップアウトするまで
おはようございます。昨日久しぶりに食べたじゃがビーのおいしさに若干引いてしまいました。あらいです。
今日は最近twitterでよく見る#10年を振り返るというハッシュタグに感化されたのでぼくもやろうかと思います。
ただ漠然と自分の過去10年を振り返ろうというのも難しいので、何かテーマを決めようと思ったんですが、10年続けているものってやっぱ見つけるのが難しくて。
いろいろ悩んでいた中で気づいたのが、
ということでした。
いや、あたりまえかもしれないけど、改めて意識することって少ないので。
学校そのものの形態とか周りの人間が変わっていっているから10年と言われてもピンとこないけど。でも確実に学校に通い始めて10年どころか14年経とうとしてます。
だから今日は学校と自分を主軸において10年振り返ってみようと思います。
お山の大将としての順調な歩み(10ー12歳)
小4
担任の先生がめっちゃいい人でした。めがねでショートカットの優しい先生で、学年に一人いる「みんなのお母さん」って感じの先生いるじゃないですか。それでした。
印象的だった出来事が、国語の時間で「謎かけ」って文化を習って、確か本みたいにパッケージして各々考えた謎かけブックを作ったんですね。開いたら答えが出てくるみたいな。僕の作ったそれを、先生がえらく気に入ってくれたんです。
他の先生にも僕の目の前で、
「怜くんの謎かけすごくよくできてるから先生考えてみてくださいよ」
みたいな感じで紹介してくれて。
それがとってもうれしかったんですよね。自分のつくったものが面白いっていってもらえるのってこんなにうれしいんだってその時学びました。
それから
面白い人になりたいな
って気持ちが漠然と芽生え始めた気がします。
小5
こっから小学校高学年って言われるようになって、みんな小学生なりに本格的にキャラ的なモノが固まり出すのが小5とかその辺だと僕は思ってるんですがどうでしょう。
僕は「面白いって思われたい」がめばえてから
を頑張ってました。
あと、当時は頭がいい方だったのもあってか、「学級委員」というかそういうポジションにつき始めます。もう一人の女子の方の代表と後に学校全部の学級委員のミーティングを仕切るポジションになります。
周りから面白いといわれ、クラスもまとめて、無事お山の大将としての道を上り始めます。
「あれ?なんか俺リーダー板についてね?」
みたいな自意識が芽生えます。
小6
この辺でさらにませガキとして仕上がっていきます。
小説とかじゃなくて生意気にも新書めいた本もかじるようになって頭でっかちなませガキだっただろうな~と思います。
あとはiPodをもらったのもあったり、映像を見るようになったりで音楽に限らず「表現の世界」に強く憧れるようになります。
でも夏に担任の先生のすすめで急に中学受験を決意したので、そっから冬まではひたすら勉強でした。いろーーーーーんな意味でこのとき受験してなかったら人生いろいろ変わってたと思います。
勉強はじめてからいろいろカルチャーショックがありましたね。
特に塾というものとそこにいる人から。
ここでかなりお山の大将は勢いをそがれました。塾のこといろいろ思い出してたらこれはこれで一本記事書けるぐらいたくさん思い出したので後日書くかもしれません。
でも、無事合格してしまった。一時はそがれた大将の勢いも盛り返し、この辺が多分人生で一番自己肯定感高かったと思います。
「こじらせ」と自意識同士の戦い(13~15歳)
中一
いわゆる「外部進学」組として中学校に入学して、おそらく他の人にとっても新鮮な出会いだったからか、また面白い人ポジションをなんとなく獲得しかけていきました。
前述の「教室の隅でこっそり面白く」をひた進む前半戦。そして後期でまた学級委員的なポジションにつきました。
ここが「お山の大将」としてピークです。
このときのメンタルが良くなかった。CM打つなら、
効いたの意味が違ってきますけどね。
関わる人みんな味方感というか、そういう勘違いしてました。後に苦しむとも知らずに。
中②
過剰に自分のことを「面白い人」と思ってしまう自意識が芽生えてたので徐々にあちこちからヘイトを稼ぎ始めます。
そして大きかったのは初めて人から好意を寄せられる体験です。それがきっかけで自意識とすでに自分の中にあった肯定感が完全に変な方向に行き、完全に「こじれ」ました。
多分一番人から好かれていたし、同時に一番ひとから嫌われていた時期だったと思います。
とにかく
がわからなくて、たくさん嘘をついて、たくさんごまかして、たくさん無理をして。
クラスの中では否が応でも役割があって注目を浴びなくてはいけないけど、完全に自分のせいでないこともよからぬ噂を立てられたりして、そういう視線を浴びつつ、無視しつつみたいな。
スクールカースト的には上っぽいけどごろごろと立場が崩壊していく感じもあり、でもいじめられもせずみたいな。
その結果失敗をたくさんして誤解をたくさん生みました。人生で一番不誠実だった時期だと思います。
中三
この辺になるとクラスや関わる人間が完全に敵味方がはっきりしてきて、同時に自然と敵と味方に分類してました。
同時に自分の好きなところと嫌いなところもはっきりしました。
そしてそれ以降ずっと、
を抱えていくことになります。今も若干。
昼休みご飯を食べるとなったときに、いくつかのグループがあって、別にどれに入っていっても(見かけ上は)いやな顔されないんだけど、「おい、一緒に飯食おうぜ」っていってくれる人はいなくて。
だから委員会のミーティングとかが昼になるとすごく気持ちが楽でした、いろいろ気にして居場所を選ぶような必要がなくて。
そういうあうんの呼吸で仲良くできる友達が、みんな一人はいるようにだんだん見えてきて。
自分の友達を想像しても、みんな誰か一人は「あいつの親友は〇〇だよな」って僕が勝手に定義できる人が自分の中にいるけど、僕自身にはいなくて。
そういうなんか別に気に病むことないけど、ずーんと重い「何か」を抱え込み始めました。
あとはYoutubeとの出会いがこの辺で、また一つ違うベクトルのアーティスト憧れが芽生えます。
注目の浴び方というか、興味がfunnyからinterestingにうつってきた感じがします、今思うと。その流れでバカリズムと小出祐介が脳内の8割を占め始めます。
そういう「なんか大舞台を作り上げたんぞ」という思いや興味、学級委員とか学校祭の活動でめちゃめちゃアウトプットしていくことができた時期でもあります。
そこは唯一心から生き生きしてました。めちゃめちゃ長い学校祭のイベント台本を書いたりとか、催し物を企画制作したりとか、憧れを大分行動に移せた一年でした。
中学校は、完全に人間関係というか、クラスの中央寄りのポジションが向いてないということがわかった3年間でした。
卒業するときに新井少年は、高校ではもう何もみんなをまとめる役割とかしない!と心に決めます。
スクールカーストからのドロップアウト(15歳~現在)
高校になった瞬間自分が自分に掲げたスローガンが、
でした。いい子ちゃんっぽくみせるのやめて、ちゃんと正直にやりたいことを頑張ってみよう、あることないこと言われないように誠実にやってみよう。といわば逆高校デビューをしました。
でも、その自分の心の状態と合わなかったのが、高校入学した瞬間に始まる、「おまえは何になるんだ責め」です。
どこの大学に行くんだ、何を学ぶんだ、何になるんだ
とひたすら聞かれ続け、考えるけど、そんなことよりも自分の教室の中のポジションを探すのに必死だったし、そこがとってもアンバランスだし、一番メンタル弱ってました。
携帯を持ち出したのもこの時期だったので、SNSとか手頃な自己表現と発信の手段を手に入れて、それにも若干踊らされ、どんどん沈んで行ってました。
でも、そこで大きな転換点になったのが、
ライブハウスでライブをするようになったこと、
軽音で「校外」の人にドラムを認めてもらえるようになったことです。
別に学校の中でポジションを探さなくても、自分は認めてもらえる。
自分が中学の時にこじらせた価値観ではなく、完全にまっさらな状態で広がっていく人脈も得て、すごく世界が広がった気がします。
高一冬頃には、精神的に
しました。
スクールカーストドロップアウト後は、よりそのピラミッドが俯瞰で見えるようになって、人間関係にストレスをあんまり感じなくなりました。感じなくなったというか、
何でみんなそんなに誰かの評判と噂話とSNSに夢中なの?
と思えていきました。同時にそれは、強烈な自意識の芽生えでもあるんですけど。
こう思えたもう一つの大きな理由は、ネットの世界や学校の外の同年代、そして大人との関わり合いが増えたことで、今の自分の学生生活の「なんてことなさ」と「たいしたことなさ」に気づけたのがあると思います。
周りのかっこいい人たちは、必死に自分の現状を見つめて、試行錯誤して勉強していて。それでいて、「なるようになる」という大局観で僕みたいな若者の背中を押してくれて、応援してくれて。
そういうモノに触れたら、学校でポジション取りに必死になることが、途端にしょうもなく思えてきて。
クラスにいても、どう考えてもおまえらの評判より、自分が憧れてる人とか競い合ってる人のアドバイスとか評判を気にした方がいいだろ。別にやりたいように過ごせばいいじゃん、自分高めてこうぜ。
って自由になれたんですよね。
我らが小出祐介様も、似たようなことをおっしゃっていて、それが後で見つけてめっちゃうれしかったりしました。
だからなりたい自分と今やるべきことを常にアップデートして、変に周りに踊らされることなく過ごせたと思います。
もちろんそれが学校に通う以上、100いいことではないという自覚もあるけど、今もその感じは変わらなくて。
でもスクールカーストのしがらみから抜け出せたのが本当に大きかったです。今こうやって自分で身軽にいろんな活動ができるメンタルになったのも、誠実に届ける姿勢を大切にできるようになったのも、高校生活の存在がすごくでかいです。
大学生になった今の自分の周りも、このしがらみに縛られてステキなところを失っている人がいたりして、すごく悲しくなるときがあります。
でも、そこから抜け出すのは出会いとタイミングもあるし、難しいのもわかるから余計どうしようもなかったりして。
でももし、自分より年下がこの文章を読んでいるようなことがあるなら、なんかやってみたいことで学校の外に友達とか信頼できる大人を作ったら、楽になることもあるかもよっていってあげたいです。
もちろんそれが簡単じゃないことも含めてお兄さんはわかってるつもりだから。
てな感じですごく長くなってしまったのでこの辺で。
ではまた。
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